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厚揚げの保存方法!冷凍で味しみ・開封後のコツを料理人が完全解説

厚揚げの保存方法
この記事は約11分で読めます。

料理研究家、料理大好きフッくんです。

煮物や炒め物、おでん、焼いてそのままと、ボリュームのある一品になる厚揚げ。外は香ばしく、中はふんわり豆腐の食感が魅力ですよね。でも、1枚使い切れずに余らせてしまったり、「開封した厚揚げってどう保存するの?」「厚揚げは冷凍できる?」と、保存で迷うこと、ありませんか?

正直に言うと、厚揚げは油揚げと同じで油で揚げてあるぶん、油が酸化しやすい食材です。そして冷凍については、油揚げとちがって食感が大きく変わるので、それを知っておくと活用の幅が広がりますよ。

そこで今回は、現役料理人20年・栄養士のフッくんが、厚揚げの保存方法をまるごと解説します。開封後の冷蔵の日持ち、油抜きのやり方、冷凍で食感が変わる理由と味しみ活用、そして傷んだサインや、ご高齢の方・お子さんへの配慮まで、家庭で役立つ知識を全部お伝えしますね🌸

まずは、みなさんが厚揚げの保存で困りがちなポイントを整理してみましょう。

  • 厚揚げを使い切れず余ってしまう
    1枚が意外と大きく、半分だけ使って余らせがちですよね。
  • 開封した厚揚げの正しい保存法を知りたい
    そのまま冷蔵庫に入れていませんか? コツがあります。
  • 厚揚げは冷凍できるのか知りたい
    冷凍できますが、食感が変わるので活用法を知っておくと便利です。
  • 厚揚げの油抜きは必要か知りたい
    ひと手間で、味しみと口当たりがよくなりますよ。

厚揚げの保存方法の全体像インフォグラフィック

厚揚げの保存の基本は「開封後は早めに・冷凍で食感が変わる」

まず、厚揚げの保存の基本からお伝えします。ポイントは、「開封後は早めに使うこと」と「冷凍すると食感が変わること」の2つです。

厚揚げは、豆腐を厚いまま油で揚げて作られています(生揚げとも呼ばれます)。油揚げと同じで、油で揚げてあるぶん、時間がたつと表面の油が酸化して、風味が落ちやすいんです。とくに開封したあとは、空気にふれて酸化が進みやすいので、早めに使い切りましょう。

そして、厚揚げは冷凍もできますが、ここが油揚げとの大きなちがい。厚みがあるぶん、冷凍すると中の豆腐部分の水分が抜けて、スポンジのような食感に変わります。元のふんわりした食感には戻りませんが、これは失敗ではなく、味がしみ込みやすい「別のおいしさ」に変わるんですよ。あとでくわしくお伝えしますね。

★栄養士のワンポイント:厚揚げの成分とアレルギー注意 🍳
厚揚げは文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」可食部100gあたり約143kcal・水分約76%・タンパク質約10.7g・脂質約11.3g・カルシウム約240mg・鉄約2.6mgと、大豆を原料とした加工食品で、豆腐よりも水分が少ない食品です。消費者庁の特定原材料8品目・準ずる20品目には、厚揚げの原料である大豆が準ずる20品目に含まれます(まれにアレルギー症状が出る方がいます)。油で揚げてあるぶん、油分は多めなので、油抜きをするとさっぱりと仕上がります。煮物や炒め物にするときは、野菜と組み合わせると、彩りも栄養バランスもよくなりますよ。

厚揚げの冷蔵保存

厚揚げの冷蔵保存の正しい方法

すぐに使うなら、冷蔵保存です。未開封の厚揚げは、パッケージの賞味期限まで冷蔵庫で保存できます。開封したあとは、乾燥と酸化を防ぐために、密閉容器に入れて冷蔵し、3〜4日を目安に使い切りましょう。使いかけを長めに保存したいときは、豆腐のように水を張った容器に入れて、水を毎日取り替えると乾燥を防げます。

