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冷や汁の作り方!鯵も鯖缶も使える宮崎の郷土料理を料理人20年が完全解説

冷や汁の作り方 アイキャッチ
この記事は約10分で読めます。

料理研究家、料理大好きフッくんです。

暑くて食欲がない夏でも、さらさらっとかきこめる、冷や汁🍚 宮崎の郷土料理として知られる、冷たい味噌だしをご飯にかける一品です。香ばしい焼き味噌と、冷たいだし、薬味の香り——正直に言うと、夏バテ気味のときほど、この一杯がありがたいんですよね。

「本格的に作るのは手間がかかりそう」と思う方も多いですよね。でも大丈夫。今回は、鯵を焼いて味噌を炙る本格派から、鯖の缶詰を使った手軽なアレンジまで、料理人の視点で完全解説します。特に缶詰の使い方には、私なりのこだわりを詰め込みました🐟

魚は鯵だけでなく、鯖の缶詰でも代用できます。しかも、ただ缶を開けるだけでなく、ひと手間で風味がぐっと上がる工夫もご紹介。家庭で気軽に、でも本格的な冷や汁を楽しんでくださいね🍚

  • 冷や汁の作り方(2本立て)
    鯵を焼く本格派と、鯖缶で作る手軽なアレンジ
  • 缶詰は代用自在
    水煮缶は天ぷらに、甘辛煮の汁は五目御飯に活用
  • だしと味噌のコツ
    味噌を炙る・だしを冷やす、料理人の技
  • 薬味と具材で香りよく
    きゅうり・豆腐・みょうが・大葉で爽やかに

ぜひ最後までご覧くださいね🍚

冷や汁の基本

冷や汁の基本3要素 図解

冷や汁は「焼き味噌」「冷たいだし」「薬味」の3つで決まります。まずは全体像を押さえましょう。

  • 香ばしい焼き味噌が決め手
    味噌を炙って香ばしくするのが、冷や汁の美味しさの肝。すり鉢で魚やごまと合わせ、香りを立たせます
  • だしは冷たく
    焼き味噌をだしでのばし、しっかり冷やします。冷たいだしが、暑い日の食欲をそっと支えてくれます
  • 薬味と具材でさっぱり
    きゅうり・豆腐・みょうが・大葉などを加えて。香りと食感で、さらさら食べられます

温かいご飯に、冷たい味噌だしをかけて食べるのが定番。麦飯にすると、より本格的な味わいになりますよ🍚

冷や汁の作り方(2本立て)

冷や汁 作り方2本立て 対比図解

本格派と手軽なアレンジ、2つの作り方をご紹介します。まずは王道から。

【本格派】鯵を焼いて、味噌を炙る
焼いた鯵(干物でも生でも)をほぐして骨を取り、すり鉢で白ごま・味噌と一緒にすります。それをすり鉢の内側に塗りつけて、軽く炙ると、香ばしさが格段に上がります。冷たいだしでのばし、豆腐・きゅうり・薬味を加えて、よく冷やせば完成。手間はかかりますが、香りが違います。

【手軽派】鯖の缶詰でさっと
魚を焼くのが面倒なときは、鯖の缶詰が便利。缶を開けて身をほぐし、味噌・すりごま・だしと合わせ、冷やすだけ。火を使わず、あっという間にできます。忙しい日や、暑くて台所に立ちたくない日の強い味方です。

★料理人のコツ
🍚 本格派で一番大事なのは、味噌を炙って香ばしくすること。すり鉢の内側に味噌を塗って、コンロの火やトースターで軽く焦がすと、香りが一気に立ちます。この香ばしさが、冷や汁の決め手なんです。鯵は、干物を使うと旨味が濃く、生の鯵なら塩を振って焼くと風味が出ます。すりごまをたっぷり入れると、コクと香りが深まりますよ。20年やってきて思うのは、冷や汁は「香り」のごちそうですね。

魚は缶詰でも代用できる

冷や汁 缶詰アレンジ図解

冷や汁の魚は、鯵が定番ですが、缶詰でも十分美味しく作れます。私のこだわりの使い方を、ご紹介しますね。

  • 鯖の水煮缶は「天ぷら」にして使う
    水煮缶は味がついていないので、そのままだと少し物足りないことも。そこでひと手間、水煮の身を天ぷらにすると、香ばしさとコクが加わって、焼いた鯵に負けない風味になります。揚げた身をほぐして、味噌・だしと合わせれば、缶詰とは思えない本格的な冷や汁に
  • 鯖の甘辛煮は身も汁も使う
    甘辛く煮た鯖(缶詰でも手作りでも)は、すでに味がついているので、身をほぐしてそのまま使えます。さらに、その煮汁は捨てずに、五目御飯の味付けに回すと無駄がありません。魚の旨味が効いた、おいしい炊き込みご飯になります
  • 他の缶詰でも代用できる
    鯖だけでなく、鮭缶やいわし缶でも作れます。魚の種類でだしの風味が変わるので、いろいろ試して、お好みを見つけてください。良質なたんぱく質が豊富な魚を、手軽にとれるのも缶詰のうれしいところです

