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酢の物の具材30選!定番から変わり種・合わせ酢レシピまで料理人が完全解説

この記事は約19分で読めます。

料理研究家、料理大好きフッくんです。

皆さん、酢の物といえば「あっさりしていて栄養価も高い」万能の副菜ですよね。毎日の食卓に1品あるだけでバランスがぐっと整います。でも「きゅうりとわかめだけで飽きてきた」「子供が酸っぱいのを嫌がる」というお悩みもよく聞きます。実は酢の物って、合わせる具材を変えるだけでまったく違う料理のように楽しめるんですよ。この記事を読めば、こんなことがわかります。

  • 酢の物の定番具材3種と基本の組み合わせがわかる
  • 野菜・肉・魚介・その他の変わり種30種がわかる
  • 料理人が教える美味しくするプロのコツがわかる
  • 酢の物とマリネの違いがわかる
  • 二杯酢・三杯酢・土佐酢・甘酢の合わせ酢レシピがわかる
  • お酢の健康効果・ダイエット効果がわかる
  • 子供や高齢者にも食べやすくする工夫がわかる

酢の物が好きになれば、料理や献立のバリエーションが間違いなく広がりますよ。健康面においても料理を作る楽しみにおいても、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

酢の物の基本具材3種

酢の物 具材 定番

①胡瓜(きゅうり)

酢の物の定番中の定番具材がきゅうりですよね。わかめとだけでも作れるので、時短で作りたい時や冷蔵庫にきゅうりがあれば、前日にさっと作っておくと次の日の献立が一気にラクになります。きゅうりはヘルシーでありながら栄養価も高く、酢の物にピッタリの食材です。

  • 水分が約95%で水分補給できる
  • ククルビタシン(苦み成分)が豊富
  • 低カロリーで間食に食べてもヘルシー
  • 消化を助けて腸に優しい
  • 血圧を低下させる抗炎症作用(免疫反応)がある

★料理人のコツ:きゅうりは「板ずり」してから塩もみすると歯ごたえが別格になる!

きゅうりを酢の物に使う時は、まな板の上で塩をふって手のひらで転がす「板ずり」をしてからスライスすると、緑色が鮮やかになり歯ごたえもしっかり残ります。その後薄切りにして塩もみし、水気を絞ってから合わせ酢と和えると水っぽくならず絶品の酢の物に仕上がりますよ。居酒屋時代から必ずこの手順で仕込んでいましたが、お客様から「何でこんなに食感がいいの?」とよく聞かれた手順です。

②若布(わかめ)

若布も酢の物に欠かせない定番具材ですよね。ご自宅に乾燥わかめがあれば簡単に戻して使えるのでとても重宝します。わかめなどの海藻類はビタミン・ミネラルが豊富なので、酢の物に限らず積極的に取り入れたい食材です。

  • 生わかめの種類…南部わかめ・鳴門わかめが主流です
  • 乾燥わかめの種類…カットわかめ・素干しわかめ・灰干しわかめ・板わかめ・塩蔵わかめ・めかぶわかめなど

生なら生わかめ、乾燥ならカットわかめがスーパーで手に入りやすいですよ。

③白ごま

入れないこともあるかもしれませんが、白ごまがあるだけで酢の物がぐっと豪華になります。白ごまの風味が加わってアクセントになるので、少し入れるだけでシンプルな酢の物が格別の味わいに変わります。

★栄養士のコツ:白ごまは「炒ってすりごま」にするとカルシウム吸収率が3倍アップ!

