料理研究家、料理大好きフッくんです。
トムヤムクンは世界三大スープの一つに数えられるタイ料理。中国のフカヒレスープ、南フランスのブイヤベース、ロシアのボルシチと並ぶ、世界に誇る名スープです。
トム(煮る)、ヤム(混ぜる)、クン(エビ)というタイ語の組み合わせが料理名の由来。酸味と辛味、ハーブの香りが絶妙に調和した独特な味わいが魅力ですよね。
でも、いざ食卓に出すとなると「トムヤムクンだけだと物足りない」「副菜は何が合う?」「タイ料理ばかりは大変」と悩まれませんか?
スープがメインの料理なので、合わせるおかずや副菜選びは意外と難しいんです。
今回は現役料理人として20年以上、家庭料理から本格タイ料理まで作ってきた私が、トムヤムクンに合う献立15選を完全解説します。
お店で実際に出している献立A・Bのプロ視点から、副菜・デザート・スープアレンジ、さらに朝食・昼食・夕食のアレンジ法、本格タイ料理に必須の食材まで、トムヤムクンを最大限楽しむ情報を全部詰め込みました。
- トムヤムクンの基礎知識(世界三大スープ・タイ料理の本質)が分かる
- 料理人直伝の献立例A・Bと栄養価比較が分かる
- あっさり雑炊系・がっつり系の献立アイデアが分かる
- トムヤムクンに合う副菜5選・デザート4選が分かる
- 朝食・昼食・夕食でのアレンジ法が分かる
- 料理人推奨のトムヤムクン関連商品が分かる
トムヤムクンの基礎知識
献立を組む前に、トムヤムクンの素性を知っておきましょう。世界が認めるタイの誇り、その本質をお伝えしますね。
世界三大スープの実力
トムヤムクンは世界三大スープの一つに数えられる名スープです。
- トムヤムクン(タイ・酸味と辛味のスープ)
- フカヒレスープ(中国・上品な旨み)
- ブイヤベース(南フランス・魚介の旨み)
- ボルシチ(ロシア・ビーツの深い味わい)
これらの中で、家庭でも比較的作りやすいのがトムヤムクン。市販のトムヤムペーストを使えば、本場の味が再現できるのが嬉しいポイントです。
本場タイの味の特徴
- 酸味…ライム・レモングラス・タマリンドが基本
- 辛味…プリッキーヌ(タイ唐辛子)が主役
- 香り…バイマックル(コブみかんの葉)・パクチー
- 旨み…ナンプラー・干しエビ・カピ(シュリンプペースト)
トムヤムクンの2つの種類
意外と知られていませんが、トムヤムクンには大きく2タイプあります。
- トムヤムクン・ナーム・サイ…透明スープ・あっさり
- トムヤムクン・ナーム・コン…ココナッツミルク入り・濃厚
日本で「トムヤムクン」というと、ココナッツミルク入りの濃厚タイプをイメージされる方が多いですが、本場では透明スープも同じくらい人気です。
🍳 私のお店でトムヤムクンを作る時のコツは「ハーブを最後に加える」こと。レモングラス・バイマックル・パクチーは長時間煮込むと風味が飛んでしまうので、火を止める直前に加えるのがプロの鉄則。これだけで一気にお店レベルの香り高い仕上がりになりますよ🥢
私のお店でのトムヤムクン献立例
私の店で実際に出している、トムヤムクンに合う献立を2パターンご紹介します。Aはタイ料理オールスター、Bはアジアン融合系で、ご家庭の好みで使い分けてください。
献立Aと献立Bの栄養価比較
| 栄養価 | 献立A(タイ料理オールスター) | 献立B(アジアン融合系) |
|---|---|---|
| メニュー | ごはん・ガパオ トムヤムクン煮込み もやしわかめ酢の物 | ナシゴレン・トムヤムクン煮込み 鱈のアジアン焼き タイ春雨サラダ |
| エネルギー | 634kcal | 529kcal |
| たんぱく質 | 42.9g | 40.9g |
| 脂質 | 20.2g | 7.3g |