骨までやわらかい鯖の水煮缶は、常備しておくと冷や汁にもさっと使えて便利ですよ。

鯖の水煮缶は、骨までやわらかく、良質なたんぱく質が豊富。冷や汁はもちろん、いろいろな料理に使えるので、常備しておくと便利ですよ。

★料理人のコツ
🐟 缶詰の使い方で、私が一番おすすめしたいのが水煮缶を天ぷらにする方法。水煮はあっさりしているぶん、揚げることで香ばしさとコクが生まれ、焼き魚のような深い風味が出ます。冷や汁が、ぐっと本格的になりますよ。そして甘辛煮の煮汁を五目御飯に——これは、魚の旨味を余さず使う、料理人ならではの知恵です。缶詰ひとつでも、工夫しだいで一段上の味になります。

だしと味噌のコツ

冷や汁 味噌を炙る(すり鉢)

冷や汁の味を左右する、だしと味噌のポイントです。

  • 味噌は炙って香ばしく
    味噌をそのまま使うより、軽く炙って焦がすと、香りが立ってぐっと本格的に。すり鉢に塗って炙る、アルミホイルにのせて炙るなど、方法はいろいろです
  • だしはしっかり冷やす
    かつおや煮干しでとっただしを、しっかり冷やして使います。だしを氷で割ると、手早く冷やせて便利。冷たさが、冷や汁の命です
  • すりごまでコクを足す
    すりごまをたっぷり加えると、香りとコクが深まります。練りごまを少し足すと、よりまろやかな味わいになります
  • 焼き味噌は作り置きできる
    魚とごま・味噌を合わせて炙った「焼き味噌」は、冷蔵で数日、小分けにして冷凍も可能です。多めに作っておけば、冷たいだしでのばすだけで、いつでもさっと冷や汁が作れますよ

宮崎の本場の風味に近づけたいなら、九州の麦味噌がおすすめです。

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味噌は、麦味噌を使うと、宮崎の本場に近い風味になります。お好みの味噌で、香ばしく仕上げてくださいね。

味噌を炙るのに、カセットガス式のトーチバーナーがあると、手軽に香ばしさが出せて便利ですよ。冷や汁の焼き味噌はもちろん、炙り寿司や炙りしめ鯖、チャーシューにも使えるので、ひとつあると料理の幅がぐっと広がります。

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冷や汁の具材と薬味

冷や汁 具材と薬味コラージュ

冷や汁を彩り豊かに、香りよくする具材と薬味です。

  • きゅうり
    薄切りや塩もみで、シャキッとした食感と涼やかさを。水分が豊富で、夏にうれしい定番の具材です
  • 豆腐
    手で崩して加えると、のどごしよく、たんぱく質も補えます。木綿でも絹でも、お好みでどうぞ
  • みょうが・大葉
    せん切りにして、爽やかな香りをプラス。冷や汁の風味を、ぐっと引き立ててくれる名脇役です
  • 白ごま
    仕上げにふると、香ばしさが加わります。すりごまとはまた違った、つぶつぶの食感も楽しめます

ごまのコクをぐっと足したいときは、練りごまが便利。だしに溶かすと、まろやかさが増しますよ。

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★栄養士のコツ
🐟 冷や汁は、魚(鯵や鯖)の良質なたんぱく質と、豆腐の大豆たんぱく、そして夏野菜が一度にとれる、栄養バランスのよい一品です。鯖などの青魚には、EPAやDHAが豊富。きゅうりやみょうがなどの薬味は、香りで食事をさわやかにしてくれます。食欲が落ちる夏でも、ご飯にかければさらさら食べられるので、栄養を届けたいときにうれしいですね。

冷や汁のアレンジ

そうめんにかけた冷や汁

ご飯以外にも、冷や汁はいろいろ楽しめます。

  • そうめん・うどんにかける
    冷たい冷や汁を、そうめんやうどんのつゆ代わりに。魚の旨味と薬味で、いつもの麺がごちそうになります
  • 麦飯でより本格的に
    白米もいいですが、麦飯にかけると、宮崎の本場に近い、香ばしく素朴な味わいに
  • 薬味を変えて楽しむ
    しょうが・小ねぎ・青じそなど、薬味を変えると、また違った風味に。その日の気分で楽しめます

