レクリエーション介護士のフッくんです。
「お手玉レクのネタが尽きてきた」「毎回同じ内容になってしまう」、そんなお悩みを抱えている介護職員さんは多いですよね。現役のレクリエーション介護士として、現場で実際に高齢者に喜ばれたお手玉レクを25種類厳選してご紹介します。
お手玉レクは、ゲーム性が高く、デイサービスをはじめ特養・老健など多くの介護施設で人気のアクティビティ。脳トレや座って行うレクと違い、手・腕・場合によっては足まで使う全身運動になるのが大きな魅力です。
- 投球・的当て系8選+手先・バランス系9選+運動・集団系8選
計25選を3カテゴリで体系化・必要なレクが即見つかる構成 - お手玉の歴史と3つの効果
1300年前から伝わる伝統玩具・利用者様との話のネタにも - 季節アレンジ&2人組ペア系の新レク
お年玉つかみ取り・雪合戦・キャッチボール等を新規追加 - 誤射・転倒・無理強い禁止の注意点
安全に楽しく実施するためのプロの知識
身近な道具でできるアイデアばかりなので、ぜひ現場で試してみてくださいね🎯
お手玉とは?高齢者レクに選ばれる理由
どのデイサービスにも必ず置いてあるお手玉。高齢者の方には幼いころから馴染み深い玩具で、適度な重みと大きさが手にフィットするため、介護レクの定番小道具として長く愛されています。
お手玉の歴史|どこから生まれたの?
もっとも古い記録では、羊の骨を使っていたといわれ、その後世界各地に広まる中で身近な小石が使われるようになりました。
- 日本へは約1300年前に中国から伝来
当時は身分の高い人々の間で楽しまれていた - 法隆寺の宝物「石名取玉」
聖徳太子が使っていたという記録も残る - 江戸時代に布製が誕生
江戸〜明治で座布団型が普及・昭和以降は中身がペレットに

歴史をひもとくと、ご利用者さんとの話のネタにもなるのがお手玉の奥深いところですね🌸
🎯 現役介護士として、お手玉レクで大切にしているのは「失敗してもいい雰囲気・成功体験の演出・難易度のこまめな調整」の3点。
お手玉は要介護度が高い方でも取り組みやすく、距離や人数やルールを少し変えるだけで難易度を自由に調整できます。「できた!」という達成感が意欲や自信につながるので、職員はできた瞬間に盛大に拍手して、成功体験を演出してあげるのが盛り上げの最大のコツですよ。
昔ながらのお手玉は、レクリエーション介護士として施設に常備しておきたい定番の小道具。適度な重みと大きさで高齢者の手にフィットし、懐かしさから自然と笑顔が生まれます。25選すべてに使えるので、施設に1セットあるとレクの幅が大きく広がります。
お手玉レク3つの効果・メリット
お手玉レクには、現役介護士の視点から見て大きく3つの効果が期待できます。
①認知機能サポート・脳と身体機能の活性化
座ったままのレクが多い中、お手玉は上肢筋のリハビリと脳トレを同時に行える数少ないアクティビティ。体を動かさないと筋力が低下し、廃用症候群のリスクも高まります。適度な運動とゲームによる脳への刺激を組み合わせることで、認知機能のサポートが期待できます。
②コミュニケーションの活性化
グループでお手玉に取り組むことで、自然と声がけや応援が生まれ、ご利用者さん同士の交流が深まります。身体機能の低下から外出機会が減った高齢者にとって、デイサービスは大切な社会参加の場。コミュニケーションの活性化は閉じこもりがちな生活の対策にもつながります。
③QOL(生活の質)とADL(日常生活動作)の向上
ご利用者さんが「楽しい」と感じながら体を動かすことで、QOLとADLの双方の向上が期待できます。お手玉は要介護度が高い方でも取り組みやすく、難易度のアレンジも簡単。「できた!」という達成感が意欲や自信にもつながりますよ🌿
投球・的当て系のお手玉レク8選

