料理研究家、料理大好きフッくんです。
お昼に、夜食に、鍋の〆に。うどんは、家族みんなの頼れる麺ですよね。でも「袋のゆでうどんを買いすぎた」「ゆでた残りをどうしよう」「冷蔵庫に入れたら、なんだかボソボソに」と、保存で悩むこと、ありませんか?
正直に言うと、うどんの保存の答えは、ご飯と同じです。「冷蔵よりも、冷凍」。うどんの主成分のでんぷんは、冷蔵庫の温度帯がいちばん苦手。だから、長く置くなら冷蔵を飛ばして、冷凍庫に直行させるのが正解なんです。
そこで今回は、現役料理人20年・栄養士のフッくんが、うどんの冷凍保存をまるごと解説します。ゆでうどん・生うどん・ゆでた残りの冷凍方法、コシを守る氷水締め、凍ったまま熱湯の解凍ワザまで。うどんを最後までおいしく使い切る保存版ですよ🌸
まずは、みなさんがうどんの保存で困りがちなポイントを整理してみましょう。
- 袋のゆでうどんを買いすぎた
袋のまま1玉ずつ、冷凍で約1ヶ月もちます。 - ゆでた残りがボソボソになる
冷蔵の温度帯がでんぷんの苦手。冷凍が正解です。 - 冷凍うどんの解凍がわからない
凍ったまま熱湯へ。自然解凍はしません。 - コシを保って冷凍したい
ゆでたての氷水締めがコシの保険になります。
うどんの保存は「冷蔵より冷凍」が正解な理由

まず、理由から知っておきましょう。ご飯の冷凍の記事でもお伝えした、でんぷんの性質の話です。
うどんの主成分のでんぷんは、時間とともに水分が抜けて、かたくボソボソになっていきます。これが「老化」と呼ばれる変化で、実は、いちばん速く進むのが冷蔵庫の温度帯(0〜5℃)なんです。ゆでうどんを冷蔵庫に数日置くと、ゆでてもなんだか粉っぽい——あれは、傷みの前に、老化が進んでいたんですね。
だから、答えはご飯と同じ。「すぐ食べる分だけ冷蔵、残りは冷蔵を飛ばして冷凍へ」。冷凍庫の温度なら、でんぷんの老化はほぼ止まります。うどんとご飯は、保存の理屈まで兄弟なんですよ。
ゆでうどん1玉(約230g)は約219kcal・炭水化物約48.8g・タンパク質約6.0gです(文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」)。
卵や油揚げ、お肉をのせると、たんぱく質を一杯で補えます。
★この食材には★特定原材料8品目「小麦」★が含まれます。つゆに使う醤油・めんつゆには★準ずる20品目「大豆」+「さば」(だし)★が含まれることがあります。アレルギー対応は消費者庁「食物アレルギー表示制度」で必ずご確認ください★
うどんの保存期間 早見表
種類ごとの目安を、ひと目でどうぞ。
| 種類・状態 | 目安 | ポイント |
|---|---|---|
| ゆでうどん(袋・未開封) | チルドで表示期限まで | 長期は袋のまま冷凍へ |
| ゆでうどん(冷凍) | 約1ヶ月 | 1玉ずつ平らにして冷凍 |
| ゆでた残り(冷凍) | 約1ヶ月 | 氷水で締めて水気を切りラップ |
| 生うどん(冷凍) | 約1ヶ月 | 打ち粉ごと・凍ったまま熱湯へ |
| 乾麺 | 常温で表示期限まで | 冷凍は不要です |
乾麺は、もともと長期保存のために作られた形なので、冷凍はいりません。常温の冷暗所で、表示期限を目安にどうぞ。
うどんの冷凍方法(ゆで・残り・生の3パターン)

