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節分の介護食献立7選!豆まき・恵方巻きを安全にやわらか仕立てで栄養士×現役介護士が完全解説

節分の介護食献立7選 アイキャッチ
この記事は約10分で読めます。

料理研究家、料理大好きフッくんです。

節分は、豆まきで鬼を払い、恵方巻きを食べて福を呼び込む、季節の変わり目の行事ですよね。2026年は2月3日。「鬼は外、福は内」のかけ声は、子どもからお年寄りまで心がはずみます。ただ——正直に言うと、節分の食べ物には、ご高齢の方にとって見過ごせない危険が潜んでいます。

「おじいちゃんおばあちゃんにも、節分の福豆や恵方巻きを食べさせてあげたい」——ご家族はそう願い、「ご利用者様にも、季節の行事食を食べて頂きたい」——私たち介護の現場も同じ気持ちです。けれど、豆まきの大豆や落花生は窒息事故の代表格。恵方巻きの丸かじりも、ご高齢の方には大きさと海苔の噛み切りにくさで危険です。

今回は、節分のごちそうを嚥下(えんげ)に配慮してやわらかく仕立てた献立を7選、栄養士・現役介護士の視点でご紹介します。福豆も恵方巻きも、安全な形で楽しめます。

  • 福豆は食べさせず、きなこや団子で代替
    窒息しやすい大豆・落花生は使わず、きなこやつぶし豆で節分の気持ちを安全に
  • 恵方巻きは巻かずにひと口大で
    丸かじりの危険を避け、海苔は刻むか薄くしてやわらか酢飯に
  • UDF×嚥下調整食分類2013の早見表
    ご家族の状態に合わせて選べます
  • 節分で避けたいNG食材も分かる
    福豆・落花生・恵方巻き・いわしの小骨の落とし穴を解説します

ぜひ最後までご覧くださいね🌸

節分の介護食の基本

節分の介護食の基本 やわらか節分膳

節分の行事食は楽しいものですが、ご高齢の方と楽しむなら「安全」が何より大切です。特に豆と恵方巻きには、毎年細心の注意が必要です。

  • 福豆(大豆・落花生)は食べさせない
    かたく球状の豆は、噛み砕けずに気道に入ると窒息する危険が非常に高い食材です。消費者庁も注意を呼びかけています。豆まきは飾りで楽しみ、食べる分はきなこやつぶし豆で代替します
  • 恵方巻きは丸かじりさせない
    太巻きの丸かじりは、大きさと海苔の噛み切りにくさで危険です。巻かずにひと口大にし、海苔は刻むか薄くして提供します
  • いわしは小骨に注意してやわらかく
    節分のいわしは小骨が多いので、骨を除いてつみれにし、中心までしっかり加熱します

節分は、福を呼び込む楽しい気持ちを大切にしながら、ご本人の体調にやさしい一膳にしたいですね🍵

節分の介護食献立7選

節分の介護食 献立7選

節分らしい縁起のよい料理を、嚥下に配慮してやわらか仕立てにした7品です。

  • ①巻かないやわらか恵方巻き風
    節分の主役。海苔を刻むか薄くし、やわらか酢飯に刻んだ具をのせて、ひと口大に。丸かじりの危険を避けて安全に
  • ②やわらかいわしのつみれ
    節分の鬼除けのいわしを、小骨を除いてつみれに。中心までしっかり加熱して、だしでやさしく煮ます
  • ③福豆の代わりのきなこやわらか団子
    かたい大豆の代わりに、上新粉のやわらか団子にきなこをまぶして。節分の豆の風味を安全な形で
  • ④節分の彩り野菜のやわらか煮
    大根・にんじん・かぼちゃをだしで箸が通るまで煮含めた、やさしい一品
  • ⑤なめらか豆腐の白和え風
    「畑の肉」大豆製品を、なめらかな豆腐の白和えで。やわらかくたんぱく質も補えます
  • ⑥やわらかだし巻き卵
    恵方巻きの定番の具を単品で。だしをたっぷり含ませてふんわりやわらかく。卵は中心までしっかり火を通します
  • ⑦節分の福茶ゼリー
    梅と昆布の福茶をやさしいゼリーに。つるんと食べやすく、節分の縁起もそのままに

