料理研究家、料理大好きフッくんです。
子供から大人まで大人気のカレー。
カレーライス、カレーうどん、スープカレーなど様々なカレーがありますが、カレー鍋は出汁ダシにカレー粉を入れて、普段のカレーライスのカレーではなく、サラッとした状態のスープで他の鍋具材と一緒に煮込んだものです。
具材を煮込んでいく中で、鍋のダシと具材からのダシが融合していくカレー鍋は、普段の鍋が苦手な子供も喜んでくれます。
- カレー鍋は、どんな具材を使うのか。
- カレー鍋の具材の変わり種はどんなものがあるのか。
- カレー鍋は普通の鍋の具材で対応できるのか。
- カレー鍋はルーを使うのか、パウダーのどっちを使うのか。
- カレー鍋の〆の具材を探している。
などの疑問を詳しくご紹介していますので、参考にしていただけたらと思います。
まずはカレー鍋に合う具材を見てみよう!
決まりはないので、少しでも「こんな具材があった」と見つけてもらえれば幸いです。
カレー鍋に合う定番具材は?
①もも肉、手羽元、手羽先
具材としてもダシとしても抜群の鶏肉。
カレーに鶏肉はとてもよく合う具材です。
カレー鍋は具材として豚肉がよく使われますが、鶏肉も一緒に入れる事がオススメです。
最初から鍋に入れておいて、最後に食べる事で鍋いっぱいにダシの旨味がでます。
手羽先や手羽元を使い、骨ごと煮込む事でさらに旨味が出ます。そうする事で全ての具材の素材を引き出してくれます。
ヘルシーに食べたい、具材として食べたい場合は、胸肉やささみを使うと、カロリーも低いのでオススメです。
②豚ロース肉(薄切り)
しゃぶしゃぶでは定番の豚肉。
カレーと言えば、牛肉や鶏肉を使われる事が多いですが、カレー鍋では具材として豚肉がとても良く合います。
肉は、「豚ロース肉」「肩ロース肉」がとてもよく合います。
豚ロースは、
- 赤身と脂身がくっきり分かれている(肩ロースより硬い)
のが特徴で、豚肩ロースは、
- 赤身に脂身が網目のように広がっている(肉質が柔らかい、子供や高齢者向き)
のが特徴です。
カレー鍋を始めてする方は定番具材ですると十分に豪華な鍋が出来ますので最後まで参考にしてみて下さい。
③キャベツ
キャベツを鍋に入れる事は少ないかもわかりませんが、カレー鍋にはとてもよく合います。
キャベツは茹でて、カレー粉を和えるだけも美味しいですよね。
キャベツは甘みが強い野菜ですので、子供にも食べやすい野菜です。
栄養面においても、優秀な野菜です。
キャベツ、ブロッコリー、大根などのアブラナ科の野菜は、「イソチオシアネート」という辛味成分が豊富に含まれています。
「イソチオシアネート」の辛み成分は、腸や肝臓などの解毒作用を活性化する働きがあります。
また、発がん性物質を緩和する効果があると期待されている栄養素です。
④厚揚げ、油揚げ、豆腐
カレーうどんに、お揚げさんが入っているのがほとんどだと思いますが、カレー鍋にも抜群の相性です。
しゃぶしゃぶに豆腐は良く入れますが、カレー鍋は厚揚げやうす揚げが一番良く合い、味だ染みた厚揚げやうす揚げは肉にも劣らないほどです。
あっさりした方がいい方は、豆腐で問題ありません。
厚揚げは、油揚げの次にカロリーが高い食材です。
カロリーを抑えるなら厚揚げではなく、絹ごし豆腐、木綿豆腐、ソフト豆腐を選ぶといいですね。
糖質(炭水化物)に関しては、絹ごし豆腐、木綿豆腐、ソフト豆腐に比べて1/2以下に抑えられています。
- 炭水化物=炭水化物は糖質と食物繊維を合わせたもの
【食物繊維は消化されないため、エネルギー源とならず、血糖値も上げないので、米などは食べ過ぎず、野菜やイモ類、きのこ類から摂取する事が大事です】