厚揚げも、調理の前に油抜きをすると、余分な油と臭みが取れて、味がしみ込みやすくなります。ザルにのせて熱湯を回しかけるか、鍋でさっと湯通しして、キッチンペーパーで水気を押さえるだけで大丈夫です。煮物のように味をしっかりしみ込ませたいときは、油抜きしておくのがおすすめですよ。

★現役料理人20年のコツ 🍳
厚揚げをおいしく仕上げるコツは、表面を香ばしく焼くことです。油抜きをしたあと、フライパンやトースターで表面をこんがり焼くと、香ばしさが加わって、食感のコントラストも楽しめます。焼いてから煮ると、煮崩れしにくく、香ばしさも残るんです。焼き厚揚げにして、しょうがじょうゆやねぎをのせるだけでも、立派な一品になりますよ。私の店でも、厚揚げはひと手間かけて、香ばしさを生かして出していました。

開封した厚揚げの保存には、密閉できる保存容器が便利です。水を張って保存すれば乾燥を防げますし、ふたつきならにおいうつりも防げます。豆腐やこんにゃくなど、水につけて保存する食材にも使えて、ひとつあると重宝しますよ。

厚揚げの冷凍保存(食感が変わる・味しみ活用)

厚揚げの冷凍保存のやり方(食感が変わる・味しみ活用)

厚揚げを冷凍すると、中の豆腐部分の水分が抜けて、スポンジのような状態になります。凍り豆腐(高野豆腐)に少し似た食感で、元のふんわり感には戻りません。ただ、このスポンジ状の厚揚げは、味がぐんぐんしみ込むので、煮物にすると絶品ですよ。

冷凍のやり方

冷凍するときは、油抜きをしてから、使いやすい大きさに切ります。水気をキッチンペーパーでしっかり拭き取り、保存袋に入れて、空気を抜いて冷凍しましょう。切ってから冷凍すると、使うときに包丁いらずで便利です。保存の目安は約1ヶ月です。

解凍と使い方

冷凍した厚揚げは、自然解凍するか、凍ったまま加熱調理に使います。解凍したら、水気をぎゅっと絞ってから使いましょう。スポンジ状になっているので、煮汁や調味料をよく吸って、味しみ抜群に仕上がります。煮物や炒め物、味噌汁の具にぴったり。厚労省の食品衛生基準を目安に、家庭用冷凍庫(-18℃以下)で約1ヶ月・解凍後の再冷凍はNG・加熱料理に使うときは中心温度75℃で1分以上しっかり火を通しましょう

★現役料理人20年のコツ 🍳
冷凍した厚揚げを煮物に使うなら、凍ったまま煮汁に入れて、じっくり煮るのがおすすめです。スポンジ状になっているので、煮汁を吸ってふくらみ、驚くほど味がしみ込みます。だしをきかせた甘辛い煮汁と相性抜群で、まるで料亭の含め煮のような仕上がりに。ひき肉と一緒に煮て、そぼろあんをからめてもおいしいですよ。冷凍厚揚げは、味しみのよさが最大の持ち味なので、煮物でその力を生かしてくださいね。
冷凍用保存袋(ジップロック)
created by Rinker

冷凍用の保存袋は、厚揚げの冷凍に欠かせません。空気をしっかり抜いて密閉できるので、冷凍焼けやにおいうつりを防げます。油抜きして切った厚揚げを平らに入れて冷凍しておくと、使う分だけ取り出せて、煮物や炒め物にすぐ使えて便利ですよ。

厚揚げの保存期間の早見表

厚揚げの保存期間の早見表

ここまでの保存期間を、ひと目でわかるようにまとめました。あくまで目安なので、厚揚げの状態を見ながら、早めに使い切るのが安心ですよ。

保存方法 目安期間 ポイント
冷蔵(未開封) 賞味期限まで パッケージの表示に従う
冷蔵(開封後) 約3〜4日 密閉か水を張って冷蔵
冷凍 約1ヶ月 食感が変わる・味しみUP