冷や汁の作り方レシピ

完成した冷や汁

ご家庭で作りやすい分量で、本格派と鯖缶の手軽版、2パターンをまとめました。


【1】本格・鯵の冷や汁(2人分)
鯵(干物または生)2尾/味噌大さじ3/白すりごま大さじ3/だし汁400cc/木綿豆腐1/2丁/きゅうり1本/みょうが1個/大葉4枚/白ごま適量/ごはん適量

①鯵を焼いてほぐし、骨を取ります。
②すり鉢で白ごま・味噌・鯵をすり、すり鉢の内側に塗って軽く炙ります。
③冷たいだし汁でのばし、崩した豆腐・薄切りきゅうり・せん切りの薬味を加えます。
④冷蔵庫でよく冷やし、温かいご飯にかけて、白ごまをふって完成。

【2】手軽・鯖缶の冷や汁(2人分)
鯖の水煮缶1缶/味噌大さじ3/白すりごま大さじ3/だし汁400cc/木綿豆腐1/2丁/きゅうり1本/みょうが1個/大葉4枚/ごはん適量

①鯖缶の身をほぐします(水煮缶は天ぷらにして、ほぐすとより本格的に)。
②味噌・すりごまと合わせ、冷たいだし汁でのばします。味噌は軽く炙ると香ばしさアップ。
③崩した豆腐・薄切りきゅうり・せん切りの薬味を加え、冷蔵庫でよく冷やします。
④温かいご飯にかけて完成。火を使わず手軽にできます。
※甘辛煮の鯖缶を使う場合は、身をそのまま使い、煮汁は五目御飯の味付けに回すと無駄がありません。

冷や汁で気をつけたいこと

冷や汁 NG3選図解

おいしく安全に作るために、気をつけたいポイントを3つまとめました。

  • だしと味噌が薄まらないように
    だしを冷やすときに氷で割ると手軽ですが、入れすぎると味がぼやけます。氷の分を見越して、味噌だしを少し濃いめに作っておくと、ちょうどよく仕上がります。味見をしながら調整しましょう。
  • 夏場は冷蔵保存で早めに
    冷や汁は魚や豆腐を使うので、夏場は傷みやすいです。作ったら冷蔵庫で保存し、その日のうちに食べきりましょう。常温で長く置かないよう、気をつけてください。
  • 缶詰の汁の塩分に注意
    甘辛煮や味噌煮の缶汁を使うときは、塩分や甘みがしっかりついています。味噌の量を控えめにして、味見しながら調整すると、塩辛くなりすぎません。減塩を心がけたい方は、水煮缶がおすすめです。

ひと手間と気くばりで、ご家庭でも本格的な冷や汁が楽しめます🍚

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冷や汁に関するよくある質問

冷や汁について、よくいただく質問4つにお答えします。

Q1. 鯵がないと作れませんか?

A. 鯖の缶詰で代用できます
鯵の代わりに、鯖の水煮缶や甘辛煮を使えばOK。水煮缶は天ぷらにすると香ばしさが加わり、より本格的になります。鮭缶やいわし缶でも作れますよ🐟

Q2. 味噌を炙るのはなぜ?

A. 香ばしさを出すためです。
味噌を軽く炙って焦がすと、香りが立ち、冷や汁がぐっと本格的な味わいになります。すり鉢に塗って炙る、ホイルにのせて炙るなど、手軽な方法でかまいません🍚

Q3. だしは何でとればいい?

A. かつお・煮干しが定番です。
かつお節や煮干しでとっただしが、冷や汁によく合います。市販のだしパックでも手軽に作れます。しっかり冷やして使うのが、おいしさのコツです🌿

Q4. ご飯以外にかけてもいい?

A. そうめんやうどんにも
冷たい冷や汁は、そうめんやうどんのつゆ代わりにもなります。麦飯にかけると、より本場に近い味わいに。お好みで楽しんでください🥢

まとめ。。。

冷や汁 まとめの食卓

今回は、冷や汁の作り方を、本格派と鯖缶の手軽版、そして缶詰の活用法までご紹介しました。

  • 2本立てで自分好みに
    鯵を焼く本格派と、鯖缶で作る手軽版、好きな方で
  • 缶詰は代用自在
    水煮缶は天ぷらに、甘辛煮の汁は五目御飯に活用
  • 香ばしさが決め手
    味噌を炙り、すりごまをたっぷりで、香り豊かに
  • 冷たくさっぱり
    しっかり冷やして、薬味を効かせて、夏でもさらさら

冷や汁は、食欲が落ちる夏でも、さらさらっと食べられる、ありがたい一品です。本格的に鯵を焼くのもよし、鯖缶で手軽に作るのもよし。缶詰ひとつでも、ひと手間で本格的な味になります。暑い日のお昼に、夏バテ気味の食卓に、ぜひ作ってみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。フッくんでした!