それでは、具体的なやり方です。うどんの状態別に、3パターンを覚えてくださいね。
①袋のゆでうどんは、袋のまま冷凍
スーパーの袋入りゆでうどんは、実はそのまま冷凍できます。袋のまま1玉ずつ、平らにして冷凍用保存袋へ。約1ヶ月が目安です。
特売でまとめ買いした日は、すぐ食べる分だけチルドに残して、あとは即冷凍。「冷蔵庫で数日寝かせてから」が、いちばんもったいない置き方ですよ。
②ゆでた残りは、氷水で締めてから冷凍
自分でゆでたうどんの残りは、ひと手間で見違えます。まず、氷水でしっかり締めること。表面のでんぷんが引き締まって、コシの保険になります。
水気をしっかり切ったら、1玉分ずつラップで平らに包んで、冷凍用保存袋へ。約1ヶ月が目安です。平らにするのは、速く凍らせるため。凍るのが速いほど、麺の食感が守られますよ。
③生うどんは、打ち粉ごと冷凍
生うどん・半生うどんは、打ち粉ごと1玉ずつラップして、冷凍用保存袋へ。約1ヶ月が目安です。
ゆでるときは、解凍せず、凍ったまま沸騰したお湯へ。表示のゆで時間より少し長めにゆでれば、打ちたてに近い味わいが楽しめます。
お店でうどんをゆでたら、必ず氷水でキュッと締めます。
表面のでんぷんが引き締まって、あのコシが生まれるんです。
冷凍する前のひと締めが、解凍後の食感の保険になりますよ。
うどんの冷凍には、冷凍用の保存袋が必須です。1玉ずつ平らに冷凍すれば、速く凍ってコシが残りやすく、使うときも1玉ずつ取り出せます。ご飯の冷凍と並べてストックしておけば、主食の備えは万全ですよ。
冷凍うどんの解凍(凍ったまま熱湯が鉄則)

冷凍うどんの解凍は、たった1つの鉄則を覚えるだけです。「解凍は、一気に」。
基本は、凍ったまま沸騰したお湯へ。1〜2分ほぐしながら温めれば、そのままかけうどんや鍋の〆に使えます。釜玉や焼うどんにするなら、電子レンジ(600Wで3〜4分)でも大丈夫。袋の表示があるものは、表示に従ってくださいね。
やってはいけないのが、自然解凍です。ゆっくり温度が上がる間に、でんぷんの水分が抜けて、ボソボソ・水っぽい麺になってしまいます。ご飯の解凍と同じ理屈で、「凍ったまま、一気に熱を入れる」が、おいしさの分かれ道ですよ。
ちなみに、市販の冷凍うどんのコシが強いのは、工場の急速冷凍の技術のおかげ。おうちの冷凍とは得意分野が違うので、「買った冷凍うどんは鍋や釜玉のごちそう用、おうち冷凍はストック用」と使い分けるのが、私のおすすめです。
うどんつゆの黄金比
冷凍ストックがあるなら、つゆも自家製でどうぞ。親子丼や天ぷらの記事でお伝えした、あの黄金比がここでも活躍します。
つけつゆは「だし4:しょうゆ1:みりん1」。ざるうどんのつけだれに、ぴたりの濃さです。温かいかけうどんなら、だしを8〜10に増やして「だし8:しょうゆ1:みりん1」を目安に。ひと煮立ちさせるだけで、お店のつゆになります。
4:1:1をひとつ覚えれば、天つゆも、親子丼も、うどんのつけつゆも作れる。わが家のだしの背骨として、ぜひ覚えてくださいね。
冷凍うどんを鍋の〆にするときは、別鍋でさっと湯通ししてから入れます。
表面のでんぷんを流しておくと、鍋のスープが濁らず、最後までおいしいんです。
ひと手間ですが、お店の鍋の〆はこうしていますよ。
うどんつゆの味は、だしで決まります。香りのよい削り節でとっただしなら、黄金比の調味料だけで、お店のつゆに。お味噌汁や親子丼にも毎日使えるので、冷凍うどんの相棒として常備しておくと重宝しますよ。
やってはいけない保存・傷んだサイン
最後の砦、見分け方の話です。うどんは水分が多いぶん、傷みのサインがわかりやすい食品ですよ。
- ゆでうどんを冷蔵庫で長く寝かせる
冷蔵の温度帯はでんぷんの老化がいちばん速く進みます。長期保存は冷蔵を飛ばして冷凍へ。 - ゆでた残りを水気ごとしまう
水っぽさと傷みのもとになります。★氷水で締めて水気をしっかり切り、常温放置せず速やかに冷凍してください★(厚生労働省「食中毒予防」)。 - 冷凍うどんを自然解凍する
でんぷんがボソボソになります。凍ったまま熱湯かレンジで、一気に熱を入れましょう。 - 酸っぱい臭い・ぬめり・カビがあるのに食べる
これらは傷みのサインです。期限内でも様子がおかしければ、迷わず処分してください。