⑤じゃがいも
カレーライスにじゃがいもが合うように、カレー鍋にも抜群の相性です。
ボリュームもアップするので、良く食べられるご家庭などではオススメの具材です。
一度下茹でして、冷ましてから入れると荷崩れを防ぐことが出来ます。
なんとじゃがいもは、100gあたり35㎎もビタミンCを含有していて、「りんごの5倍」もあり、サツマイモよりも多く含まれています。
コラーゲンを合成するためには、ビタミンCが欠かせません。
風を引いたときはビタミンCは大事な栄養素です。
⑥にんじん
人参もじゃがいもとセットで入れる事が多い具材です。
鍋の最初から入れておけば、色々なダシと重なって美味しくなります。
具材としても楽しむ事も出来ますが、隠し味にもなるので入れておきたい具材です。
人参を入れるメリットはカレー全般において
- うま味成分、甘みがカレーに溶け出す
- 栄養が沢山取る事が出来る
- 長く煮込む事、すりおろすことで食べやすくなる
人参は、100gあたりに、40~80mg程のグルタミン酸が含まれています。
人参1本あたりに対して、60〜160mgほど含まれています。
グルタミン酸はアミノ酸のひとつで、イノシン酸やグアニル酸と並ぶ「うま味成分」です。
苦手な子供がいたら、すりおろして隠し味にする事でうま味成分がダシに溶け出すので、ダシごと子供に食べさせてあげるのも一つの方法です。
また人参は糖度が高いものも多いので、甘みをプラスする事が出来ます。
カレー全般に言える事ですが、うま味と甘み、両方を効率よく加えられるので、カレーの味がさらに美味しくなります。
人参は、βカロテン、カリウムなどが豊富に含まれています。
活性酸素の発生を抑えたり、動脈硬化や老化、ガンの予防などに効果があり、カリウムは細胞内液の浸透圧を調節したり、ナトリウムを排出する作用があります。
塩分の摂り過ぎを調節してくれるので、人参はオススメの具材です。
⑦玉ねぎ
玉ねぎもカレー鍋にはよく合う具材の一つです。
カレーには炒めて入れますが鍋では具材として入れます。
玉葱はグルタミン酸が20〜50mg程含まれています。
グルタミン酸が多く含まれており、玉ねぎそのものが美味しいですが、鍋で煮込むと料理全体にうま味が広がります。
⑧きのこ類(しめじ、えのきたけ、エリンギ)
どんな鍋料理にも相性抜群のきのこは、カレー鍋にもよく合う具材です。
きのこはボリュームが取れて、ヘルシーなところも嬉しいですね。
きのこの旨味が入り、他の具材も美味しくなるので合わせるのが定番です。
カレー鍋には、どのきのこでも良く合うので、合わせたいきのこをチョイスしましょう。
栄養面においても、野菜に劣らないので野菜嫌いの方にはきのこは合わせるのがオススメです。
⑨ブロッコリー
シチューには欠かせない具材ですが、カレー鍋の場合はブロッコリーが定番になることが多い具材です。
カレーの色々な素材のダシで、そのままでも美味しく頂けます。
また、特に好きな方はマヨネーズをつけて食べると、いくらでも食べる事が出来るほど食べ過ぎてしましますよ(笑)
ブロッコリーは、キャベツの仲間である緑黄色野菜で栄養価も高いのでオススメです。
ブロッコリーは、茎も食べれて、花蕾よりも茎の方が栄養があるので、捨てずに食べる事がオススメです。
ブロッコリーは、ビタミンCを多く含みますが、茹でると減少してしまいます。
それでもレモン約3個分、じゃがいもの約1.5倍のビタミンCを含みます。
色んな具材を試してみよう!意外とマッチする変わり種
カレー鍋の変わり種は何がある?
