料理研究家、料理大好きフッくんです。
寒い冬になると食べたくなる、熱々のおでん。鍋料理と同じように、おでんも色々な具材がそれぞれの魅力を持っていますよね。具材一つひとつから旨味が出て、出汁が染み込んだおでんは、それぞれが主役になってくれます。
定番具材になりがちですが、変わり種やご当地のおでんまで合わせると、おでんに合う具材は本当にたくさんあります。今回は現役料理人20年の経験から、おでんの定番具材ランキング・変わり種・ご当地・味付けまで、保存版で完全解説します。
- 定番具材ランキング10種
大根・玉子・牛すじ…下処理のコツも紹介 - 変わり種32種
肉・魚介・野菜・その他のジャンル別で紹介 - ご当地おでん22地域+味付け10種
地域ごとの個性とだしのバリエーション - 安全に楽しむ注意点
高齢者・子供向けの配慮も栄養士・介護士目線で
ぜひ最後まで見ていってくださいね🍢
おでんの定番具材ランキング10

まずは、これさえあればおでんが作れる定番具材を、ランキング形式でご紹介します。
- 1位 大根
ダントツ人気。3〜4cmの輪切りにして厚めに皮を剥き面取り、水から下茹ですると荷崩れせず出汁が染みる - 2位 玉子
味の染みた玉子と辛子は相性抜群。半熟玉子を調味液に一晩つけて煮卵にし、食べる2〜3分前に入れる食べ方も - 3位 牛すじ
出汁のベースにもなる存在。下処理・下茹で30分で、白ネギ・生姜・料理酒を一緒に入れると臭み消しに - 4位 こんにゃく
表面に斜めの切り込みを入れると出汁が染みやすい。さっと下茹でして最初のほうに入れる - 5位 ちくわ
弱火90℃で1時間煮込み一度冷ましてから再度煮込むと、味が浸透して荷崩れも防げる - 6位 厚揚げ
崩れにくく煮込み料理に最適。京都では木綿豆腐や焼き豆腐もよく使われる - 7位 じゃがいも
メークインを選び、皮を剥いて水から下茹でし一度完全に冷ますと荷崩れしにくい - 8位 さつま揚げ・平天
ちくわとペアで入れるとボリュームも出汁もアップ。地域で多種多様 - 9位 ごぼう巻
ごぼうの風味とすり身が絶妙。練り物は熱湯をかけて油抜きを - 10位 昆布
出汁としても具材としても旨味たっぷり。結び昆布が便利
結び昆布があれば、だしを取りながらそのまま具材としても楽しめます。野菜が少なくなりがちなおでんに、昆布で栄養補給ができるのも嬉しいポイント。チャック付きの大容量タイプなら、煮物にも使えて便利です。
その他の定番具材

ランキング10種以外にも、人によっては1位になるほど人気の定番具材があります。
- しらたき
こんにゃくと両方入れる方も。ヘルシーで人気 - はんぺん
ふわふわ食感。煮込みすぎないよう注意 - 餅巾着
定番の巾着。中身を変えて楽しむご家庭も(※後述の注意点もご確認を) - つくね・つみれ
入れるだけでいい出汁が出る欠かせない具材 - がんもどき
荷崩れしないので使い勝手がいい
変わり種・肉系7選

出汁がたっぷり出る肉系の変わり種は、おでんをさらに美味しくしてくれます。
- ①手羽先・手羽元
下処理・下茹でしてから。コラーゲンを含みお財布にも優しい - ②牛串
煮込み用の肉を串に。牛すじが苦手な方やコスト面でもおすすめ - ③ソーセージ
子供から大人まで人気。程よい塩分と旨味でだしにコクが出る - ④豚バラ
1時間半コトコト煮込むと口の中でほどける。牛より安くボリュームも - ⑤馬すじ
牛すじより癖があるので下処理が大事。白ネギ・生姜で臭み消しを - ⑥スパム・厚切りハム
沖縄では定番。煮込むと柔らかくなり食べやすい - ⑦ベーコン
旨味と塩分がだしにしみわたる。野菜を巻いて串にしても
スパムは缶詰めで保存がきくので、他の料理にも使えて常備しておくと重宝します。しょっぱさが気になる方も、おでんに入れると塩分が程よく抜けて柔らかくなり、食べやすくなりますよ。
変わり種・魚介系6選