| コレステロール | 403mg | 259mg |
| 炭水化物 | 64.5g | 71.7g |
| 食物繊維 | 4.1g | 4.1g |
| カルシウム | 178mg | 170mg |
| ビタミンC | 35mg | 53mg |
| 食塩相当量 | 3.4g | 3.5g |
文部科学省「日本食品標準成分表」を参考に算出した概算値です。
献立A(タイ料理オールスター)

①ごはん
②ガパオ(タイ風バジル炒め)
③トムヤムクン煮込み
④もやしとわかめの中華風酢の物
タイ料理オールスター献立です。ガパオとトムヤムクンの組み合わせは黄金コンビで、子供も喜んで食べてくれます。野菜の好き嫌いも自然に解消されますよ。
トムヤムクン煮込みはスペアリブのスープと組み合わせて、メイン具材を肉に変えた変化球。シナモン・八角・クローブのスパイスに、にんにく・生姜を加えて炊くスープです。
最初に油抜きして2時間30分以上炊くと、トロトロの肉に仕上がります。出汁は干しシイタケのダシ+オレンジマーマレード+醤油+塩こしょうが決め手。仕上げにクコの実を添えれば、本格中華風の上品な一皿に。
🌿 献立Aはタンパク質42.9gと豊富で、サルコペニア(筋肉減少)予防にも最適です。トムヤムクンのエビ+ガパオの鶏肉でWタンパク質、もやしわかめでミネラル補給、酢の物の酸味でクエン酸も摂取できます。塩分も3.4gと抑えめで、栄養バランスが整った優秀な献立ですよ🥬
献立B(アジアン融合系)

①ナシゴレン
②トムヤムクン煮込み
③鱈のアジアン焼き(パプリカカレー炒め添え)
④タイ春雨サラダ
献立Bはインドネシアの代表料理ナシゴレンを主食にした、アジアン融合系。トムヤムクンには味付けご飯がよく合います。
鱈のアジアン焼きは、干し海老+にんにく+ピーナッツ+ナンプラー+オリーブオイルを混ぜたタレに10分漬けて焼く料理。隠し味のみりんが決め手で、鶏肉や白身魚で代用も可能です。
タイ春雨サラダ(ヤムウンセン)は、紫玉ねぎ+香菜+生姜のみじん切りに、ナンプラー+砂糖+ライム汁で味付け。本場の味わいが家庭で楽しめます。
🍳 鱈のアジアン焼きで本格度が爆上がりする秘訣は「ピーナッツの粗みじん切り」です。市販のピーナッツバターでも代用可能ですが、粗みじん切りの方が食感が残って美味しい。我が家ではこの一手間で、子供達も「お店の味!」と喜んで食べてくれますよ🥜
献立アイデア① あっさり系(雑炊風)

トムヤムクンの献立アイデア、まずは「あっさり系」のご紹介です。
①タイ風そぼろ丼
②トムヤムクン
③じゃがいものトルティージャ
④パクチーサラダ
タイの食材が手に入りにくい時は、日本で近い料理に置き換えるのも献立の手法です。
- タイ風そぼろ丼 → 三色そぼろ丼に置換
- じゃがいものトルティージャ → じゃがいも入りオムレツ
- パクチーサラダ → 水菜サラダで代用OK
三色丼はほうれん草・ひじき煮・人参のしりしりなどを乗せれば、本格三色丼になります。タイ料理はナンプラーが苦手な方は薄口醤油やごま油で代用すれば、クセのない優しい味に仕上がりますよ。
献立アイデア② がっつり系

「お腹いっぱい食べたい」「子供がいるから大人も満足する量を」という方にはがっつり系がおすすめです。
①カオパット・クン(タイ風エビチャーハン)
②トムヤムクン
③パッタイ(タイの焼きそば)
④パパイヤカシューナッツサラダ
麺料理を入れる事でお腹が満たされる、がっつり系献立です。パッタイ(センレック=米粉麺)はコストが安くボリュームが取れるので、食費を節約したいご家庭にぴったり。
家庭の食材でアレンジするなら以下が便利です:
- カオパット・クン → 普通のピラフでOK(海老・鶏・豚で語尾を変える)