UDF×嚥下調整食分類2013 早見表

UDF×嚥下調整食分類2013 早見表

ご家族やご利用者様の状態に合わせて、かたさ・とろみを選びましょう。市販の介護食でおなじみのUDF区分と、医療・介護現場で使われる嚥下調整食分類2013の対応の目安です。

UDF区分嚥下調整食分類2013かたさの目安・この献立での例
UDF区分1(容易にかめる)コード4かたい・大きいものはやや苦手な方に。節分の彩り野菜のやわらか煮
UDF区分2(歯ぐきでつぶせる)コード3歯ぐきでつぶせるかたさ。いわしのつみれ・だし巻き卵・きなこ団子
UDF区分3(舌でつぶせる)コード2-2舌でつぶせるなめらかさ。なめらか豆腐の白和え風
UDF区分4(かまなくてよい)コード2-1かまずに食べられる均質なもの。福茶ゼリー・裏ごし野菜

UDF区分に該当しないコード1j・0j・0t(ゼリー状・とろみ水など)は、より配慮が必要な段階です。状態に迷う場合は、かかりつけ医や言語聴覚士など専門職にご相談ください。

節分の介護食 献立例

栄養バランスを考えた節分膳の献立例を2パターンご用意しました。行事らしさを大切にしつつ、たんぱく質やビタミンも意識しています。

献立例A(やわらか節分膳)

①軟飯
②巻かないやわらか恵方巻き風
③やわらかいわしのつみれ
④節分の彩り野菜のやわらか煮
⑤やわらかだし巻き卵

節分介護食 献立例A やわらか節分膳

献立例B(つぶし節分膳・嚥下配慮強め)

①全粥
②やわらかいわしのつみれ
③なめらか豆腐の白和え風
④福豆の代わりのきなこやわらか団子

節分介護食 献立例B つぶし節分膳

栄養価献立例A(やわらか節分膳)献立例B(つぶし節分膳)
メニュー軟飯
巻かない恵方巻き風
いわしのつみれ
彩り野菜のやわらか煮
だし巻き卵
全粥
いわしのつみれ
なめらか豆腐の白和え風
きなこやわらか団子
エネルギー約500kcal約420kcal
たんぱく質約22g約17g
脂質約14g約11g
炭水化物約72g約63g
食物繊維約5g約4g
カルシウム約190mg約170mg
ビタミンC約30mg約20mg
食塩相当量約2.2g約1.8g

献立例Aは噛む力が比較的ある方向け、Bは舌でつぶせる程度の方向けです。どちらもいわし・卵・豆腐でたんぱく質を補い、節分らしさを大切にした構成にしています🌸

節分の介護食 嚥下対応の調理5原則

嚥下対応の調理5原則

節分のごちそうをやわらかく安全に仕上げるための、現場で実践している5つの原則です。

  • ①福豆は食べさせず必ず代替する
    かたく球状の大豆・落花生は提供せず、きなこ・やわらかく煮てつぶした豆・豆腐に置き換えます。これが節分の介護食で一番大切な原則です
  • ②恵方巻きは巻かずにひと口大に
    太巻きの丸かじりは避け、海苔は刻むか薄くして、やわらか酢飯と刻んだ具をひと口大に盛り付けます
  • ③いわしは小骨を除いて中心まで加熱
    いわしは小骨をていねいに取り除いてつみれにし、中心までしっかり火を通します。生のままの提供は避けます
  • ④野菜はだしでくたくたに煮含める
    大根・にんじん・かぼちゃは、箸でほろりと崩れるまで時間をかけて煮ます
  • ⑤あん・とろみでまとめて飲み込みやすく
    仕上げにあんやとろみをつけると、口の中でまとまって飲み込みやすくなります