お手玉を投げて狙う爽快な的当て系8選です。
①お手玉×ホワイトボードレク
現場のホワイトボードとお手玉だけでできる人気レク。ホワイトボードを90度傾けて水平にし、順番にお手玉を投げてのせていきます。ボードが傾いてお手玉が落ちたら終了。中央にラップの芯を立てて落とさないようにするアレンジも盛り上がります。
②開運お手玉ボード
70cm角のボードを45°傾け、互い違いにお手玉が乗る棚を4段作ります。棚に点数を書いて競うほか、「大吉」「子孫繁栄」などの開運アイテムを書いて「当たり」を引いたらもう1回投げられるルールも喜ばれます。
③色指定マト当てゲーム(脳トレ×投球)
正方形クッション(□)と輪(〇)を互い違いに並べ、「□は赤・〇は青」と色を指定して投げ入れます。次のラウンドで色を逆にすることで、上肢筋のリハビリと脳トレの一石二鳥に。色を増やすと脳の活性化がさらに期待できます。
④ピッタリ100点ゲーム(計算×投球)
数字を書いた紙やバスケットを並べ、5個のお手玉を投げて合計がぴったり100点になるように狙います。楽しみながら計算をするのが最大のポイント。「あと何点!」と声がけすると一体感が生まれます。

⑤お手玉シュート
10〜20個のお手玉を1〜2m先の箱に向かって投球するシンプルなゲーム。箱を2〜3個用意して「10点・50点・100点」と点数をつければ応用版に。幼少期を思い出す回想法にもつながるのが魅力です。
⑥お手玉ビンゴ
A4用紙36枚に3枚ずつ同じ絵(干支・数字・動物・野菜など)を描いて並べ、お手玉を投げて的を狙うビンゴ。色々なパターンに変えると何度でも楽しめます。能力に合わせて距離を調整してあげましょう。
⑦風船押し出しゲーム
カゴに風船を入れ、お手玉を投げて風船をカゴの外に押し出すゲーム。大きいカゴ版(3個でより多く外に出す)と小さいカゴ版(全部出したら勝ち)があり、予測不能な動きで大いに盛り上がります。
⑧お手玉ペットボトル倒しゲーム
ペットボトル6本を並べ、2〜3m離れた椅子からお手玉を投げて倒すボウリング風のゲーム。1人5投の合計本数を記録すると盛り上がります。準備の手間が少なく職員の負担が小さいのもうれしいポイント。
手先・バランス系のお手玉レク9選

指先の器用さと集中力を鍛えるバランス系9選です。
①お手玉×新聞紙テーブルクロス引き
テーブルに新聞紙を敷き、その上にお手玉を複数個置きます。一気にクロスを引いてお手玉が残ったら勝ち。残った数をポイント、落ちた分はマイナスにするとドキドキ感が増します。
②グラグラ棒移動ゲーム
トイレットペーパーの芯を立て、その上にお手玉を4〜6個乗せます。バランスを保ちながら容器に移し替えるゲームで、集中力と手先の器用さが試されます。落ちなければ盛大に拍手しましょう。
③お手玉カーリングゲーム
細長い紙に点数を振って机に置き、お手玉を転がして高得点ゾーンを狙うカーリング。紙の外に外れたらノーポイント。集団レクが難しい方への個人レクとしても使えます。
④トングでお手玉つかみ
10個程度のお手玉をトングでつかんでお皿に移し替えるゲーム。2〜3人で競うと盛り上がります。指先のトレーニングになるため、箸使いが難しくなってきた方にも特に効果的です。
⑤お手玉崩しゲーム
入れ物にお手玉を詰めて中央に旗を立て、2人1組で交互にお手玉を1個ずつ取り出し、旗が倒れて外に出たら負け。ハラハラドキドキする緊張感で、ご利用者さんの真剣な顔が見られるおすすめレクです。