旨味の出る魚介系は、高級感のあるおでんに仕上がります。
- ①タコ串
大阪の関東煮では定番。茹でダコを串にして最初から煮込むと柔らかく - ②ブリ
ブリ大根があるように大根との相性抜群。大きめに切って食べる少し前に - ③イカ・ゲソ
最初から入れると柔らかくなる。里芋との相性が特にいい - ④ホタテ
旨味が加わり高級感アップ。冷凍が使いやすく便利 - ⑤カニ
金沢おでんの「かに面」が有名。煮込みすぎず食べる直前に - ⑥あさり
美味しい出汁が出る。塩水で3時間以上しっかり砂抜きを
変わり種・野菜系10選

野菜が少なくなりがちなおでんに、栄養をプラスできる野菜系の変わり種です。
- ①きのこ類
椎茸やエリンギで出汁がパワーアップ。秋田おでんは干し椎茸が定番 - ②トマト
湯剥きして入れると酸味でさっぱり。荷崩れ防止に最後か別鍋で - ③アボカド
固いものは加熱でほっくり。煮込みすぎると出汁が濁るので注意 - ④人参
彩りよく栄養も。火が通りにくいので最初に。丸ごと玉ねぎも美味 - ⑤里芋
塩もみ・水洗い・下茹でで上手に。冷凍里芋も手軽でおすすめ - ⑥春菊
かんぴょうで結んで。松江おでんではセリや春菊が定番 - ⑦豆腐類
京都では豆腐や湯葉が定番。木綿や焼き豆腐も味が染みて美味 - ⑧レタス
さっと茹でてしゃぶしゃぶ風に。シャキシャキ感が楽しめる - ⑨タケノコ
青森おでんで定番。若竹煮のように出汁と相性抜群 - ⑩トウモロコシ
最初から入れると芯まで柔らか。子供も大喜びの一品
変わり種・その他9選

定番にも変わり種にも入らない、楽しい個性派の具材たちです。
- ①巾着類
餃子巾着・うどん巾着・玉子巾着など。中身を変えて楽しさを演出 - ②ロールキャベツ
福岡おでんの定番。和風の味付けにもよく合う - ③たこ焼き
明石焼き風になりボリュームアップ。煮込みすぎに注意 - ④うどん
腹持ちがよくボリューム満点。鶏肉と白ネギを足せば鍋焼きうどんに - ⑤ちくわぶ
関東の定番。もちもち食感で出汁をよく吸う。下茹でで粉っぽさを取る - ⑥焼売
からしをつける食べ方が相性抜群。おかずやお酒のあてにも - ⑦厚焼き玉子
余った玉子焼きを入れるだけで美味。手作りがおすすめ - ⑧海老しんじょう・レンコン饅頭
練り物の中でも高級感。上品な味わいで深みのある出汁に - ⑨その他のさつま揚げ
じゃこ天・玉葱天・紅生姜天・餃子巻など地域で多種多様
おでんの味は具材を入れる順番で変わる!