とろみ調整剤は、つみれの煮汁やあんのとろみづけに欠かせない介護食の必需品。さっと溶けてダマになりにくいタイプを選べば、むせ込みを防ぎ、安全に召し上がっていただけます。

節分の嚥下対応レシピ3品

やわらかいわしのつみれ煮 作り方3ステップ

節分膳の代表的な3品の作り方を詳しくご紹介します。主役の恵方巻き風から、ていねいに。


【1】巻かないやわらか恵方巻き風(2人前)
軟らかめの酢飯300g/だし巻き卵・きゅうり・かんぴょう煮など好みの具適量/焼き海苔少々

①酢飯はいつもより水を多めに炊いた軟らかめのごはんで作ります。
②具はすべて細かく刻みます。海苔は小さく刻むか、噛み切りにくい方には使わずに。
③器に酢飯を盛り、刻んだ具をのせてひと口大にまとめます。巻かずに「ばらちらし」のようにすると、丸かじりの危険がなく安全に節分気分を楽しめます。

【2】やわらかいわしのつみれ(2人前)
いわし2尾/長ねぎ少々/生姜少々/片栗粉小さじ1/だし300ml/しょうゆ・みりん各大さじ1

①いわしは三枚におろし、小骨をていねいに取り除いて包丁でたたきます。
②長ねぎ・生姜・片栗粉を混ぜ、やわらかいつみれにします。
③だしを温め、つみれを入れて中心までしっかり火を通し、しょうゆ・みりんで味を調えます。小骨がなく、ふんわりやわらかで安心です。

【3】福豆の代わりのきなこやわらか団子(2人前)
上新粉60g/ぬるま湯50ml/きなこ大さじ2/砂糖小さじ2

①上新粉にぬるま湯を加えてこね、小さめのやわらか団子に丸めてゆでます(もち米を使わないので喉に貼りつきにくい団子になります)。
②きなこと砂糖を混ぜ合わせます。
③ゆでた団子にきなこをまぶして完成。かたい福豆の代わりに、大豆の香ばしさを安全に楽しめます。

節分の介護食で避けたいNG食材3選

節分介護食 避けたいNG食材3選

楽しい節分だからこそ、安全に楽しんでいただくために気をつけたい食材を3つまとめました。

  • 福豆(大豆)・落花生節分の福豆や落花生は、かたく球状で噛み砕きにくく、気道に入ると窒息する危険が非常に高い食材です。消費者庁も繰り返し注意を呼びかけています。豆まきは飾りや個包装のまま投げるだけにして、口にする分はきなこ・やわらかく煮てつぶした豆・豆腐などで代替してください。年の数だけ豆を食べる習わしも、きなこ団子などで安全に置き換えましょう。
  • 恵方巻きの丸かじり・かたい海苔恵方巻きを丸ごとかじるのは、大きさと、海苔が噛み切れずに口の中で貼りつくことで、ご高齢の方には大変危険です。巻かずにひと口大にし、海苔は刻むか薄くして、やわらか酢飯と刻んだ具で「ばらちらし」風にすると安全です。無言で一気に食べる風習も、ご高齢の方には無理をさせないようにしましょう。
  • いわしの小骨・かたい具材節分のいわしは小骨が多く、のどに刺さる危険があります。骨をていねいに取り除いてつみれにするか、骨まで食べられるようやわらかく煮るなどの工夫を。恵方巻きの具のごぼうやきゅうりなど、かたく繊維の多いものも、やわらかく煮るか細かく刻んでから使いましょう。