⑥お手玉グラグラゲーム
ラップの芯を立て、お手玉が入ったトレーをのせます。交互に1個ずつ取り出してトレーが倒れたら負け。芯を2本重ねると安定します。2チーム対抗でも1対1でも楽しめます。
⑦お手玉すくい(金魚すくい風)
テーブルを横につなげて対面に座り、すくい網でお手玉を1個ずつすくってザルへ。バトンタッチで繰り返し、先に全員終わったチームの勝ち。指と手首の運動になり、勝負がかかると普段以上の力が出ます。
⑧お手玉重ねタワー(新レク)
お手玉を1個ずつ慎重に高く積み上げるバランスゲーム。崩れる前に何個積めるかを競います。指先の繊細なコントロールと集中力が鍛えられ、座ったままできるので車椅子の方にもオススメ。チーム対抗でも盛り上がります。
⑨お手玉色分け仕分け競争(新レク)
赤・青・黄など複数色のお手玉をバラバラに混ぜ、色別に素早く仕分ける競争ゲーム。手先の運動と色の判別による脳トレを同時に行えます。制限時間を設けたり、利き手と反対の手で挑戦したりとアレンジも自由自在です。
金魚すくい用のすくい網は、お手玉すくいゲームに欠かせない道具。10本セットなら大人数のレクでも一度に対応できて便利です。現役介護士として施設のレクで活用していますが、すくう動作が指と手首の良い運動になります。ダンボールで手作りもできますが、市販品があると準備が楽になりますよ。
運動・集団系のお手玉レク8選

みんなで盛り上がる運動・集団系8選です。
①お手玉リレー(音楽×回し渡し)
円になって座り、1人1個お手玉を持って音楽に合わせて隣の人に回していくゲーム。曲が止まったとき1人1個持っていれば成功。音楽を変えるだけで雰囲気がガラリと変わり、コミュニケーションも自然と生まれます。
②お手玉体操
お手玉を使った体操は種類豊富。「失敗してもいい、体を動かすことが目的」という意識で少し難易度の高い動きにも挑戦を。体を動かすのが苦手な方もお手玉を持つだけで自然と腕が動き出すことがあります。
③お手玉入れ(玉入れ)
車椅子の方が多い事業所では、座面より少し低い位置にゴミ箱を置いてお手玉を入れるシンプルなゲーム。要介護度が高い方でも楽しめます。2色のお手玉で紅白対抗の玉入れ形式にすると一層盛り上がります。
④足でお手玉ポイゲーム
72cm角の枠を9マスに区切って数字を振り、足の甲にお手玉を乗せて蹴り入れ、合計点数を競います。縦・横・斜めにビンゴ形式で揃えるルールも楽しめます。下肢の良い運動になります。

⑤うちわでお手玉裏返しゲーム
うちわにお手玉を乗せて投げ渡し
、裏表を交互にしながら受け取るリズムゲーム。ぴょんぴょんと跳ねさせる応用版も。男性チーム・女性チームに分けて競い合っても盛り上がります。
⑥お手玉お年玉つかみ取り(新レク・正月アレンジ)
たくさんのお手玉を箱に入れ、制限時間内に何個つかみ取れるかを競うお正月にぴったりのアレンジ。お手玉を「お年玉」に見立てて、つかんだ数だけ景品(飴やお茶)と交換するルールにすると、季節感とワクワク感で大いに盛り上がりますよ。
⑦お手玉雪合戦(新レク・冬アレンジ)
2チームに分かれ、お手玉を「雪玉」に見立てて相手陣地に投げ合う冬のアレンジ。制限時間後に自陣に少ないお手玉の数が少ないチームの勝ち。白いお手玉を用意すると雰囲気が出ます。座ったまま投げ合えるので安全に楽しめます。
⑧お手玉キャッチボール(新レク・2人組ペア)
2人1組でペアになり、お手玉を投げ合うシンプルなキャッチボール。距離を調整できるので体力に合わせて対応可能。慣れてきたら2個・3個と増やしたり、両手投げ・利き手と逆の手など難易度を上げても楽しめます。
お手玉レク実施時のNG3選