- パッタイ → 塩焼きそばやシーフード焼きそばに置換
- パパイヤカシューナッツサラダ → フルーツヨーグルトサラダに
🌿 パパイヤはビタミン類・ミネラル類・リコピンなどの抗酸化成分が豊富です。青パパイヤはサラダに、追熟させればフルーツデザートに、鶏肉に漬け込めば肉が柔らかくなる効果もあり、まさに万能フルーツ。グレープフルーツでも代用できますよ🥭
トムヤムクンに合う副菜5選

ここからは単品副菜としてトムヤムクンに合う料理を5つご紹介します。
①トマトとプロセスチーズのカプレーゼ
自宅で簡単に出来るタイ風アレンジ。スライスして重ねバジルソースをかけるだけで完成します。なければ人参ドレッシングや玉ねぎドレッシングなど、さっぱり系も合います。ワインのおつまみにもぴったりですよ。
②ココナッツカレー蒸し
ココナッツのカレー茶わん蒸し、と言える変化球副菜。出汁をココナッツミルクに、ナンプラーとカレーペーストで味付けするだけ。具材は貝類・海老・鶏肉・キャベツ・きのこ類がよく合います。
③タイのさつま揚げ(トートマンプラー)
バジルの香りが爽やかなおつまみ。いんげんの粗みじん切り+バジル+ナンプラー+カレーペーストで味付けして、さつま揚げの要領で揚げるだけ。スイートチリソースとレモン汁につけて食べるのが本場流です。
④パパイヤサラダ(ソムタム)🌟新規追加
タイ料理の代表的な副菜。青パパイヤ+干しエビ+ナンプラー+ライム汁でピリ辛さっぱりに仕上げます。青パパイヤがなければ大根や人参でも代用OK。トムヤムクンと合わせると、本場感満点の食卓になりますよ。
⑤鶏もも肉のレモングラス焼き🌟新規追加
タイ風BBQの定番。鶏もも肉にレモングラス+にんにく+ナンプラー+砂糖+黒こしょうで2時間漬け込み、グリルで焼くだけ。トムヤムクンと一緒に出すと、家庭がタイ料理レストランに変身します。
🍳 タイ料理副菜のコツは「酸味・辛味・甘味のバランス」です。トムヤムクンが酸味+辛味なので、副菜は甘味系を加えると食卓全体のバランスが整います。スイートチリソースやライム汁を上手に使い分けて、家庭でもプロ並みのタイ料理献立を楽しんでくださいね🌶
トムヤムクンに合うデザート4選

辛い+酸味のトムヤムクンの後は、ひんやり甘いデザートでお口直し。タイ風デザート4選をご紹介します。
①アボカドのアイスクリーム
ねっとり食感に甘みが融合した、トルコアイス風
のデザート。アボカド1個・牛乳250ml・コンデンスミルク45ml・砂糖15gをミキサーで混ぜて冷凍庫で固めるだけ。アボカドと言わなければ気付かないほど美味しいですよ。
②クルアイブワッチー(バナナとタピオカのココナッツミルク煮)
クルアイ=バナナ、ブワッチー=出家した尼さん
を意味するタイ伝統デザート。バナナとタピオカをココナッツミルクで煮込むだけで完成する手軽さが魅力です。
③ロティ
タイの屋台で人気のスイーツ。インドのパン「ロティ」が原型ですが、タイのロティはクレープに近い形態。油をたくさん使って焼くため、パリパリ食感が特徴的です。カロリーが高めなので食べ過ぎには注意してくださいね。
④マンゴーともち米のデザート(カオニャオマムアン)🌟新規追加
タイの夏の風物詩
。完熟マンゴー+ココナッツミルクで炊いたもち米+黒ごまを添えて完成。家庭でも手軽に作れて、子供から大人まで大人気のデザートです。
🌿 タイデザートはココナッツミルク使用のものが多くカロリー高め。1日の摂取量を考えるなら、デザートは小皿で楽しむのがコツです。アボカドアイスは栄養価が高いので、夕食デザートに最適。マンゴー系はビタミンC・βカロテン豊富で健康的ですよ🥭
朝食・ランチ・夕食でのアレンジ法
トムヤムクンは時間帯に応じてアレンジが効く万能スープ。1日の食事それぞれの楽しみ方をご紹介します。