この期間はあくまで目安です。酸っぱいにおいやぬめり、糸を引くなど、いつもと違うと感じたら、期間内でも食べるのはやめてくださいね。

厚揚げの使い切り・活用術

厚揚げの使い切り活用アイデア

厚揚げは、和食を中心に使い道がたくさんあります。定番の煮物や、大根と厚揚げの含め煮、味噌汁のほか、炒め物、焼き厚揚げ、厚揚げステーキ、味噌田楽など、ボリュームのある一品が手軽に作れます。冷凍しておいた味しみ厚揚げを使えば、煮物がぐっとおいしくなりますよ🌸

味噌田楽は、厚揚げのおいしさをシンプルに味わえる一品です。油抜きした厚揚げを焼いて、甘めの味噌だれをぬるだけ。中はふんわり、表面は香ばしく、味噌のコクがよく合います。おつまみにも、あと一品にもぴったりですよ。

★栄養士のワンポイント:厚揚げと組み合わせのコツ 🍳
厚揚げは大豆製品なので、野菜と一緒に調理すると、彩りと満足感のある一品になります。大根やこんにゃく、いんげんと甘辛く煮ると、ごはんによく合う一品になりますよ。油分が気になる方は、油抜きをしてから使うとさっぱりします。厚労省の日本人の食事摂取基準(2025年版)では成人の食塩目標量は男性7.5g未満・女性6.5g未満なので、味付けは、だしのうまみを生かして、塩分をとりすぎないように仕上げるのがおすすめです。

厚揚げの味噌田楽や、味噌炒めには、コクのある味噌があると便利です。甘めの味噌だれは、焼いた厚揚げにぬるだけで立派な一品に。中はふんわり、表面は香ばしい厚揚げと、味噌のうまみがよく合います。ふだんのお味噌汁にも使えるので、常備しておくと重宝しますよ。

新鮮な厚揚げ・傷んだ厚揚げの見分け方

新鮮な厚揚げと傷んだ厚揚げの見分け方

良い状態の厚揚げ

買うときや使う前に、次のポイントをチェックしてみてくださいね。

  • きれいなきつね色でハリがある
    表面がきれいなきつね色で、ふっくらとハリのあるものが良い状態です。
  • 弾力があり形が崩れていない
    押すと弾力があり、角がしっかりして形の整ったものを選びましょう。
  • 古い油のにおいがしない
    ツンとした古い油のにおいがなく、製造日の新しいものが安心です。

傷んだ厚揚げのサイン

次のようなサインが出ていたら、食べるのはやめてくださいね。

  • 酸っぱい・古い油のにおい
    酸っぱいにおいや、鼻をつく古い油のにおいがしたら、傷んでいるので処分してください。
  • 表面がぬめる・糸を引く
    さわってぬめりがあったり、糸を引いたりするものは、傷んでいます。食べないでください。
  • 変色している・カビが見える
    黒っぽく変色していたり、カビが生えていたりするものは、食べずに処分しましょう。

厚揚げも油揚げと同じで、油で揚げてあるぶん、傷むと「古い油のにおい」が出やすいのが特徴です。開封後は空気にふれて酸化が進むので、早めに使い切るか、油抜きして冷凍しておくと安心ですよ。少しでもにおいやぬめりが気になったら、無理をしないでくださいね。

高齢者や子供にやさしい厚揚げの食べ方

高齢者や子供にやさしい厚揚げの食べ方

★現役介護士のコツ
厚揚げは、中の豆腐部分はやわらかくて食べやすいのですが、表面の揚げた皮の部分には弾力があり、かむ力・飲み込む力が弱くなっている方には、かみ切りにくい食品です。日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食学会分類2013」を目安に、医師・管理栄養士・言語聴覚士と連携して形態を選んでくださいね。ご高齢の方に出すときは、皮の部分に切り込みを入れたり、小さく(1cm角以下)切ったりして、やわらかく煮てください。油抜きをすると口当たりがよくなり、消化にもやさしくなります。中の豆腐部分を中心に、やわらかく煮て、とろみのある煮汁をからめると、飲み込みやすくなりますよ。よく煮て味をしみ込ませると、やわらかく食べやすくなります。作り置きは冷蔵24時間以内、再加熱時は中心温度75℃以上を目安にしてください。
小さなお子さんの離乳食では、厚揚げは油分と塩分があるので、後期(生後9〜11か月ごろ)以降に、熱湯で油抜きをして、やわらかい中の豆腐部分を中心に、細かく刻んで少量から使いましょう。やわらかく煮ると食べやすくなります。厚揚げの原料である大豆はアレルギーが出ることがある食品なので、初めて与えるときは、ごく少量から、体調のよい平日の日中に試して、症状が出たら医療機関に相談してくださいね