白ごまは炒ってから軽く擦ることで、ごまの硬い殻が壊れて栄養素の吸収率が格段に高まります。そのまま食べると約3割しか吸収されませんが、すりごまにすると吸収率が約9割まで上がると言われています。ごまにはカルシウム・鉄分・ビタミンE・セサミンが豊富で、便通改善・老化防止に効果的な栄養素がたっぷり含まれています。市販のすりごまや練りごまを使うのも手軽でオススメです。

野菜系の変わり種13選

酢の物 具材 野菜

①玉ねぎ

玉ねぎの酢の物もとても美味しい変わり種です。新玉ねぎなら水にさらすだけで簡単に酢の物にできます。普通の玉ねぎなら、さっとレンチンするか塩もみして水にさらすとシャキシャキ感が残って食べやすくなります。生の玉ねぎにはアリシン(硫化アリル)が含まれていて、殺菌作用・抗酸化作用・血流改善効果があります。血液をサラサラにして血栓予防にもつながる嬉しい食材です。

②大根

紅白なますでは定番の大根と人参の組み合わせですが、きゅうりをプラスするとさらに色合いが綺麗になりますよね。大根と人参だけでなくきくらげを入れると食感のアクセントも生まれます。また、きゅうりの酢の物にすりおろし大根を加えて「みぞれ酢」にするのもとても美味しく、一度試してほしい食べ方です。

★料理人のコツ:紅白なますは「大根9:人参1」の黄金比で仕上がりが別物になる!

紅白なますの見た目をきれいに仕上げるコツは大根9:人参1の割合です。人参を多くすると赤色が強くなりすぎて「紅白」になりませんよね。また、大根と人参は繊維に沿って細く千切りにすると食感がシャキッと仕上がります。仕上げに柚子の皮を少し入れると香りがプラスされて料亭の味に一気に近づきますよ。お正月料理にも重宝する技なので、ぜひ覚えておいてくださいね。

③トマト

酸味の加わったトマトは酢の物ととてもよく合います。マリネでもよく使われるように、トマトを加えるだけで色合いも綺麗になり、普段の酢の物とは違う味を楽しめます。きゅうりなしでもトマト×わかめ×かいわれ大根の組み合わせで十分美味しくできます。

④もやし

料理を幅広く使える万能食材のもやしも、酢の物によく使われます。中華の伴三糸(バンサンスー)にもよく入っていますよね。もやしはお財布にも優しくかさ増しにもなるので、冷蔵庫にストックしておきたい食材です。もやしとわかめがあれば、いつでも和え物や酢の物が作れる頼もしい食材です。

⑤きのこ類

きのこも万能食材のひとつで、低カロリーでありながら栄養面でも優れています。もやしとわかめだけで少し物足りない時は、きのこをさっと茹でて加えるだけでボリュームもアップしクオリティも上がります。きのこのマリネもよく合いますが、しめじ・しいたけ・エリンギなど複数のきのこをブレンドして酢の物にすると絶品です。

⑥人参

紅白なますの相棒として人参はよく使われますが、きゅうりやわかめと合わせても色がとても鮮やかになります。人参だけのシンプルな酢の物も美味しいですよ。人参のナムル人参のしりしりのように、人参はシンプルでありながられっきとした料理になります。白ごまをたっぷりかけるのが美味しさの決め手になります。

⑦パプリカ

パプリカのマリネが一般的にありますが、千切りにして紅白なますに混ぜてもよし、1/4のお好みの幅に切ってさっと茹でてきゅうりの酢の物に混ぜても色鮮やかに仕上がります。きゅうりが苦手な方にはパプリカベースの酢の物が特にオススメです。

★料理人のコツ:パプリカは「皮を焼いて剥く」と口当たりが格段に良くなる!

パプリカをより上品な酢の物にしたい時は、直火やオーブンで皮が真っ黒になるまで焼いて、冷水で皮を剥くのがプロの技です。皮を剥くことでパプリカ特有の青臭さが消え、甘みが凝縮されてトロッとした食感に変わります。少し手間はかかりますが、おもてなし料理として出す時はこの一手間で料亭の酢の物に変身しますよ。オーブンで200℃・15分が目安になります。

⑧オクラ

きゅうりが嫌いで酢の物が食べられない方は、ぜひオクラで代用してみてください。シャキシャキ感はないものの、オクラともずくの酢の物は粘りがあってつるっと食べられますよ。オクラに含まれるペクチンには整腸作用があり、便秘・下痢を予防して大腸がんのリスクを減らす効果もあります。コレステロールを排出する作用もあるので、こってりした料理と合わせるのがオススメです。

