レクリエーション介護士のフッくんです。ここでは、デイサービスで働く介護職員の大切な仕事がレクリエーションですよね。しかしながら、毎回レクリエーションの内容を考えるのは大変ですよね。そこで今回は、どこの事業所でもある、ホワイトボードを使ったレクリエーションをご紹介します。ホワイトボードを使ったレクは、空き時間にも行うことが出来ます。デイサービスでは、レクリエーションが必須ですよね。デイサービスなどで勤務されている介護職員さんからは、「レクネタがない」「毎日のレクの展開などに困る」というのがほとんどですよね。利用者さんからは、「同じレクばかり」などの声もよく聞こえますよね。介護施設においては、高齢者に対して認知症予防などのために様々なレクリエーションが行われています。今回は、その一つとして、みんなで楽しむことができる、ホワイトボードレクリエーションがあります。ホワイトボードレクは、皆さんが同時に参加でき、周りの方と相談しながら行えます。また、誰にでも起こる可能性がある認知症。残念ながら、認知症にならないための方法は現在見つかっていなく、そのような背景から、最近では認知症になりにくい方法に注目が集まっています。この記事では、頭を使うことを中心としたレクリエーションのひとつとして、ホワイトボードを利用したレクリエーションのメリットや行う際のポイント、おすすめのレクリエーションを紹介します。
高齢者向けのホワイトボードレクリエーションを探している人はぜひ参考にしてください。
ホワイトボードレクリエーションのメリットは何?
- ①ほとんどの場合座ったまま出来る
要支援に利用者から要介護の中重度の高齢者も参加でき、転倒などの危険性が少なく誰でも安全に参加できます。
- ②手間がかからず行える
ホワイトボードを使った脳トレは、ホワイトボードとホワイトボード用のペンとネタを準備するくらいで気軽に行えて、毎日忙しい職員さんにとってはとても重宝します。
- ③職員の手間が省ける
忙しいイベントがあるときや、利用者さんの人数が多い時には、1名の職員で、多くの利用者さんを見る事が出来ます。
- ④認知症の予防になる
脳トレが中心となり、脳の活性化に繋がります。
- ⑤コミュニケーションの活性化
一人一人の社会性を向上させ、また、一つの体験と喜びの感覚をグループで共有できるため、その積み重ねがお互いの成長を促すことにつながります。
ホワイトボードレクオススメ20選
①福笑い
簡単に遊べておもしろく、自然とみんなが集まって楽しめる遊びです。
やってる人も、見ている人も、面白くなるのが特徴です。
ホワイトボードでやってみましょう。
~遊び方~
1、福笑いセットを並べる(目や鼻などのパーツを用意して、裏にマグネットをはる)
2、利用者は、ホワイトボードの前に行き、タオルやバンダナなどで目隠しをする。
3、ホワイトボードに輪郭を描いておき、手で触り、形や位置を確認しながら、ホワイトボードの顔の枠内に顔のパーツを張っていく。
4、全部のパーツを並べ終わったら、目隠しをはずす。
~ポイント~
①最初は難しいと思うので、職員が「目だよ」「口だよ」と教えてあげながら目隠ししてる利用者にパーツを手渡ししてあげるといいですね。
②パーツが大きい物や少ないものから初めて、徐々にパーツを増やすなど難しくしていってもいいので工夫してみましょう。
③遊び方は自由なので、色々なルールで楽しみましょう。
②しりとり
③漢字を使って脳の活性化
漢字を使ったゲームです。
ホワイトボードに、漢字のへんやつくりなどの部首を用意して、正解の漢字に組み合わせます。難しいものであれば、そのまま合わせていくのではなく、職員が説明をして、頭の中で回転させたりしながら正解の漢字に組み合わせます。たくさん正解ができるようになったら、漢字をつなぎ合わせて単語を作ったりします。最初は漢字の組み合わせをやり、次に新しい感じの単語を作る、という風に段階を踏んで挑戦していきましょう。色々な漢字を思い出すことができて、脳の活性化につながります。
④ひらがな穴埋めクイズ
このレクリエーションは、色々なパターンがあります。
真ん中に空白の〇があり、その前後左右にひらがなが書かれており、空白の部分にひらがなを一文字入れると、前後左右4箇所で4つの言葉が完成するというものです。
最初はわかりやすいひらがなが入るような問題にします。
- 〇はび〇(退院ごに必要なもの)➡ 答 りはびり
このように両サイドを埋めるパターンもあります。
皆さんのデイサービスに合った穴埋めをしてみてください。
漢字の穴埋めもあるので、難易度をあげてチャレンジしてみてください。
⑤きそく発見!