厚揚げの保存でよくある質問

Q1. 厚揚げは冷凍できますか?

はい、厚揚げは冷凍できます。ただし、冷凍すると中の豆腐部分の水分が抜けて、スポンジのような食感に変わります。元のふんわり感には戻りませんが、味がしみ込みやすくなるので、煮物や炒め物にすると絶品です。油抜きをして切ってから、水気を拭いて保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍しましょう。保存の目安は約1ヶ月です。解凍後は水気を絞って使ってくださいね。

Q2. 開封した厚揚げは、どのくらいもちますか?

開封した厚揚げは、3〜4日を目安に早めに使い切ってください。厚揚げは油で揚げてあるので、開封して空気にふれると、油の酸化が進みやすくなります。残った分は、密閉容器に入れるか、豆腐のように水を張った容器に入れて(水は毎日取り替える)冷蔵しましょう。それ以上もたせたいときは、油抜きして冷凍するのがおすすめです。冷凍すれば約1ヶ月もちますよ。

Q3. 厚揚げの油抜きは必要ですか?

油抜きをすると、余分な油と臭みが取れて、味がしみ込みやすくなります。とくに煮物のように、味をしっかりしみ込ませたい料理では、油抜きするのがおすすめです。やり方は簡単で、ザルにのせて熱湯を回しかけるか、鍋でさっと湯通しして、キッチンペーパーで水気を押さえるだけ。炒め物や焼き厚揚げのように、香ばしさを生かしたいときは、油抜きせずに使ってもおいしいですよ。料理に合わせて選んでください。

Q4. 厚揚げが糸を引く・酸っぱいにおいがします。食べられますか?

いいえ、糸を引いていたり、酸っぱいにおいや古い油のにおいがしたりする厚揚げは、傷んでいるので、食べずに処分してください。表面にぬめりがある、変色している、カビが見える場合も同じです。厚揚げは油の酸化や、水分の多さから傷みやすい食材なので、においやぬめりに違和感があれば、無理せず処分するのが安全ですよ。開封後は早めに使い切るか、冷凍しておきましょう。

まとめ。。。

厚揚げの保存のポイントを、最後にまとめておきますね。

  • 厚揚げは油が酸化しやすい
    油揚げと同じで、開封後は空気にふれて酸化が進みます。
  • 開封後は密閉か水を張って冷蔵3〜4日
    水を張る場合は毎日取り替え、早めに使い切ります。
  • 油抜きで余分な油・臭みを取る
    熱湯をかけるか湯通しして、味しみもよくなります。
  • 冷凍すると食感が変わる
    中の豆腐がスポンジ状になり、元には戻りません。
  • スポンジ状で味しみ抜群に活用
    煮物や炒め物にすると、味がよくしみて絶品です。
  • 酸っぱい・糸を引くものは処分
    ぬめりや変色があるものも、食べずに処分します。
  • 高齢者・子供は皮に切り込みやわらかく
    油抜きして中の豆腐を中心に、やわらかく煮ます。

厚揚げ保存の7つのポイントまとめ

厚揚げは、開封後は早めに使うことと、冷凍で食感が変わることを知っておけば、無駄なくおいしく使い切れる食材です。冷凍して味しみのよくなった厚揚げは、煮物をワンランクおいしくしてくれますよ。油が酸化しやすい食材だからこそ、早めに使うか油抜きして冷凍して、厚揚げをおいしく味わってくださいね。困ったときは、またこの記事を見に来てください🌸

最後までお読みいただきありがとうございました。

フッくんでした!

保存方法
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