⑨めかぶ・もずく

めかぶやもずくも酢の物によく合う海藻類です。体にも良く栄養面でも安心できる食材ですよね。もずくよりめかぶの方が栄養価が高いですが、差は大きくないので食べやすい方を選んでください。もずく酢のカップを買って作れば、塩もみした具材をそのまま入れるだけで時短にもなります。

⑩八朔(はっさく)

酢の物に八朔はとても意外ですがよく合います。きゅうりのシャキシャキ感と八朔の苦み・甘みの爽快感が絶妙な組み合わせになりますよ。グレープフルーツやオレンジで代用しても美味しくできます。フルーツが入ることでビタミンCなどの栄養素も摂取できて、箸休めの一品として最適な変わり種です。

⑪生のり

生のりもあまり使う機会はないかもしれませんが、わかめが苦手な方には食感の違う代替品としてオススメです。生のりは真水で洗うか湯通しをしてから使うのが美味しさのポイントですよ。

★栄養士のコツ:海苔は「海の野菜」!ミネラル・ビタミン・食物繊維が豊富で女性の味方!

海藻類は低カロリーでありながらミネラル・ビタミン・食物繊維が豊富に含まれています。野菜は土の栄養を吸収して育ちますが、海苔は海の栄養分を吸収して育つため「海の野菜」とも呼ばれています。特に鉄分・カルシウム・ヨウ素が豊富で、貧血予防や甲状腺機能の維持に効果的です。生のりにはビタミンA・C・B1・B2も豊富で、美肌効果・免疫力アップが期待できる女性に嬉しい食材です。

⑫ミョウガ・新生姜

薬味として添えられることが多いミョウガですが、酢の物にもよく合います。きゅうりと混ぜ込んでもアクセントになって味が引き立ちますよ。子供はクセがあって嫌がる場合もあるので、酢の物に添える形ではなく混ぜ込んでから少し寝かせると食べやすくなります。新生姜は具材として酢の物に入れられますが、普通の生姜は魚介類と合わせた時に極細の千切りで薬味として使うのがオススメです。

⑬キャベツ

キャベツも酢の物の具材としてオススメです。ご自宅で余りがちな食材のひとつですよね。太めの千切りにしてきゅうりと同様に塩もみ・水にさらすだけで、キャベツの甘酢漬け風酢の物になります。キャベツだけでも美味しいですが、きゅうりの代わりやかさ増しとして使うのも良い方法です。

肉系の変わり種4選

酢の物 具材 肉

①鶏肉

酢の物に合わせる肉の中では鶏肉が一番相性が良いです。中でも鶏皮・鶏胸肉・ささみがオススメ。さっと下茹ですることで余分な脂が落ちて酢の物にピッタリの状態になります。蒸すとジューシーに仕上がるので、時間がある時は白ネギや生姜と一緒に蒸すと絶品に仕上がりますよ。お酒のおつまみにもなるのでオススメです。

★料理人のコツ:鶏胸肉を「塩麹」に漬けてから蒸すとしっとり柔らかい仕上がりに!

鶏胸肉はそのまま蒸すとパサつきがちですが、塩麹に30分以上漬けてから蒸すとプロ級のしっとり感が生まれます。塩麹の酵素が肉を柔らかくして旨みも引き出してくれるんです。蒸し時間は沸騰した蒸し器で中火10分が目安。蒸した後そのまま冷まして繊維に沿ってほぐし、酢の物に加えると最高の食感に仕上がります。居酒屋時代の人気メニューでした。

②豚肉

豚肉もよく合いますよ。豚しゃぶサラダがあるように、下茹でした豚肉と野菜を合わせるとパンチの効いた酢の物になります。すりごまやごま油を加えると風味豊かになって一気に食べやすくなりますよ。野菜ばかりで物足りない方に特にオススメです。

③ハム

春雨の酢の物によく出てくるハムですが、塩気の効いたハムが入ることで冷麺のような感覚になり、子供も食べてくれるようになるかもしれません。ハムを入れてところてんの酢の物を作ると、結構美味しいのでぜひ試してほしい組み合わせです。

④ベーコン

ベーコンと酢の物は意外な組み合わせですが、ハムと同じように塩気がアクセントになってやみつきになります。ベーコンときのこをオリーブオイルで炒めて、最後に塩コショウと酢を入れるだけで新感覚の酢の物が完成します。

★料理人のコツ:ベーコン酢の物は「仕上げに粒マスタード」で一気にビストロ級の味になる!