冷凍うどんの活用アイデア

冷凍ストックがあれば、うどんのレパートリーは無限です。凍ったままレンジで温めて、卵と醤油をからめる釜玉うどん。豚肉とキャベツでささっと焼うどん。お鍋の〆には、湯通ししてから。
夏は、熱湯で温めてから氷水で締め直せば、ざるうどんや冷やしうどんにも。めんつゆにごま油と白ごまを足した中華風だれは、うどんの献立の記事でも人気の食べ方です。合わせるおかずや汁物に迷ったら、そちらもぜひ参考にしてくださいね。
天ぷらの残りをのせれば、天ぷらうどんといううれしい再会も待っています。冷凍うどんと冷凍ご飯が両方あれば、「主食がない」と慌てる日は、もうやってきませんよ。
冷凍うどんの釜玉に卵1個(約6.1gのタンパク質)、おひたしやトマトの小鉢を1つ添えると、主食・たんぱく質・野菜が揃います。
★釜玉うどんは★生卵を使うためサルモネラ食中毒のリスク★があります。必ず★生食用・賞味期限内・冷蔵保管の新鮮な卵★を使い、割ってすぐ混ぜてください。★高齢者・妊婦・乳幼児・体調不良の方には、中心温度75℃で1分以上加熱した卵とじうどんでお出しください★(厚生労働省「食中毒予防」参照)。

ゆでうどんの短期保存や、つゆ・薬味の作り置きには、密閉できる保存容器が便利です。今日明日で食べる分はチルドで容器へ、それ以降の分は冷凍袋へ。この仕分けが、うどん上手の第一歩ですよ。
高齢者や子供にやさしいうどん

