料理研究家、料理大好きフッくんです。
介護食について調べていると、「嚥下調整食分類2013」「コード2-1」「とろみの中間」といった言葉に出会いますよね🍵 でも、いざ調べると専門用語が多くて、「結局どういうこと?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
正直に言うと、私も現役の介護士・栄養士として学び始めたころ、このコードの仕組みを理解するのに時間がかかりました。でも、一度わかると、介護食の全体像がすっきり見えてきます。
今回は、嚥下調整食分類2013の食事のコード0j〜4、とろみの3段階、UDF区分との対応、食べる力に合わせた選び方まで、現場の言葉でやさしく整理します。介護食の「共通のものさし」を知りたい方の、参考にしてくださいね🥄
- 分類2013の全体像がわかる
食事ととろみの分類を、まとめて整理 - 食事のコード0j〜4
段階ごとの形態を、早見表で - とろみの3段階とUDF対応
とろみの目安と、市販品との対応 - 活用のコツと注意点
食べる力に合わせる・専門家に相談
ぜひ最後までご覧くださいね🍵
嚥下調整食分類2013とは

嚥下調整食分類2013とは、飲み込む力が弱くなった方の食事を、共通の基準で表すために、学会が定めた「ものさし」です。
- 共通の基準として作られた
以前は、施設や地域ごとにバラバラの基準が使われていました。そこで、みんなが共通して使えるように、日本摂食嚥下リハビリテーション学会が定めたのが、この分類です - 食事ととろみの2つで表す
分類は「食事」と「とろみ」の2本立て。食事はコード0j〜4、とろみは3段階で表します。形態の名称ではなく、コードで示すのが特徴です - 名称でなくコードで表す理由
「ゼリー」「ペースト」と言っても、人や施設でかたさのイメージが違います。だからコードで表し、誰が見ても同じ形態が伝わるようにしているんです
このものさしがあると、病院・施設・在宅の間で、食事の形態が正しく伝わります🍵
食事の分類(コード0j〜4)

食事は、飲み込みやすさの段階に応じて、コードで分けられています。早見表にまとめました。
| コード | 形態のイメージ | 食べる力の目安 |
|---|---|---|
| 0j | 均質なゼリー(嚥下訓練用) | ごく弱い・訓練段階 |
| 0t | 均質なとろみ水(嚥下訓練用) | ごく弱い・訓練段階 |
| 1j | 均質なゼリー・プリン状 | 弱い |
| 2-1 | なめらかなペースト(均質) | やや弱い |
| 2-2 | やわらかい粒のあるペースト | やや弱い |
| 3 | 舌でつぶせるやわらかさ | 中程度 |
| 4 | 歯ぐきでつぶせるやわらかさ | 比較的ある |
コードの数字が小さいほど、飲み込みやすい(やわらかい)形態です。数字が大きくなるほど、普通の食事に近づきます。ちなみに、コード5は存在しません。0j・0t・1j・2-1・2-2・3・4の段階で表します。
🍵 コードを見るときに大事なのが「数字の大小=飲み込みやすさの段階」という考え方です。小さいほどやわらかく、飲み込みやすい。大きいほど普通食に近い、と覚えると整理しやすいです。お粥でいえば、サラサラの液体にならないよう配慮した、全粥や分粥などが、コード3や4に相当します。市販の介護食にもコードが書かれていることが多いので、選ぶときの目安になりますよ。
とろみの分類(3段階)

とろみも、濃さによって3段階に分けられています。
- 薄いとろみ
スプーンを傾けると、すっと流れる程度。フレンチドレッシングのような、軽いとろみです。比較的飲み込む力がある方向け - 中間のとろみ
スプーンを傾けると、とろとろと流れる程度。とんかつソースくらいが目安。介護の現場で、よく使われる濃さです - 濃いとろみ
スプーンを傾けても、ぼってりと流れにくい程度。ケチャップくらい。飲み込む力が弱い方向けですが、濃すぎは禁物です
とろみは、とろみ調整食品で調整します。実際のつけ方やダマにしないコツは、とろみのつけ方の記事でくわしく紹介しています。
🥄 現役の介護現場で、とろみの濃さは「その方に合った一段階」を守ることを大切にしています。濃すぎると、かえって飲み込みにくく、のどに残ることも。薄すぎると、むせの原因になります。どの段階が合うかは、一人ひとり違うので、言語聴覚士や管理栄養士に相談して決めるのが安心です。自己判断で濃くしすぎないよう、気をつけてくださいね。
UDF区分との対応