おでんはシンプルな味付けだからこそ、具材を入れる順番が美味しさの秘訣になります。基本は「固いもの・味が染み込みにくいもの」から。
基本の順番は、①牛すじ肉→②卵→③じゃがいも→④大根→⑤こんにゃく→⑥厚揚げの流れです。入れる順番や下ごしらえのコツは、別記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ご当地おでん22地域の違い

地域によって具材や味付けが変わるのも、おでんの大きな魅力です。おでんは基本辛子をつけて食べますが、地方によって付けだれをつける地域・つけない地域もあります。
おでんの地域 | 特徴的な具材① | 特徴的な具材② |
|---|---|---|
静岡おでん | 黒はんぺん | 豚もつ |
味噌おでん(愛知、名古屋) | 里芋 | 牛すじ |
飯田おでん(長野県) | 焼き豆腐 | はんぺん |
金沢おでん(石川県) | カニ面 | 赤巻き |
富山おでん(富山県) | あんばやし | すす竹 |
北海道おでん(北海道) | 白子 | ふき |
室蘭おでん(北海道) | つぶ貝 | ホタテ |
青森おでん(青森県) | 大角天 | ホタテ |
仙台おでん(宮城県) | サンマ団子 | 根曲がり竹 |
秋田おでん(秋田県) | ニオサク | 干し椎茸 |
東京おでん(東京都) | すじ(魚) | ちくわぶ |
小田原おでん(神奈川県) | 小田原すじ | 白はんぺん |
関東炊き(一般的なおでん) (大阪府) | たこ | 牛すじ |
姫路おでん(兵庫県) | ごぼう巻 | 平天 |
京都おでん(京都府) | ひろうず(がんもどき) | 豆腐 |
松江おでん(島根県) | 黒田セリ | 手羽先 |
高松おでん(香川県) | 白天 | 里芋 |
高知おでん(高知県) | じゃこ天 | 紅かまぼこ |
福岡おでん(福岡県) | 餃子巻 | ロールキャベツ |
長崎おでん(長崎県) | 竜眼(ばくだん) | じゃがいも |
鹿児島おでん(鹿児島県) | スペアリブ | 大豆もやし |
沖縄おでん(沖縄県) | ソーキ(豚のあばら肉) | 青菜 |
ご当地おでんの具材やだしの特徴は、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。
おでんの味つけバリエーション10種

具材は定番のままでも、だしを変えるだけで味がガラッと変わります。出汁のベースをまとめました。
- ①昆布だしおでん
昆布だしのみ。薄口しょうゆ・酒・みりんでシンプルに - ②関西風おでん
カツオと昆布のだし。あっさり醤油味で牛すじやタコが定番 - ③関東風おでん
濃い口しょうゆの真っ黒な甘辛いだし。ちくわぶが定番 - ④オイスターソースおでん
鶏がらや和風だしにオイスターでコク。味のマンネリ打破に - ⑤洋風おでん
コンソメベースでポトフ風。えび・ソーセージ・じゃがいもと - ⑥味噌おでん
八丁味噌や赤味噌で濃厚。牛すじを入れるとどて焼き風に - ⑦豚だしおでん
鹿児島・沖縄で人気。とんこつスープやスペアリブで - ⑧鶏ガラおでん
鶏の甘味と旨味が素材に絡む上品な仕上がり - ⑨豆乳おでん
だしに水と豆乳を3:1で。栄養面もカバーでき味変に - ⑩カレーおでん
だしにカレー粉を加えて。ルーは入れすぎるととろみが付くので注意
現役料理人のおでんのコツ
🍢 おでんで一番大事なのは、「下処理をして、一度冷ましてから再び煮込む」ことです。
大根・じゃがいも・牛すじなどは下茹でしてアクや臭みを取り、固いものから順に入れるのが基本。そして1時間ほど煮込んだら一度火を止めて常温まで冷ますと、冷める時に味がぐっと染み込みます。それから再度温めたおでんが一番美味しいんです。練り物は油抜きをし、はんぺんやカニ・あさりなど煮込みすぎNGの具材は食べる直前に入れると失敗しませんよ🥄
おでんを安全に楽しむ注意点3選
家族みんなで楽しむおでんだからこそ、栄養士・現役介護士の視点から気をつけたい点を3つまとめました。