楽しいお手玉レクですが、安全に実施するための3大注意点を現役介護士の立場からまとめました。
- 投球レクの誤射・ケガに最大限の注意を
お手玉やゴムボールを投げ合うレクは、投げたものが顔や目に当たる危険があります。特に対面で投げ合う形式は、利用者様の視力や反応速度を考慮して距離を十分に取り、職員が間に立って軌道を見守ることが大切。ご利用者さんの状態によっては投球系を避け、転がす・置くタイプのレクに切り替える判断も必要です。柔らかいお手玉でも勢いよく当たると危険なので、力加減の声かけも忘れずに。 - 立位レクの転倒・骨折に注意
立ち上がって投げるアレンジは、椅子から立つ・座る動作で転倒のリスクが高まります。足腰に不安のある方は座位で参加してもらい、立位で行う場合は職員が必ず付き添い、椅子の安定性や床の滑りやすさを事前に確認してください。高齢者の転倒は骨折・寝たきりに直結する重大事故です。無理に立たせず、その方の身体状況に合わせた参加方法を選びましょう。 - 無理強いは絶対にしない
参加したくない利用者様を無理に参加させるのは絶対にNGです。本人の意思を尊重し、見ているだけでも、応援するだけでも、その方の選択肢を尊重してください。お手玉が幼少期を思い出させて懐かしむ方もいれば、子供っぽく感じる方もいます。一人ひとりの気持ちに寄り添い、自然と「やってみようかな」と思える雰囲気作りに徹することが、現役介護士の腕の見せ所です。
特に投球レクの誤射と立位の転倒は事故につながりやすいので、職員間で連携して見守りを徹底してくださいね🩺
デイサービスのお手玉レクに関するよくある質問
お手玉レクについて、よくいただく質問4つにお答えします。
Q1. お手玉がない時の代用品は?
A. 新聞紙を丸めてガムテープで巻いた手作りお手玉が定番です。
軽くて安全なので、玉入れやペットボトル倒しなど投球系レクにぴったり。小豆や米を入れた手作り布袋でも本格的なお手玉が作れます。利用者様と一緒に手作りすると、それ自体が工作レクになって一石二鳥ですよ🌸
Q2. 車椅子の方でも参加できる?
A. 座ったままできるレクが大半なので参加できます。
お手玉すくい・トングつかみ・色分け仕分け・カーリング・玉入れなど、テーブル上や座位で完結するレクが豊富。車椅子の方の座面の高さに合わせて道具の位置を調整すれば、ほとんどのレクに参加可能です。職員が隣でサポートすると安心ですね🌿
Q3. 認知症の方向けのお手玉レクは?
A. お手玉リレー・お手玉体操・シュートなど、ルールがシンプルで繰り返しできるレクがおすすめです。
お手玉は幼少期を思い出す回想法にもつながるので、認知機能のサポートが期待できます。複雑なルールより、握る・投げる・渡すといった単純な動作のレクが安心して楽しめます🎯
Q4. お手玉レクの所要時間は?
A. 1種目10〜15分・全体で30〜45分が目安です。
ご高齢の方は集中力の持続が短めなので、1種目を長くやりすぎず、複数のレクを組み合わせるとメリハリが生まれます。準備が簡単なお手玉レクは、空き時間にサッと取り入れられるのも魅力ですよ🎵
まとめ|お手玉レクは無限にアレンジできる!
昔から伝わる伝統玩具「お手玉」を使った25種類のレクリエーションをご紹介しました。現役介護士・レクリエーション介護士の視点から、現場で本当に喜ばれたレクを厳選しています。
- 投球的当て8選+手先バランス9選+運動集団8選
計25選を3カテゴリで体系化・必要なレクが即見つかる - お手玉の歴史と3つの効果
1300年前の伝統玩具・認知機能サポートとコミュニケーション活性化 - 季節アレンジ&2人組ペアの新レク
お年玉つかみ取り・雪合戦・キャッチボール等を新規追加 - 誤射・転倒・無理強い禁止の3大注意
安全に楽しくレクを実施するためのプロの知識
お手玉レクの魅力は、道具がシンプルなのにアレンジの幅が無限に広がる点。同じゲームでも距離・人数・ルールを少し変えるだけで、要支援から要介護の方まで幅広く対応できます。今日ご紹介した25選から、ぜひ一つ試してみてくださいね🎯
最後までお読みいただきありがとうございました。フッくんでした!








