料理研究家、料理大好きフッくんです。
トムヤンクンといえばタイ料理で海老の入ったスープですが、世界三大スープのひとつとされています。
辛くて酸味があるスープで有名です。
外国の雰囲気漂うスエキゾチックなハーブの香りと、酸っぱ辛くコクのある味わいが女性に大人気のトムヤムクン。
タイ料理の中では、知ってるという方も多いのではないでしょうか。
トムは「煮る」、ヤムは「混ぜる」、クンは「エビ」という意味で、酸っぱ辛いスープのことをトムヤムと呼びます。
具材はエビ以外にも鶏肉や豚肉、魚、イカなどを使うこともあり、タイではいろいろな具材でトムヤムスープを楽しみます。
食べに行って楽しむ料理だと思ってる方も多いと思いますが、家でも簡単に作れます。
スープを家庭で気軽に作ることができたら、作る方も食べる方も楽しいですよね。
トムヤンクンを作るなら何の具材を用意したらいいか、味付けがそもそもわからない、そして変わり種からアレンジまで、色々な悩みを解消できたらと思います。
まずは基本から!基本的なトムヤムクンの具材
トムヤムクンに使用するタイ具材と特徴
①海老
タイでは、バナメイ海老、ブラックタイガー、ロブスターがあります。特に頭が黒いものや、背わたが溶けて滲んでいるエビは鮮度が悪いので注意が必要。
- バナメイ海老…病気にかかりにくく、育てやすいので、タイをはじめ、東南アジア各地で養殖が盛んで、安価ながら、プリプリとした食感で味もよく、別名ホワイトタイガー。スーパーに最近は良く並んでいます。
- ブラックタイガー…日本でもおなじみ、多きものは30㎝を超すのもあり、蒸しても焼いても美味しく、タイのシーフードレストランには欠かせない食材
- ロブスター…イセエビ科の海老の一種で、タイでは「クンフアゴーン」、アンダマン海での収穫多く、タイの沖合には多種のロブスターが分布しているといわれています。
②きのこ類
- フクロタケ(ヘッドファーン)…タイでは古くから、流通しているきのこ、多くのタイ料理には使われていて、香りにクセがなく、軽く火を通すとプリッとした食感。
切った時、袋の中に傘があるように見えるため、この名前で呼ばれている。冷凍も良く出回っている。 - ホムデーン(赤子玉ネギ)…日本では「赤ワケギ」と呼ばれ、玉葱より香りが強く、甘さが少なめ、タイ料理にはかかせない食材で、カレーのペーストの中にいれたり、スープのダシにも使われ、揚げた玉葱は「ホムジアオ」と言います。
③フルーツ
- ライム(マナオ)…刺激的な香りではなく程よい酸味と少々苦味のあるのが特徴です。
タイ料理では酸味を加える目的で使用され、サラダからスープ麺類への最後の仕上げなどに使われる。
④ハーブ・スパイス
- バイマックルー(コブミカンの葉)…「トムヤムクン」おを作るのに欠かせないハーブの一つでスープのの味を決める重要な役割を果たし、厚みがあるのでそのまま食べる事はしません。
ライムのような緑色で、果汁は香りが強く、食用よりも消臭目的で使用される事が多い。
爽やかな香りの果皮は食用とされ、細かくしてカレーペーストに使われ、タイ料理では、実よりも葉を使い、スープの香りづけに使います。生で食べる場合は、極細く切って食感を残さず食べるのが基本。 - タックライ(レモングラス)…レモンに似た、爽やかな香りが特徴で、タイ料理には欠かせないハーブで、カットすると、白と紫の層になり、紫部分に香りがあり、下の根の部分が柔らかく香りが良く、太いほうからカットして、断面の紫色がなくなる部分までを使用する。
- プリック(唐辛子)…プリック・キーヌー(緑色の小さな唐辛子)はその辛さは折り紙付きでもっとも辛い唐辛子、プリック・デーン(赤いとうがらし)タイ料理のソースなどに含まれる赤いとうがらしはこれのこと、プリック・チーファー(大ぶりでそれほど辛くない唐辛子)大ぶりでそれほど辛くない唐辛子、プリック・ヘーン(乾燥させたとうがらし)乾燥させたとうがらしをプリック・ヘーンと呼びます。
- カー(ナンキョウ)…生姜より。強い香りと渋みがあり、清涼感のある芳香があるのが特徴。
スープに加え煮込んで、香り付けをすることで知られます。 - パクチー…中国では香菜(シャンサイ)、ヨーロッパではコリアンダーで、種はコリアンダーシードです。いずれも癖が強く、嗜好性が強い香りが特徴で、料理の仕上げの香り付けのために加えられる。根もスープを取る際に鶏ガラと煮込んだり、叩いてカレーペースに加えたりします。また、緑色が鮮やかで、葉の先までシャキッとしたものを選ぶのがポイント。
変わり種はどんなものがある?
本場のトムヤムクンの一般的なそれ以外の具材をピックアップしていきます。普通の変わり種から変わった変わり種まで、日本で作られる場合に入れらる具材。
①餅
②もつ
③ヤングコーン
④きのこ類
⑤プチトマト
⑥レッド玉葱
⑦キャベツ
⑧玉葱
⑨人参
⑩もやし
⑪ラディッシュ
⑫セロリ
⑬ニラ
⑭白身魚(タラ、バサフィーレ、シーラなど)
⑮タコ
⑯帆立
⑰イカ
⑱牡蠣
⑲牛乳
⑳麺類(うどん、ラーメン、フォー「ベトナムの米粉で作った麺」)
トムヤムクンの具材の下処理が決め手?