ベーコンで酢の物を作ったら、仕上げに粒マスタードを小さじ1加えてみてください。一気にビストロの前菜のような味わいに変身します。ベーコン×パプリカ×粒マスタードの組み合わせは特に絶品で、お酒のおつまみとしても最高の一品になります。酢に少し熱を通すことで酸味が和らぐので、子供も食べやすくなります。ワインにもよく合う一皿になります。

魚介系の変わり種10選

酢の物 具材 魚介

①ちりめんじゃこ

酢の物はそのままでも美味しいですが、ちりめんじゃこを入れることでさらに食べやすくなりますよね。ちりめんじゃことキュウリの酢の物は定番ですが、他の野菜と合わせても美味しいですよ。

★栄養士のコツ:ちりめんじゃこのカルシウムは「お酢と合わせる」と吸収率が大幅アップ!

ちりめんじゃこにはカルシウム・ビタミンDが豊富に含まれています。カルシウムは単独だと吸収率が20〜30%ですが、お酢・梅干し・柑橘系と合わせることで吸収率が大幅に高まります。骨粗しょう症が気になる方・成長期のお子様・妊婦さんには特にオススメの組み合わせですよ。お酢はカルシウムだけでなく鉄分の吸収も助けるので、貧血気味の方にも嬉しい食材です。

②タコ

タコ酢は酢の物の定番ですよね。暑い夏でもさっぱり食べられて、色合いも良く食卓も豪華になります。作る時はタコを殺菌の意味も含めてさっと湯通しすると良いですが、茹ですぎると固くなるので注意が必要です。タコは高タンパク・低カロリーで美肌効果や生活習慣病予防にも効果的な食材です。

③イカ

イカの酢の物もちりめんじゃこやタコに劣らないほど美味しいですよね。スルメイカ・ホタルイカがよく使われます。長野県では塩イカの酢の物が郷土料理として親しまれています。塩イカを使えば熱中症予防にもなりますし、2〜3日は冷蔵保存できるので保存食としても活躍します。

④カニカマ

魚介類を使いたいけれど値段が高くて避けがちですよね。カニカマは色合いが鮮やかになり、程よい塩分がプラスされるので少し寂しい酢の物も華やかになります。さつま揚げやちくわも同じ理由で酢の物によく合うので、ぜひ試してみてくださいね。

⑤しめ鯖・コノシロ

紅白なますにしめ鯖が入っているのを見かけたことはありませんか?しめ鯖やコノシロが入ることで一気に高級感が出ます。酢の物が苦手な方でも、深みのある味わいで食べやすくなりますよ。アジやコハダも酢締めにして合わせると絶品です。

★料理人のコツ:生の魚を酢の物に使う時は「アニサキス」対策を忘れずに!

生の魚にはアニサキスという寄生虫がいることがあります。食中毒の原因になるので、見える範囲でしっかり取り除いてください。最も安全なのは-20℃で24時間以上冷凍する方法で、スーパーで買う刺身用の魚はすでに処理されていることが多いです。酢でしめるだけではアニサキスは死なないので注意が必要です。お店で出す際は必ずブラックライトで確認していました。

⑥えび

むきえびなどを冷凍庫にストックしておけば、手軽に酢の物に加えられますよ。シーフードミックスなら値段もお手頃で、色々な料理に応用できるので冷凍室にあると重宝します。酸っぱいのが苦手な方は、白ワインビネガーをお酢の代わりに使うと酸味が和らいで食べやすくなりますよ。