規則通りに数字を並べて、途中の数字を、
「?」にして隠します。
規則性のある数字を発見して、数字を当ててもらうゲームです。
ホワイトボードに規則の数字を書いていきます。
たとえば、
[2] [4] [6] [8] [?] [12]
であれば、2ずつ増えているので、答えは10です。
では、
[1] [2] [2] [4] [?] [32]
ならどうでしょう?
1×2=2、2×2=4、
というように、直前の2つの数字をかけた数が並んでいきます。
なので「?」に入る答えは8。
そのほかにも、
- 足し算
- 掛け算
- 3ずつ増える
- 7ずつ減る
など、いろいろなパターンで問題を作って実践してみましょう。
⑥口に二画を足して違う漢字を作る
職員がホワイトボードに、「口に二画を足して漢字を作りましょう」 例、田、目... と書きます。制限時間を3分から5分を設けて、たくさん、色々な種類の漢字を書いた人が価値とする単純なゲームです。【答え】
- レベル1 誰でも思いつく10個
田 甲 由 申 目 旦 旧 占 古 叶
- レベル2 頭を柔らかくしてみればわかる9個
白 台 石 右 只 四 兄 囚 召
- レベル3 ひらめきが必要になってくる8個
史 号 加 叱 叩 可 司 句
- レベル4 詳しくないと出てこない15個
叨 叮 叺 叭 另 罒 甩 叵 冋 囙 囜 叧 另 叴
- レベル0 これはNGなもの3個
尺 戸 巴
⑦【〇〇のつく〇〇は?】
絶対にマンネリ・ネタ切れしない脳トレです。
ホワイトボードに、「ん」のつく「食べ物」は? 、「み」のつく生き物、「ま」のつく「都道府県は?」など、お題をかえて、参加者に、一人、一人聞きながら、一回に10個など、個数を決めて、次のお題にと、永遠にネタがあるので、オススメです。
参考までに、
「ま」のつく「都道府県は?」 14種類!!
- 鹿児島
- 熊本
- 徳島
- 山口
- 広島
- 島根
- 岡山
- 和歌山
- 山梨
- 富山
- 埼玉
- 群馬
- 福島
- 山形
たまたまですが、西に多いですね。
⑧ま行とら行で言葉づくり
短時間で勝敗の結果がわかるので、集中力が持続しやすく、モチベーションも低下しにくいです。
繰り返し取り組みやすく疲労感を感じにくいレクです。
まみむめも
らりるれろ
2文字してにしてもいいし、何文字使ってもいいなど、ルールを変えて行うゲームです。
行もあ行とた行にしたりして、沢山言葉を作った人が勝ちです。
⑨文字消しゲーム
ホワイトボードに「を」を除いた「あ」から「ん」までの文字を書きます。
ホワイトボードに書いている文字を使って、単語を答えていき、言われた文字はその都度消していきます。
最終的にすべての文字をホワイトボードから消すことが目標ですが、「ー」や濁点「〝」何文字でも使っていいとルールを変えれば、答えやすくなりますよ。
⑩穴埋め計算
6+〇=10、10-〇=7、3×〇=21、12÷〇=6
〇の部分に入る数字を当てていくゲームです。
計算が得意な方には、
8〇 4= 2 、6 〇 9 = 54 のように+、-、×、÷を答えていくのも一つの方法です。
比較的若くて、元気な利用者さんが多い場合は分数にしてもいいですね。
⑪料理当てクイズ
言葉の通り、具材を書いて料理名を当てるクイズ形式です。
その他に、介護職員が答えをあらかじめ伝えて、利用者さんにカレーと分かる最低限の具材を答えていくのも、逆料理当てクイズで楽しいです。
例えば、、、肉じゃがとお題にした場合
答… 牛肉、豚肉、鶏肉、玉葱、ジャガイモ、糸こんにゃく、板こんにゃく、人参、長芋、南瓜、インゲン
その他調味料も面白いと思います。また、水と言っても正解ですね。
また、その日の昼食や利用者さんのご家庭の夕食で、クイズにしても飽きずにできますね。
例題1
①卵、②牛乳、③砂糖、④バター、⑤食パン
答 ➡ フレンチトースト
このように、食パンをだしたら答えがわかってしまう食材は最後に書き、③まで読んで、ミルクセーキと答えることも出来るので、このように問題を作ります。
⑫都道府県名当て
ホワイトボードに書かれたヒントから、どこの都道府県かを当てるクイズにします。
特産品や名所、歌などにまつわるエピソードを語り合いましょう。
⑬この漢字なんと読むでしょう?
魚へんの漢字だけで、魚の漢字を当てるゲームをしてもいいし、動物・果物・花にしてもバリエーションが広がります。
セイウチ(海象)、アザラシ(海豹)、カンガルー(長尾驢)、アリクイ(食蟻獣)、ハムスター(倉鼠)、どんぐり(団栗)、サボテン(仙人掌)、シャクナゲ(石楠花)、ワラビ(蕨)
などの漢字もオススメです。
あらかじめ、職員さんはとても大変ですが、漢字の意味なども調べておくと、漢字の答えを言った後にコミュニケーションが広がります。
⑭何の漢字を書いてるでしょう?