やわらかく煮えるうどんは、ご高齢の方の食卓でも人気の麺です。ただ、少しだけ知っておいてほしいことがあります。
実は、長い麺には注意が必要です。麺をすすり込む動作は、息を吸いながら食べ物を口に入れる動きなので、飲み込む力が弱くなった方には、むせの原因になりやすいんです。キッチンばさみで2〜5cmに短く切ってから出すと、れんげですくって食べられて、ぐっと安心になります。
おすすめは、短く切った麺の煮込みうどんです。やわらかく煮えて、つゆにとろみをつければ、さらに飲み込みやすくなります。熱々のつゆはやけどのもとなので、少し冷ましてからどうぞ。
小さなお子さんには、離乳の進み方に合わせて。うどんは離乳中期頃から使える食材ですが、小麦アレルギーへの配慮を第一に、短く刻んで、くたくたに煮て、少量から。初めてのときは、体調のよい日の午前中にしてあげてくださいね。
★長い麺は「すする」動作で気道に入りやすく、★窒息・誤嚥のリスクが高い★食べ物です★
介護の食卓のうどんは、2〜3cm以下に短く切って、竹串がすっと通るまでやわらかく煮込みます。
すすらずに、れんげですくって食べられる長さにすることが、むせを防ぐ鍵です。
とろみのあるあんかけうどんにすると、まとまりが出てさらに安心です。★熱々のつゆはやけどしやすいので少し冷ましてから★。
★とろみや形態のご相談は日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食学会分類2013」を基準に、必ず主治医・言語聴覚士(ST)・管理栄養士にご相談ください★
★アレルギー(★特定原材料8品目「小麦」★+準ずる「大豆」「さば」(つゆ))・持病(腎機能・血糖・塩分)にご配慮ください★
うどんの冷凍保存でよくある質問
Q1. 袋のゆでうどんは、そのまま冷凍できますか?
できます。未開封なら袋のまま、1玉ずつ平らにして冷凍用保存袋に入れてください。約1ヶ月が目安です。
使うときは、凍ったまま熱湯で1〜2分、またはレンジで温めて。特売のまとめ買いは「すぐ食べる分だけチルド、あとは即冷凍」が合言葉ですよ。
Q2. ゆでうどんを冷蔵庫に入れたら、ボソボソになりました。なぜですか?
でんぷんの老化が原因です。うどんのでんぷんは、冷蔵庫の温度帯(0〜5℃)でいちばん速く水分が抜けて、かたくボソボソになります。傷んだわけではありませんが、味は落ちてしまいます。
ご飯とまったく同じ理屈なので、対策も同じ。「長く置くなら、冷蔵を飛ばして冷凍へ」。これだけで、うどんのおいしさは守れますよ。
Q3. 冷凍うどんのコシを保つコツはありますか?
2つあります。1つ目は、ゆでたてを氷水でしっかり締めてから冷凍すること。表面のでんぷんが引き締まって、コシの保険になります。2つ目は、平らにして速く凍らせること。
そして解凍は、凍ったまま一気に熱湯へ。この3点セットで、おうち冷凍でもコシのあるうどんが楽しめます。もちもちの強いコシを味わいたい日は、急速冷凍技術で作られた市販の冷凍うどんに頼るのも、賢い選択ですよ。
Q4. 冷凍したうどんは、どのくらいもちますか?
ゆで・生・残りもの、いずれも約1ヶ月が目安です。日付を袋に書いておくと、管理が簡単になります。
1ヶ月を過ぎてすぐ食べられなくなるわけではありませんが、冷凍焼けで風味が落ちていきます。おいしいうちに、釜玉や焼うどん、鍋の〆で楽しんでくださいね。酸っぱい臭いやぬめりがあれば、期限にかかわらず処分してください。
まとめ。。。

うどんの冷凍保存のポイントを、最後にまとめておきますね。
- でんぷんは冷蔵の温度帯が苦手
長く置くなら、冷蔵を飛ばして冷凍へ直行です。 - 袋のゆでうどんは袋のまま冷凍
1玉ずつ平らにして約1ヶ月。まとめ買いの味方です。 - ゆでた残りは氷水で締めてから
水気を切って1玉ずつラップ。コシの保険になります。 - 生うどんは打ち粉ごと冷凍
ゆでるときは凍ったまま熱湯へ。少し長めにゆでます。 - 解凍は「一気に」が鉄則
凍ったまま熱湯かレンジで。自然解凍はボソボソのもとです。 - つゆはだし4:しょうゆ1:みりん1
かけつゆはだしを8〜10に。黄金比の使い回しです。 - 高齢者には短く切って煮込みで
2〜5cmなられんげで食べられて、むせを防げます。
うどんの保存は、「冷蔵より冷凍」「解凍は一気に」の2つで、いつでもおいしいストックになります。ご飯の冷凍と一緒に、冷凍庫に主食の備えを整えておけば、忙しい日も、体調が心配な日も、あたたかい一杯がすぐそばにありますよ。
わが家の冷凍うどん生活、今日から始めてみてくださいね。困ったときは、またこの記事を見に来てください🌸
最後までお読みいただきありがとうございました。
フッくんでした!







