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とろみのつけ方!とろみ調整食品の使い方とダマにしないコツを介護士が解説

とろみのつけ方 アイキャッチ
この記事は約8分で読めます。

料理研究家、料理大好きフッくんです。

「お茶を飲むとむせる」「飲み込むときに、よくせきこむ」——ご高齢の家族に、そんな様子はありませんか? 🍵 そんなとき、飲み物や汁物に「とろみ」をつけると、ゆっくりのどを通って、むせにくくなります。とろみは、誤嚥を防ぎやすくする、介護の大切な工夫です。

でも、いざやってみると「ダマになる」「どれくらいのとろみが正解か分からない」と悩む方が多いですよね。正直に言うと、私も現役の介護士として、最初はとろみの見極めに苦労しました。

今回は、とろみの三段階の見分け方、とろみ調整食品のダマにしない使い方、片栗粉との違い、牛乳やジュースへの対処まで、現場の感覚を交えて解説します。安全に関わる大切なポイントもお伝えするので、ぜひ最後までご覧くださいね🥄

  • とろみの三段階がわかる
    学会分類の薄い・中間・濃いを、現場の感覚で
  • ダマにしない使い方
    かき混ぜながら少しずつ、が基本のコツ
  • 片栗粉との違いも
    とろみ調整食品ならではの便利さ
  • 安全のポイント
    濃すぎ注意・適切なとろみは専門家に相談

ぜひ最後までご覧くださいね🍵

とろみはなぜ必要なのか

とろみはなぜ必要か(とろみ飲料+スプーン)

まず、なぜとろみが大切なのか、おさえておきましょう。

  • サラサラの水分はむせやすい
    水やお茶のようなサラサラした飲み物は、勢いよくのどに流れ込み、飲み込む力が弱った方はむせやすくなります。とろみをつけると、ゆっくり流れて、むせにくくなります
  • 誤嚥を防ぎやすくする
    飲み物や食べ物が誤って気管に入る「誤嚥」は、肺炎につながることもあります。とろみで、ゆっくりまとまって飲み込めるようにすると、誤嚥を防ぎやすくなります
  • バラけるものをまとめる
    刻んだ食べ物は、口の中でバラバラになって誤嚥を招くことも。あんやとろみでまとめると、飲み込みやすくなります

ただし、とろみは「つければよい」というものではありません。濃さの見極めが、とても大切です🍵

とろみの三段階(学会分類2013)

とろみの三段階 比較図解

とろみの濃さは、日本摂食嚥下リハビリテーション学会の分類(学会分類2013)で、3つの段階に分けられています。現場の感覚も添えて、ご紹介します。

  • 薄いとろみ
    スプーンを傾けると、すっと流れる程度。フレンチドレッシングくらいの、ゆるやかなとろみです。比較的、軽度の方向け
  • 中間のとろみ
    スプーンを傾けると、とろとろと流れる程度。とんかつソースくらいのイメージ。介護の現場で、もっともよく使われる濃さです
  • 濃いとろみ
    スプーンを傾けても、形が残ってなかなか流れない程度。ケチャップくらいの、しっかりしたとろみです。飲み込む力が弱い方向け

どの段階が合うかは、その方の飲み込む力によって変わります。自己判断で決めず、医師・言語聴覚士・管理栄養士などの専門家に相談して決めるのが安心です。

★介護士のコツ
🥄 現役の介護現場では、とろみの濃さを「いつも同じ」に保つことを大切にしています。同じ方でも、日によって濃さがばらつくと、むせやすくなったり、飲みづらくなったりするからです。私が現場でやっているのは、スプーンですくって、落ちる様子で確認すること。フレンチドレッシング状・とんかつソース状・ケチャップ状と、身近なもので感覚をつかむと、ぶれにくくなります。そして、その方に合った濃さは、必ず専門家と相談して決めてくださいね。

とろみ調整食品の使い方

とろみ調整食品の使い方3ステップ

市販のとろみ調整食品(とろみ剤)を使うと、簡単にとろみがつけられます。正しい使い方を押さえましょう。

  • かき混ぜながら、少しずつ加える
    コップの飲み物をスプーンでかき混ぜながら、とろみ調整食品を少しずつ加えます。一度にどばっと入れると、ダマの原因になります
  • 20〜30秒待つ
    混ぜてすぐは、まだとろみがゆるく感じます。30秒ほどで、とろみが安定してきます。すぐに足さず、少し待って様子を見ましょう
  • 加熱はいらない
    とろみ調整食品は、冷たい飲み物にもそのまま使えます。加熱不要なので、お茶でもジュースでも、手軽にとろみがつけられます

とろみ調整食品は、加熱せず、混ぜるだけでとろみがつく便利な食品です。介護の場面では、常備しておくと、お茶や汁物にさっと使えて安心ですよ。

★料理人のコツ
🥄 とろみづけで一番のコツは、「混ぜながら入れる」こと。料理で片栗粉を使うときと同じで、粉を先に入れてから混ぜると、必ずダマになります。先に飲み物を回すように混ぜ、その流れの中へ、粉を少しずつ振り入れる——これでなめらかなとろみになります。そして一度ついたとろみを後から強めたいとき、粉を直接足すのは厳禁。別の容器で濃いめのとろみ液を作って、混ぜ合わせるのが正解です。直接足すと、ダマになるだけで、とろみは強くなりません。