⑦貝柱

値段が少し高めですが、酢の物に貝柱を入れるだけで高級感が増します。ホタテのエキスが酢全体に行き渡って上品な味わいになりますよ。冷凍ホタテも売っているので、余裕がある時にぜひ試してみてください。ベビーホタテも安価で代用になります。

※冷凍ホタテの貝柱は酢の物に入れるだけで一気に高級感が出ます。解凍してそのまま使えて保存も効くので冷凍庫にあると便利な食材です。

⑧あさり

あさりの酢の物はあまりパッとしないかもしれませんが、実はとてもよく合います。あさりは旨みの宝庫なので、わかめやきゅうりと組み合わせると酢の物全体がパワーアップします。あさりにはカルシウム・ミネラルが豊富なので、海藻類と合わせるとミネラルたっぷりの健康食になります。

⑨うなぎ

うなぎの酢の物は「酢の物の王様」と言っても過言ではありません!関西地方では土用の丑の日に食べられるうざく(うなぎときゅうりの酢の物)は、三重県の郷土料理として有名です。うなぎをザクザクに切ることから「うざく」と名付けられた説があります。お値段は高めですが、だし巻き卵の中にうなぎを入れた「うまき」と合わせると最高の組み合わせになります。

⑩ツナ

ツナも酢の物によく合う食材です。ツナの油と旨みが酢の物全体に行き渡り、味が一変して酢の物が苦手な方でも食べやすくなります。特にオススメの組み合わせはツナ×胡瓜×わかめ×しめじ×大根おろし。缶詰なので日持ちもして、いざという時に便利な食材です。

その他の変わり種7選

酢の物 具材 その他

①春雨

春雨サラダで定番の具材ですよね。春雨を入れて少し甘めにすることで子供も食べやすくなりますよ。あっさりした和風の酢の物もいいですが、濃口醤油とごま油の中華風酢の物にすれば、ハムやカニカマと組み合わせて子供向けの一品になります。

②ところてん

ところてんの酢の物は美味しくて箸が止まらなくなります。ところてんや春雨を使う時は、きゅうりも千切りにして切り方を統一すると合わせ酢と絡みやすくなります。つるっとした口当たりで透明感もあり、マンネリしてきた酢の物に飽きた時にぜひチャレンジしてほしい食材です。

③錦糸卵

酢の物に錦糸卵もとてもよく合います。中華風の酢の物に入っていることも多いですよね。酢の物には黄色が少ないので、錦糸卵を入れると色鮮やかになって食卓が華やぎます。春雨やところてんに絡めると特に美味しく食べられます。

④干し椎茸

干し椎茸を入れると旨みがぎゅっと引き締まります。中華風の春雨サラダによく入っている食材で、お酢との相性は抜群です。きゅうりとわかめのシンプルな酢の物に干し椎茸を入れるだけで一気に食べやすくなります。

⑤ひじき・切り干し大根

きゅうりの代わりにひじきや切り干し大根も酢の物にはとてもよく合います。非常に安価で日持ちもして、きゅうりが苦手な方にも食べやすいのでオススメです。野菜の酢の物にひじきを少し入れるだけで栄養価もグンと高まります。紅白なますの大根を切り干し大根に変えると、いつもと違う食感と風味が楽しめます。

⑥油揚げ

油揚げは酢の物のアクセントになる優秀な食材です。火で炙るかこんがり焼いてから加えると風味が格段にアップします。きゅうりとわかめで物足りない時にプラスするだけで、見栄えも食感も良くなります。

⑦水煮大豆・キクラゲ

大豆は薄揚げと同様に酢の物にプラスするだけで栄養価が高まるオススメ具材です。きゅうりなしでもずく×人参×大豆の組み合わせもボリュームたっぷりですよ。キクラゲは中華風春雨サラダに入っていますが、野菜のシャキシャキ感ときくらげのコリコリ感が絶妙なハーモニーを奏でます。隠し味に梅干しを加えるのもオススメです。

酢の物とマリネの違い

酢の物 マリネ 違い

「酢の物とマリネって何が違うの?」と思ったことはありませんか?違いを整理するとこうなります。

  • マリネ…ワイン・酢・香辛料・香味野菜を合わせた調味液(マリナード)に、肉・魚・野菜を浸ける西洋料理。材料を柔らかくしたり風味をつけたり保存のために行われます
  • 酢の物…材料に合わせ酢をかけたり、合わせ酢に浸したりする日本料理。合わせ酢には二杯酢・三杯酢・甘酢・ごま酢・吉野酢など種類が多く、材料に応じて使い分けます

★料理人のコツ:マリネは「時間が味を決める」、酢の物は「食感が味を決める」!