肉の変わり種
①ひき肉
②ソーセージ
③牛肉
カレー鍋は、何を入れても合うと思いますが、牛肉などはカレー肉では煮込む時間がかかって、すぐに食べれることができないので、「牛ロース」や「牛肩ロース」などの薄ぎり肉を使うことがオススメです。
ひき肉は、ダシ代わりにもなるので、肉がご自宅になければ、ひき肉で代用するのも「あり」です。
ソーセージは程よい塩分、結構いいダシが出るのでオススメです。
また、お子様がいるご家庭では、肉は食べなくてもソーセージなら食べてくれます。
皮が固いソーセージを入れる場合は、切れ込みを入れてあげると食べやすいです。
魚介の変わり種
①鱈
②海老
③ロールイカ
魚単体で合わせやすい具材は鱈です。
他の魚も合わせれない事がありませんが、入れるとすれば白身魚が合わせやすいです。
海老やイカもカレー鍋には合わせやすい具材です。スープカレー用に、さっと最後にスープを合わせるように、あまり火を通しすぎず食べるのが美味しいです。
また、値段が安価ではありませんが、直送便などで魚介類を仕入れるので、気になる方は合わせて参考にしてみて下さい。👇
野菜の変わり種
ネギ
茄子
ズッキーニ
オクラ
大根
れんこん
もやし
ピーマン、パプリカ
豆苗
ニンニク
にら
トマト(ミニトマト)
とうもろこし
白菜
水菜
定番の具材では野菜が物足りない場合は是非合わせて欲しい野菜ばかりです。
色合いが物言足りない場合は、ピーマン、パプリカ、ニラ、オクラ、トマトを入れるといいでしょう。
白ネギや青ネギは、定番具材とも言える具材で、火を通す事で甘みが増えるのでおススメです。
茄子は、普通の鍋に入れる事は少ないですが、カレー鍋に入れると、とても美味しいです。その他にキムチ鍋やトマト鍋などの味が濃いものによく合います。
とうもろこしもカレー鍋に良く合います。一度下茹でしてから鍋に入れるといいでしょう。トウモロコシの甘みとカレーのスパイスが合わさったら美味しいです。
特に、とうもろこしは甘くて美味しいので、いくらでも食べれちゃいます。
その他の変わり種
①チーズ
②春雨
③切り餅
④ワンタン、ギョーザ
⑤ご飯
⑥うどん
良く食べる方がおられるご家庭では、その他の具材がオススメです。
ワンタンやギョーザなどであれば、冷凍しているものや忙しい方は、チルドや冷凍で対応するといいでしょう。
鍋と一緒にご飯も食べる方もおられますが、切り餅や春雨を一緒に食べるだけでも腹持ちも良く、カロリーを抑える事が出来ます。
〆の具材のご飯は、とろけるチーズをかけて食べるのがオススメです。
締めをうどんにすれば、カレーうどん感覚で頂くことが出来ます。
とろみが欲しい方は、片栗粉でとろみをつけるといいでしょう。
美味しいカレー鍋はこれ!定番プロレシピ公開するよ
~材料3~4人分~
鶏肉(手羽先または手羽元)200g
豚肩ロース…200g
厚揚げ…1丁
じゃがいも…2個
人参…1/2本
大根…6cm
しめじ、エリンギ…各1/2束
青ネギ(白ネギ)…4~5本(1本)
モヤシ1袋
うどん…1玉
~【だし汁…2000ml 作り方】~
だし汁…2000㎖(鰹と昆布のダシ)※本だしや白ダシでもいい。
濃口しょうゆ…30㏄
薄口しょうゆ…30㏄
みりん…60㏄
砂糖…6ℊ
塩…7ℊ
~【水溶きカレー片栗粉】~
片栗粉…大さじ4
クミン…小さじ1
コリアンダー…小さじ1
カレー粉…大2.5
水…200㎖
~作り方~
①うどん玉は熱湯に入れて軽くほぐし、ザルに上げる。(〆に使う)
②鶏肉、豚肉は食べやすい大きさに切る。
大根、人参は皮をむき、(短冊、いちょう切り)に切る。
じゃがいもは、くし切りか乱切りにする。下茹でして冷ます(水から沸騰させて、沸騰してから2~3分したら、水で冷ましてザルに上げる)
青ネギ、白ネギは3cm幅の斜め切りにする。
しめじ、エリンギは石づきを切り落とし、食べやすい小房に分ける。
モヤシはたっぷりの水にで洗い、ザルに上げ、しっかり水気をきる。
③【水溶きカレー片栗粉】を混ぜ合わせる。
④鍋に【ダシ汁】の材料を入れ、強火にかけてひと煮立ちさせる。
③の【水溶きカレー片栗粉】を入れて、少しとろみがついたらOK!