とろみ調整食品と片栗粉の違い

とろみ調整食品と片栗粉の違い

「片栗粉でもとろみはつくのに、なぜ専用品が必要?」と思う方もいますよね。違いを知っておきましょう。

  • 加熱の要・不要
    片栗粉は、水で溶いて加熱しないととろみがつきません。とろみ調整食品は、加熱不要で、冷たいものにも使えます
  • 時間がたったときの安定性
    片栗粉のとろみは、時間がたつと水っぽくなることがあります。とろみ調整食品は、比較的とろみが安定して続きます
  • 使い分けるとよい
    料理のあんかけには片栗粉、飲み物やすぐ食べない場合のとろみには調整食品、と使い分けると便利です
★栄養士のコツ
🍵 片栗粉ととろみ調整食品は、似ているようで役割が違います。料理の仕上げのあんかけなら、片栗粉で十分。でも、飲み物にとろみをつけたり、時間をおいても安定したとろみが欲しいときは、とろみ調整食品が向いています。なお、とろみ調整食品にはいくつか種類があり、商品によって使う量が違います。いつも同じ商品を使うと、量の感覚がつかめて、濃さがぶれにくくなりますよ。

とろみがつきにくいものへの対処

とろみがつきにくいものへの対処

飲み物の種類によって、とろみがつきにくいことがあります。コツを知っておきましょう。

  • 牛乳・濃厚なジュース
    牛乳や果汁の多いジュースは、とろみがつきにくいことがあります。少し多めに加え、しっかり待って、とろみの安定を確認しましょう
  • 熱い飲み物
    熱いお茶などは、温度が高いととろみがつきにくいことも。ゆるいからと入れすぎず、少し待って様子を見ます
  • 味噌汁・スープ
    具のある汁物は、汁の部分にとろみをつけます。具が大きい場合は、食べやすく刻むと、より安心です

とろみづけで気をつけたいこと

とろみづけで気をつけたいこと 注意図解

安全に関わる、とても大切なポイントです。必ず押さえてください。

  • 濃すぎるとろみに注意
    とろみは濃ければよいわけではありません。濃すぎると、のどに張り付いて、かえって飲み込みにくく、窒息につながる危険もあります。その方に合った濃さを守り、自己判断で濃くしすぎないようにしましょう。
  • 適切な濃さは専門家に相談
    どのくらいのとろみが合うかは、飲み込む力によって一人ひとり違います。医師・言語聴覚士・管理栄養士などの専門家に相談して、その方に合った濃さを決めてください。むせや誤嚥が続くときは、早めに医療機関へ。
  • 薬を飲ませるときは注意
    とろみ調整食品を、服薬ゼリーの代わりに使うのは避けましょう。薬によっては、とろみ剤と混ざることで効きめが変わることがあります。薬の飲み込みについては、医師や薬剤師に相談してください。

安全への気くばりが、何よりも大切です。迷ったら、必ず専門家に相談してくださいね🍵

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とろみのつけ方に関するよくある質問

とろみについて、よくいただく質問4つにお答えします。

Q1. とろみがダマになってしまいます。

A. かき混ぜながら少しずつが基本です。
飲み物を回すように混ぜながら、とろみ調整食品を少しずつ振り入れます。粉を先に入れてから混ぜると、ダマになります。後から強めたいときは、別容器でとろみ液を作って混ぜましょう🥄

Q2. どれくらいのとろみが正解ですか?

A. その方の飲み込む力によります
学会分類2013の三段階(薄い・中間・濃い)が目安ですが、合う濃さは一人ひとり違います。医師・言語聴覚士・管理栄養士などの専門家に相談して決めるのが安心です🍵

Q3. 片栗粉ではダメですか?

A. 場面で使い分けを
料理のあんかけなら片栗粉でOK。ただ、飲み物や、時間をおいても安定したとろみが欲しいときは、加熱不要のとろみ調整食品が向いています🍵

Q4. 牛乳にとろみがつきにくいです。

A. 少し多めに、しっかり待つ
牛乳や濃厚なジュースは、とろみがつきにくいことがあります。少し多めに加え、30秒以上待って、とろみの安定を確認してください。専用のタイプもあります🌿

まとめ。。。

とろみのつけ方 まとめ

今回は、とろみのつけ方を、三段階の見分け方から安全のポイントまでご紹介しました。

  • 三段階を感覚でつかむ
    薄い・中間・濃いを、身近なもので見極める
  • 混ぜながら少しずつ
    ダマを防ぐ基本。追加は別容器でとろみ液を
  • 片栗粉と使い分け
    飲み物や時間をおく場合は調整食品が便利
  • 安全第一・専門家に相談
    濃すぎ注意・合う濃さは専門家と決める

とろみづけは、慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、コツをつかめば、ご家庭でも安全においしく、水分や食事を届けられます。大切なのは、その方に合った濃さを、専門家と相談しながら守ること。むせや誤嚥が気になるときは、ためらわず医療機関に相談してくださいね。安心して食事を楽しめる毎日の、お手伝いになればうれしいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。フッくんでした!