マリネは30分〜一晩漬け込むことで味が深まる料理です。対して酢の物は食べる直前に和えることで素材のシャキシャキ感を活かす料理です。この違いを知っているとレシピの選び方が変わってきます。おもてなしでは、前日に仕込めるマリネと当日和えるだけの酢の物を組み合わせると段取りもラクになります。

美味しくする合わせ酢レシピ4種

酢の物 合わせ酢 レシピ

酢の物は食材によって合わせ酢が異なります。4種類の基本合わせ酢を覚えておけば、あらゆる酢の物に対応できますよ。

合わせ酢作りに欠かせない「米酢」と「昆布」はこちらの商品がオススメです。品質の良い材料を使うだけで、酢の物の仕上がりが格段にアップしますよ。

※ミツカンの米酢は和食の定番でどんな酢の物にも合う万能タイプです。一本あれば二杯酢・三杯酢・土佐酢・甘酢のすべてに対応できるので、ご家庭に常備しておきたい一品ですよ。

※羅臼・利尻・日高昆布のセットは、合わせ酢の「一番だし」に使うと旨みが別格に。土佐酢・三杯酢の風味をワンランク上げてくれる料理人推奨の昆布セットです。

【二杯酢とは】砂糖などの甘味が入っていない合わせ酢。優しい酸味で主に魚介類に向いています。

【材料】

①一番だし…200ml(鰹と昆布で出汁をとったもの)
②薄口醤油…少々
③酢…20ml

【作り方】
全て混ぜ合わせるだけ。火にかける必要はありません。塩や砂糖の固形がある場合はしっかり溶かしてくださいね。

【三杯酢とは】お酢に醤油・砂糖・塩などを加えた合わせ酢。昆布や鰹節の旨みで一段と美味しくなります。

【材料】

①一番だし…250ml
②薄口醤油…10ml
③酢…70ml
④みりん…20ml
⑤酒…35ml
⑥塩…4g
⑦砂糖…30g

【作り方】
全て混ぜ合わせて火にかけ、沸騰させずに調味料が溶けたら完成。混ぜた時にジャリジャリ言わないようしっかり溶かしましょう。

【土佐酢とは】酸味がまろやかで旨みが効いているのが特徴。酢の物全般にはこれが一番オススメです。

【材料】

①一番だし…300ml
②薄口醤油…少々
③酢…100ml
④みりん…15ml
⑤酒…5ml
⑥塩…少々
⑦砂糖…80g

【作り方】
全て混ぜ合わせて火にかけ、沸騰させずに調味料が溶けたら完成。

【甘酢とは】酢に水と砂糖を加えた甘い合わせ酢。漬物やピクルス、子供向けの酢の物に向いています。

【材料】

①酢…300ml
②昆布だし…100ml(水でもOK)
③玉水(酒10cc×水80cc)…90ml
④塩…少々
⑤砂糖…170g
⑥赤唐辛子…種を取ってお好みで

【作り方】
全て混ぜ合わせて火にかけ、沸騰する直前に玉水を入れて沸騰直前で完成。

★料理人のコツ:合わせ酢は「お酢の種類」を変えるだけで無限にバリエーションが広がる!