(★とろみがつくと火の通りが遅くなるので、材料に火が通ってからとろみをつけても良い)
④鶏肉を加え、先に2~3分程煮る。(★ここで鶏のダシが出る)
厚揚げ、大根、ニンジンを加え、大根やニンジンがしんなりすれば、豚肉、じゃがいも、ネギ、しめじ、、エリンギ、モヤシ、うどん等を加え、煮えた物からスープと一緒に取り鉢に取り分ける。
(★じゃがいもはこの時点では硬いので、早く食べたい時は、もう少し早く入れる。)
基本的なレシピですが、味の調整は調味料で補ってください。味が濃いくなれば水で薄めてください。
カレー粉に関しては、カレー粉だけでもいいし、ガラムマサラ、インドのスパイスなどを加えるとまた違ったカレー鍋が生まれます。
ご自宅に市販のカレールーがあれば、少し足すだけで隠し味になります。
ダシ汁は、かつおと昆布で取る事で、格別に美味しくなります。
鶏がらスープを入れるレシピもありますが、鶏肉を入れる事で深みがあるだしが出ますので、肉を入れる場合は、和風で味付けするのがオススメです。
今回ご紹介した、具材以外にも合う具材は沢山あります。
ご自宅の冷蔵庫にあるものや茉奈さんお好きな具材で合わせてみるのがさらにカレー鍋は美味しく菜なるでしょう。
〆の具材にご飯とチーズで雑炊を作ってもかなり美味しいので是非試してみて下さい。
カレー鍋をやみつきにするダシの変わり種
- グリーンカレー鍋
①水…1000ml
②グリーンカレーペースト…160g
③ココナッツミルク…300㎖
④ナンプラー…大さじ3
⑤砂糖…大さじ2
⑥鶏ガラスープの素…小さじ3
⑦パクチー (仕上げ用)…20g
- トマトチーズカレー鍋
①水…1000㎖
②カットトマト缶(またはホールトマト缶)…3缶(720g)
③ビーフコンソメ…20g
④すりおろしニンニク…小さじ1(ニンニク大1個)
⑤すりおろし生姜…10g
⑥塩…小さじ…1
⑦黒こしょう…少々
⑧カレールー…140g
⑨カレー粉…適量
⑩ピザ用チーズ…210g
※チーズは最後に具材に火が通ってから入れて菜箸などで、素早くかき混ぜます。
味変する事で、同じカレー鍋とは思えないほどのクオリティーです。
ノーマルのカレー鍋だけでも十分楽しめますが、変わり種のカレーで、カレー鍋をすることでバリエーションが増え、カレー鍋がやみつきになりますよ。
カレー鍋とスープカレーの違いは?
- カレー鍋とは
カレー鍋はダシにカレー粉を溶かし、比較的サラッとした状態で、他の具材と一緒に煮込んだものです。
またカレー鍋は、煮込んでいく過程で、鍋に張っていたダシと具材からのダシが合わさり旨味が寝紅溶けだしたものです。
- スープカレー
スープと具材は別々に仕込んで、オーダーが入ってから、鍋にカレー粉とオリジナルスープを混ぜ合わせ強火で一気に煮詰めたスープがサラサラのものです。
スープ自体には各、具材からのダシは出ないので、カレー粉と具材とは別にとったスープの味と香りを楽しむのがスープカレーです。
カレー粉を煮込んでいないため、他のカレーよりもスパイスの辛味が損なわれないので、辛さを感じるのが特徴です。
まとめ。。。
カレー鍋の具材に視線をあて、カレー鍋に合った具材を紹介しましたが、他の鍋と同様でお店やご家庭で多種多様です。
カレー粉の香る鍋は、普通の鍋も美味しいですが、野菜が苦手な子供でも沢山食べてくれます。
具材のチョイスで様々な味が楽しめるが鍋の魅力ですね。
カレー鍋は他の鍋に比べ、魚よりも肉が合わせやすく、野菜は比較的なんでもよく合います。
またチーズの相性が抜群ですので、具材としてもスープに混ぜ混んでもいいので是非試してみて下さい。
皆さんも味変したい時、鍋に迷ってる時、カレー鍋が普段のメニューになる事間違いなしです。
👇お気軽にコメントしてね👇