- 餅巾着は高齢者・小さなお子様は要注意
餅巾着は人気の定番具材ですが、餅は喉に詰まりやすく、ご高齢の方や小さなお子様には誤嚥(ごえん)のリスクがあります。提供する際は小さく切り分け、必ず誰かが見守る中で、よく噛んでゆっくり召し上がっていただくことが大切です。心配な場合は、餅巾着の代わりに、はんぺんや豆腐など飲み込みやすい具材を選ぶのも一つの工夫です。家族の状況に合わせて、安全に楽しみましょう。 - 練り物は塩分が高めなので食べ過ぎに注意
ちくわ・さつま揚げ・はんぺんなどの練り物は、おでんの旨味を支える名脇役ですが、塩分が高めの食材です。沢山入れる場合は熱湯をかけるかさっと茹でて油抜き・塩抜きをし、だし自体は薄味に仕上げると、全体の塩分バランスが整います。野菜の具材も一緒にとることで、栄養のバランスもよくなりますよ。 - 煮込みすぎNGの具材に注意
はんぺん・ブリ・カニ・あさり・トマトなどは、長く煮込むと食感が損なわれたり、だしが濁ったりします。これらは食べる直前に入れるのが鉄則。逆に大根・牛すじ・こんにゃくなど味の染みにくい具材は最初から。具材ごとに入れるタイミングを変えるだけで、おでんの完成度がぐっと上がります。
具材ごとの特性を知って入れ分ければ、お店のような美味しいおでんが作れますよ🍢
人気の鍋・煮込み記事はこちら
おでんと同じく、冬に嬉しい鍋や煮込み料理の記事もあります。お好みに合わせてチェックしてくださいね🍢
おでんの具材に関するよくある質問
おでんの具材について、よくいただく質問4つにお答えします。
Q1. おでんの定番具材は?
A. 大根・玉子・牛すじ・こんにゃく・ちくわなどが定番です。
特に大根と玉子はダントツの人気。これに厚揚げ・じゃがいも・さつま揚げ・ごぼう巻・昆布を加えれば、ひとまず立派なおでんが作れますよ🍢
Q2. おでんの変わり種でおすすめは?
A. 手羽先・タコ串・トマト・ちくわぶなどがおすすめです。
肉系なら出汁が出る手羽先、魚介なら大阪定番のタコ串、野菜ならさっぱりするトマト。意外な具材も、入れるタイミングを工夫すれば美味しく仕上がります🌿
Q3. おでんの味付けのバリエーションは?
A. 10種類ほど楽しめます。
定番の関西風・関東風のほか、味噌・カレー・豆乳・洋風(ポトフ風)など。具材は同じでも、だしを変えるだけで全く違うおでんになります。味変したい時にぜひ試してみてください🥄
Q4. おでんを高齢者や子供が食べる時の注意は?
A. 餅巾着の誤嚥に特に注意してください。
餅は喉に詰まりやすいので、小さく切って見守りながら。練り物の塩分にも気をつけ、飲み込みやすい大根や豆腐、はんぺんなどを選ぶと安心です。家族の状況に合わせて、安全に楽しみましょう🍢
まとめ。。。
今回は、おでんの具材を定番から変わり種・ご当地・味付けまで完全解説しました。
- 定番ランキング10種
大根・玉子・牛すじ…下処理と入れる順番がコツ - 変わり種32種
肉・魚介・野菜・その他で楽しみ無限大 - ご当地22地域+味付け10種
だしを変えるだけで多種多様 - 安全への配慮
餅の誤嚥・練り物の塩分に気をつけて
おでんの具材は本当にたくさんあります。定番に変わり種を組み合わせたり、入れる順番を工夫したり、だしを変えたりするだけで、おでんの表情はガラリと変わります。まずはシンプルなおでんから、少しずつ変わり種を取り入れてみてください。ご高齢の方やお子様がいるご家庭は、餅の誤嚥や塩分にも気を配りながら、家族みんなで多種多様なおでんを楽しんでくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。フッくんでした!