市販の介護食には、ユニバーサルデザインフード(UDF)の区分マークがついています。学会分類2013との対応を、早見表にまとめました。
| UDF区分 | 学会分類2013 | かむ力の目安 |
|---|---|---|
| 区分1(容易にかめる) | コード4 | かたいものが食べづらい |
| 区分2(歯ぐきでつぶせる) | コード3 | 歯ぐきでつぶせる |
| 区分3(舌でつぶせる) | コード2-2 | 舌でつぶせる |
| 区分4(かまなくてよい) | コード2-1 | かむのがむずかしい |
このように、UDF区分と学会分類2013は、おおよそ対応しています。なお、コード1j・0j・0tは、UDFに対応する区分がありません(より飲み込む力が弱い段階のため)。市販品を選ぶときは、UDFマークを目安にすると分かりやすいです。
分類を活用するコツ

分類を、日々の介護にどう生かすか、ポイントをまとめました。
- 食べる力に合わせて選ぶ
コードは「細かいほど安全」ではありません。その方の飲み込む力・かむ力に合った段階を選ぶことが、いちばん大切です - 少しずつ段階を上げる
慣れてきたら、様子を見ながら、少しずつ上の段階(普通食に近い形)へ。食べる楽しみが広がります。ただし無理は禁物です - 市販品とも組み合わせる
手作りが大変なときは、コードやUDFマークのついた市販の介護食を活用するのも手。上手に組み合わせて、無理なく続けましょう
🍵 料理人として思うのは、分類に沿いながらも「見た目とおいしさ」を忘れないこと。同じコードでも、彩りよく盛りつけたり、だしをしっかり効かせたりすると、ぐっとおいしそうになります。コードはあくまで安全の目安。その範囲で、いかにおいしく作るかが、作り手の腕の見せどころです。食べる方が「おいしい」と笑顔になる一皿を、目指したいですね。
分類を使うときに気をつけたいこと

安全に関わる、大切なポイントです。
- 適切な段階は専門家に相談
どのコード・とろみが合うかは、一人ひとり違います。自己判断せず、医師・言語聴覚士・管理栄養士などの専門家に相談して決めましょう。特に、とろみの濃さは、合わないとかえって危険なことがあります。 - コードは安全の目安・細かければよいではない
数字が小さい(やわらかい)ほど安全、ではありません。食べる力があるのに必要以上に下げると、食べる楽しみや意欲が下がります。その方に合った段階を選ぶことが大切です。 - むせ・誤嚥が続くなら医療機関へ
適切な段階の食事でも、むせや誤嚥が続くときは、飲み込む力が変化しているサインかもしれません。早めに医療機関や専門家に相談してください。
分類は、あくまで共通の目安。最後は、その方の様子をよく見て、専門家と相談しながら決めるのが安心です🍵
関連する介護食の記事
分類とあわせて、実際の作り方の記事もご覧くださいね🍵
嚥下調整食分類2013に関するよくある質問
分類について、よくいただく質問4つにお答えします。
Q1. コード5はないのですか?
A. ありません。
嚥下調整食分類2013の食事は、0j・0t・1j・2-1・2-2・3・4の段階です。コード5は存在しません。数字が小さいほどやわらかく、飲み込みやすい形態です🍵
Q2. コードはどうやって決めればいい?
A. 専門家に相談を。
飲み込む力・かむ力に合わせて選びますが、合う段階は一人ひとり違います。医師・言語聴覚士・管理栄養士などの専門家に相談して決めるのが安心です🥄
Q3. UDFマークと学会分類の関係は?
A. おおよそ対応しています。
UDF区分1→コード4、区分2→コード3、区分3→コード2-2、区分4→コード2-1が目安です。市販品はUDFマークを見ると、形態の目安が分かります🌿
Q4. とろみは濃いほど安全?
A. いいえ、濃すぎは禁物。
濃すぎると、かえって飲み込みにくく、のどに残ることも。その方に合った一段階を守ることが大切です。濃さは専門家に相談しましょう🍵
まとめ。。。

今回は、嚥下調整食分類2013を、食事のコードからとろみ・UDF対応まで、まとめてご紹介しました。
- 共通のものさし
食事ととろみを、コードで表す基準 - 食事はコード0j〜4
数字が小さいほどやわらかい(コード5はない) - とろみは3段階・UDFと対応
市販品はUDFマークが目安 - 最後は専門家に相談
その方に合った段階を、いっしょに決める
嚥下調整食分類2013は、介護食の「共通のものさし」。コードを知っておくと、病院・施設・在宅の間で、食事の形態が正しく伝わり、市販品選びもスムーズになります。大切なのは、その方の食べる力に合った段階を、専門家と相談しながら選ぶこと。とろみのつけ方や食形態の記事とあわせて、ご家族に合った食事を見つけてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。フッくんでした!