ホワイトボードに、漢字を書き順バラバラで書いていくだけです。
文字のバランスを整える事が重要です。
想像すると、頭を使うので、時間が余ってすることがない時など、さっとできていいですよね。
この流れから、穴埋め漢字に進めて行ってもいいでしょう!
漢字は沢山あるので、利用者さんの名前の漢字を使っても、楽しいですよ。
⑮みんなの思いがいっショー
2種類の色紙か、どこの施設でもある、A4用紙でもいいと思います。
各5枚~10枚程でいいでしょう。準備しましょう。
1つ種類の紙には10枚それぞれ、
「きれい」「かわいい」「丸い」「きたない」「いたい」「くるしい」「おもしろい」…
などの形容詞を紙の枚数分だけ書きます。
もう一方の色紙には、
「花」「のりもの」「食べ物」「動物」「魚」「食べ物」「芸能人」…
などの名詞を書いていきます。
色紙で使う場合は裏にマグネットを貼っておきましょう。
そしてホワイトボードに職員が、
【 形容詞から選んだもの 】な【 名詞から選んだもの 】といえば何でしょう?
と書いて、ランダムに貼り付けます。
日々使うのであれが、色紙に書いて置いておけばいつでも取り出して使うことが出来ます。
例えば、、、
【かわいい】な【動物】はと言えばなんでしょう?
という感じでホワイトボードに記載します。
参加者に「せーの」の合図で連想した言葉を言っていただくゲームです。
利用者さんがいった複数の言葉をホワイトボードに、書いていき話し合いましょう。
レクリエーションを行う際の注意点
①共有感覚の喚起
参加者が個人の作業に集中してしまうことがあります。
その状態を放置すると、せっかくの集団レクリエーションが個別レクリエーションと変わらなくなってしまうのでアイスブレイクを上手に取り込みながら参加者に「素敵な時間を仲間と共有できた」という感覚を持ってもらえるような場づくりを行うことが大切です。
②ゲーム内容は簡単に
盛り上げも大事ですが、集団でする事は、答えれなかったり、逆にストレスになり、意欲をなくしてしまします。
最初は簡単にして、様子を見ながら、参加者のレベルに沿ったゲーム内容にしましょう。
③本人の意思を尊重する
参加者の中でも、レクリエーションをしたくない場合は、無理強いせず、本人の意思を尊重し、個別レクリエーションに切り替えたりしましょう。
④安全に配慮する
楽しい半面、目が行き届かず、事故を起こしてしまうケースもあります。
ホワイトボードレクは他のレク比べて、事故の確率は少ないですが、高齢者の方には何があるかわかりません。
特に発言するゲームで、参加者同士の喧嘩で、多大な事故も起きるので、常に目を行き届かせる事が大事です。
⑤敬意を忘れず、話し方を工夫する
ホワイトボードレクの場合は、語りかける対象が何人もいるので、参加者の中の誰か一人に向かって話しかける時は 、誰に向かって話しかけているか皆が分かるようにすることが重要です。
またゲームの内容によっては子供っぽく感じて自尊心を傷つけてしまったり、 対戦ゲームであれば、負けたことの悔しさによる自尊心を傷つけることもあります。
高齢者といえども、長く人生を経験をされた一人の人として、職員がしっかりと理解し、言葉のメリハリを利かせながら繰り返し話しかけたり、簡単で分かりやすくゆっくりとした口調で語りかけたりする工夫が必要です。
★アイスブレイクについてはこちらを参照してください。
レクリエーションを盛り上げるコツはこちらを参考にしてください。盛り上げる事で、レクリエーションのクオリティーもグンとアップしますよ👇
まとめ。。。
ホワイトボードレクリエーションは、 簡単で、すぐに行うことのできるレクリエーションです。
折角の楽しいレクリエーションであっても参加者の方が気分を損ねてはいいレクリエーションであっても失敗に終わってしまいます。
参加者の方に参加者の方に敬意を忘れずに接することが大事と言えます。
ホワイトボードレクリエーションはたくさん種類があります。
ここで紹介したのは、人気があるものをチョイスしたものでごく一部です。
他にもホワイトボードレクとして活用出来るのもあるので、他の記事も参考にしてくださいね。
各デイサービスで、その場所に行ったレクリエーションを考えることが重要ですね。
ホワイトボードれくは、色々なレクリエーションの中でも取り入れやすいので、色々とレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか。
ホワイトボードレクはそれ専用の本がないので、色々な本などを見てアレンジすることもおすすめです。
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