同じ合わせ酢の配合でも、お酢を変えるだけで全く違う味わいになります。
黒酢…コクと深みが出て中華風の酢の物に最適
赤酢…まろやかで高級感のある味わい。江戸前の寿司酢にも使われます
リンゴ酢…フルーティーで子供にも食べやすい。フルーツ系の酢の物にピッタリ
米酢…和食の定番。どんな酢の物にも合う万能タイプ
酸っぱいのが好きな方、甘めが好きな方、用途に応じて調味料をプラスして自分なりの合わせ酢を作ってみてくださいね。

お酢のワンランク上を目指すなら、こだわりの職人酢がオススメです。料理人の現場でも愛用されている本物の味を、ぜひご家庭でも試してみてください。

※雑賀の吟醸酢は日本酒の吟醸酒から作られた香り高いお酢で、酢の物に使うだけで料亭の味わいに変わります。お祝いの席やおもてなしに特にオススメですよ。

※内堀醸造の美濃三年酢は3年熟成させたまろやかな味わいが特徴で、角のない優しい酸味が魚介類の酢の物に特に合います。一度使うと普通のお酢に戻れなくなる本物志向の逸品ですよ。

お酢の健康効果・ダイエット効果

お酢は美味しいだけでなく、健康・美容・ダイエットに嬉しい効果がたっぷり詰まっています。

★栄養士のコツ:毎日大さじ1杯のお酢で「内臓脂肪が減少」する科学的根拠あり!

大手食品メーカーの研究によると、毎日大さじ1杯(15ml)のお酢を12週間摂取すると内臓脂肪が有意に減少することが報告されています。お酢に含まれる酢酸には以下の効果があります。
内臓脂肪の減少…メタボリックシンドローム予防に効果的
血糖値の上昇抑制…食後の血糖値スパイクを抑える
血圧の低下…高めの血圧を下げる効果
疲労回復…クエン酸回路を活性化して乳酸の分解を促進
カルシウム吸収促進…骨粗しょう症予防に効果的
ただし空腹時に大量摂取すると胃が荒れるので、食事中か食後に酢の物として摂るのがベストですよ。

子供や高齢者にも食べやすくするコツ

私は現役のレクリエーション介護士でもあります。介護施設でも酢の物は人気メニューですが、高齢者や子供には食べにくい場合もありますよね。ちょっとした工夫で誰でも美味しく食べられますよ。

★料理人・介護士のコツ:子供・高齢者向けに酢の物を食べやすくする3つの工夫!

甘めに仕上げる:砂糖を少し多めにして酸味を和らげる。子供向けにはリンゴ酢を使うと酸味がまろやかになります。
すりおろし大根を加える:みぞれ酢にすることでまろやかさが増して、喉の通りも良くなります。高齢者にも食べやすくなる方法です。
具材を小さく切る:きゅうりやわかめを小さめの一口サイズに切ると、噛む力が弱い方でも食べやすくなります。ひじきや切り干し大根など細かい食材を増やすのも良い方法です。

まとめ。。。

  • 酢の物の定番は胡瓜・若布・白ごまの3種。板ずり・すりごまで仕上がりが別格になる
  • 野菜系は玉ねぎ・大根・トマト・パプリカ・オクラなど13種の変わり種が楽しめる
  • 肉系は鶏肉・豚肉・ハム・ベーコンの4種。ベーコン×粒マスタードは絶品の組み合わせ
  • 魚介系はタコ・イカ・うなぎ・しめ鯖など10種類以上あり。生魚はアニサキス対策を忘れずに
  • 合わせ酢は二杯酢・三杯酢・土佐酢・甘酢の4種を覚えれば万能。お酢の種類を変えると無限のバリエーションになる
  • お酢は毎日大さじ1杯で内臓脂肪の減少・血糖値の上昇抑制・血圧低下などの健康効果が期待できる
  • 子供・高齢者向けには甘めに仕上げ・みぞれ酢・小さく切るの3つの工夫で食べやすくなる

皆さん、酢の物といえば「きゅうりとわかめ」と思いがちですが、合わせられる具材はたくさんあることがお分かりいただけたと思います。似たような具材であれば合わせることができるので、酢の物だけでもかなりのバリエーションが楽しめます。お酢は体にも良く、内臓脂肪を減少させる効果も認められているので、普段の献立にぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました。

フッくんでした!