ひと手間かけるだけで、ご家族みんなが安心して節分の食卓を囲めます🌸

現役介護士の節分の食卓のコツ

現役介護士の節分の食卓のコツ

★現役介護士のコツ
🍵 節分の食卓で大切にしているのは、「行事の雰囲気をみんなで楽しむこと」です。
食べる豆は危険でも、鬼のお面を飾ったり、「鬼は外、福は内」とみんなで声を出したりするだけで、節分の楽しさは十分に伝わります。福豆はきなこ団子に、恵方巻きはひと口大のばらちらしに——危険なところだけを安全に置き換えれば、ご本人も季節の行事を心から楽しめます。豆を投げる役をお願いするなど、参加してもらう工夫も喜ばれます。ご本人のペースに合わせて、ゆっくり楽しんでくださいね🥄

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節分の介護食に関するよくある質問

節分の介護食について、よくいただく質問4つにお答えします。

Q1. 年の数だけ豆を食べさせてあげたいけど大丈夫?

A. かたい大豆は避け、きなこや団子で代替を。
福豆や落花生は窒息事故の代表格です。年の数だけ食べる習わしは、きなこをまぶしたやわらか団子や、やわらかく煮てつぶした豆などで安全に置き換えましょう。大豆の香ばしさは、きなこで十分に楽しめます🥄

Q2. 恵方巻きはどうすれば安全に食べられる?

A. 巻かずにひと口大、海苔は刻んで
太巻きの丸かじりは大きさと海苔の噛み切りにくさで危険です。やわらか酢飯に刻んだ具をのせて「ばらちらし」風にし、海苔は刻むか薄くすると安全です。無言で一気に、という風習も無理はさせないようにしましょう🍵

Q3. 節分のいわしは食べさせて大丈夫?

A. 小骨を除いて、つみれにして加熱すれば安心です。
いわしは小骨が多いので、骨をていねいに取り除いてつみれにし、中心までしっかり加熱しましょう。ふんわりやわらかく仕上がり、節分の鬼除けの縁起も安全な形で楽しめます🌸

Q4. 豆まきの豆はどう扱えばいい?

A. 飾る・投げるは楽しみ、食べる分は代替を。
個包装の豆を投げて楽しんだり、鬼のお面で盛り上がったりするのは大歓迎です。ただし、まいた豆を拾って食べるのは避け、口にする分はきなこ団子などに置き換えてください。掃除のときに豆が残らないよう気をつけることも大切です🍵

Q5. 大豆アレルギーの方も節分を楽しめますか?

A. 大豆製品を避け、いも類や野菜で代替すれば楽しめます。
節分は福豆・きなこ・豆腐など大豆製品が主役なので、大豆アレルギーの方はこれらを避ける必要があります。福豆の代わりにはじゃがいもやさつまいものやわらか団子、白和えの代わりにはすりおろした野菜やいも類のなめらか和えなどで代替しましょう。事前にアレルギーの有無を確認し、ご本人に合った安全な形で、節分の雰囲気を一緒に楽しんでくださいね🌸

まとめ。。。

今回は、節分のごちそうをやわらかく仕立てた介護食献立を7選ご紹介しました。

  • 福豆は食べさせず、きなこや団子で代替
    かたく球状の大豆・落花生は窒息の危険が高いので、安全な形に
  • 恵方巻きは巻かずにひと口大で
    海苔は刻むか薄くし、やわらか酢飯のばらちらし風に
  • いわしは小骨を除いてつみれに
    中心までしっかり加熱して、ふんわりやわらかく
  • 行事の雰囲気はみんなで楽しむ
    飾る・声を出す・参加する工夫で、危険なところだけ安全に置き換えて

節分は、福を呼び込み、季節の変わり目を感じる楽しい行事です。ご高齢のご家族と楽しむなら、豆と恵方巻きの事故にだけは細心の注意を払って、安全への配慮を忘れずに。やわらかく仕立てた節分膳で、みんなが笑顔で福を呼び込めますように。ご本人のペースに合わせて、ゆっくり楽しんでくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。フッくんでした!

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