①朝食 – 雑炊風
トムヤムクンが残ったら、翌日の朝食に大活躍。センレックやビーフンを入れれば本格タイ風スープ麺に。すき焼き鍋のように、ご飯を入れて雑炊・おじやにするのもおすすめです。
朝は時間がないので、エビの殻を前夜にむいておくと即食べられます。具材がなければ鶏肉や卵を加えても、すでに様々なダシが出ているので美味しく食べられますよ。
②ランチ – トムヤムクンヌードル
麺類を入れて1品完結ランチ
に。トムヤムクンヌードルは時間がない平日のお昼に最適。子供も大好きな味わいです。
③夕食 – フルコース
夕食はトムヤムクンに副菜・主食・デザートを揃えた本格献立に。トムヤムクンが具材たっぷりでスープ少なめなら、別にスープを足してもOK。ご家族みんなで楽しめる本場タイ料理ディナーが完成します。
料理人推奨のトムヤムクン関連商品
最後に、私がお店と家庭で愛用している、トムヤムクン作りに欠かせないアイテムを厳選してご紹介しますね。
トムヤムクンの香りを決めるバイマックル(コブみかんの葉)。本場の味を再現するには絶対必要です。乾燥タイプなら長期保存でき、グリーンカレー・トムカーガイなど他のタイ料理にも使える万能ハーブですよ。
タイ料理に欠かせない魚醤ナンプラー。トムヤムクンはもちろん、ヤムウンセン・パッタイ・チャーハン・炒め物にも使える万能調味料。1本あれば本格タイ料理の幅が一気に広がります。
カピはタイ料理の隠し味として欠かせない発酵食品。トムヤムクンにスプーン半分加えるだけで、コクと深みが格段にUP。本場度を高めたい方には必須のアイテムです。
市販のトムヤムクンペーストがあれば、材料が揃わない日でも手軽に本格スープが作れます。鶏ガラスープと合わせて使うのがオススメ。10分で本場の味が再現できる時短アイテムです。
フリーズドライタイプはお湯を注ぐだけ。忙しい日のランチや夜食に最高で、5袋セットなら1ヶ月楽しめます。タイ料理が好きなご家族の常備品としておすすめです。
袋・カップタイプのトムヤムクンは具材を追加しやすくアレンジ自在。エビ・きのこ・野菜を加えれば一気に豪華な一品に。リゾットアレンジにも便利な使い勝手抜群のタイプですよ。
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まとめ。。。
今回の記事のポイントをまとめますね。
- トムヤムクンは世界三大スープの一つで本場タイ料理の代表
- 献立Aはタイ料理オールスター・献立Bはアジアン融合系
- あっさり系は雑炊風・がっつり系は麺料理アレンジが◎
- 副菜はカプレーゼ・ココナッツカレー蒸し・タイさつま揚げが鉄板
- デザートはアボカドアイス・マンゴーもち米でさっぱり仕上げ
- 朝食は雑炊・ランチはヌードル・夕食はフルコースに使い分け
- 本場のコツはハーブを最後に加えて香りを残すこと
- バイマックル・ナンプラー・カピは本格度UPの三種の神器
皆さん、トムヤムクンは和食・洋食・中華とも合わせやすい万能スープなんですよ。
私も20年以上現場でトムヤムクンを作ってきましたが、副菜・デザートの組み合わせ次第で食卓の雰囲気が大きく変わります。今回ご紹介した副菜5・デザート4の中から好きな組み合わせを選んで、ご家族で世界三大スープの魅力を楽しんでくださいね。
特に献立A/Bは私のお店でも実際に出している鉄板パターンなので、迷ったらこの組み合わせで試してみてください。タイ料理は一度ハマると毎週食べたくなる中毒性があります。週末の特別な食卓に、ぜひトムヤムクンを取り入れてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
フッくんでした!