有頭海老は殻をむきますが、有頭そのまま入れる場合は、ヒゲだけはカットしておく。
頭を折ってから尾を残して殻をむき、背ワタを取ります。
バイマックルーは葉脈を取ります。
レモングラスは包丁の柄などで潰して、長さ4等分程に切ります。
パクチーの根、プリッキーヌーも同様に軽く潰します。
カー、ホムデーンは薄切りにすることがポイント。
フクロタケは、1/2、1/4にカットし、ミニトマト使う場合はヘタを取ります。
このように、タイの食材を使った場合は下処理すれば、本場のトムヤムクンの完成です。
日本国内でも簡単に!食材の代用方法と味付けのコツ
トムヤムクンを実際家で作るのは、難しい。材料がそろわないと不安ですよね。
そんな時、簡単に代用できるものを紹介します。
①タイの食材を、日本にあるもので置き換える。
- レモングラス(これだけは確保してほしいけれど)→レモンまたはライムで代用しますが、スープに入れる場合は、皮ごと入れたほうが香りが出ます。
- バイマックルー(コブミカンの葉) → 柚子の葉で代用しますが、これもなかなか手には入れない場合もあるので、その場合はネットですぐに手に入りますよ。
- カー(ナンキョウ)またの名前(ガランガル) → 土生姜で代用します。
- タマリンド(マカーム) → プルーンかレーズンで代用。トムヤムクンの場合は使わなくても大丈夫です。
- ナンプラー(魚醤)→ この調味料は、普通のスーパー、業務スーパーで買いましょう。
- カピ(シュリンプペースト)→ 干しえび+塩麹+エビ塩で代用、干し海老と塩こうじをミキサーでペーストしましょう。それから海老塩を少し入れてください。コクが増します。なければ無しで問題ありません。
②トムヤムクンペーストを使う
トムヤムクンペースト事で、簡単にトムヤムクンが作れます。
水でなく、
- 鶏の出汁
- 鶏ガラスープ(鳥ガラスープの素で代用可)
で作ると一段と美味しくなります。
また隠し味で、オイスターソースを入れるとコクが増しますよ。
アレンジで、センレック(タイの米麺)を入れれば、トムヤムクンヌードルにできます。
その他にも、
- 牛乳
- エバミルク
を入れる事で、マイルドなとても美味しいトムヤムクンに仕上がります。
辛いのが苦手な方は食べやすくなるので、オススメです。
上記で紹介した、変わり種を入れて、普段の味噌汁替わりにもなるので、是非色々楽しんでみてください。
本場のトムヤムクンに近づける方法と選び方
出来るだけ生の野菜を利用する
①トムヤムクンに必要なのはハーブで、レモングラスやコブミカンの葉は、乾燥であれば、すぐに手に入りますが、生で使う事が一番香りが良くなります。
②海老の殻は捨てずに、最初は油をひかずに、乾煎りして香ばしくハーブと一緒に炊くことで、海老のダシが最大限に広がります。
③タイの食材を使う事で、本場の味に近づきます。パクチーの根の部分も香りが強いのでエビの殻といっしょに炊くことがおススメです。
作るのも大変?すぐに食べれる!?
簡単に作れても、具材や準備がいるので、すぐにでも食べたい、忙しいとき、手軽に食べれる商品タイプをご紹介します。
①フリーズドライタイプ…お湯をそそぐだけで食べられる。
②袋やカップタイプ…カップヌードルや、袋タイプの鍋で作るタイプ、最後にリゾットも出来ますよ。
③レトルトタイプ…湯せんで温めるタイプです。(具材は入れる必要があります。)
日本でも沢山あるインスタントたいぷものが沢山あります。
まずは、レトルトから試してみるのも一つの方法ですね。日清が出している日本のタイプから、本場のものまで沢山流通しています。
沢山種類があるので 見てるだけで楽しいです。
トムヤムクンのダイエット効果がある!?
またトムヤムクンは、唐辛子を使用していますので、その唐辛子の辛味成分は「カプサイシン」発汗作用があり、さたに血行の促進や脂肪燃焼をサポートします。
トムヤムクンに入っているハーブには、デトックス効果、むくみの解消にもつながり、早く食べてしまう方には、早食いを防止することも出来ます。
このようにトムヤムクンはダイエット効果にも最適な料理なんですね。
まとめ。。。
トムヤムクン具材を紹介しましたが、本場の材料を仕入れるのは大変ですが、
是非世界三大スープの一つですのでぜひ試して欲しい料理です。
またトムヤムクンにはダイエット効果もあります。トムヤムクンの具材には、お店や、作る人によって具材は多種多様です。
最初は即席のトムヤムクンを使ったりして食べるのも一つの方法だと思います。
一度作ってみたいなと思った場合には、トムヤムペーストを使ったり、今回ご紹介したタイの食材を日本で手に入る材料で補うことも、 視野に入れてみてはいかがでしょうか。
日々マンネリ化する食卓に、トムヤムクンの酸っぱ辛いスープは、 違った雰囲気を作り出してくれますので、是非挑戦してみてください。
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