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介護食の食形態とは?きざみ食・ソフト食・ミキサー食の違いと作り方を介護士が解説

介護食の食形態 アイキャッチ
この記事は約7分で読めます。

料理研究家、料理大好きフッくんです。

「最近、家族がよくむせる」「硬いものを食べづらそう」——そんなとき、食事の形を、その方の食べる力に合わせて変えると、ぐっと食べやすく、安全になります🍵 これが「介護食の食形態」です。

でも、いざ調べると「きざみ食・ソフト食・ミキサー食って、何が違うの?」「うちの親には、どれが合うの?」と迷いますよね。正直に言うと、私も現役の介護士として、最初はこの違いをきちんと理解するのに時間がかかりました。

今回は、きざみ食・ソフト食・ミキサー食の違いと作り方、噛む力・飲み込む力に合わせた選び方、UDF区分と学会分類の対応まで、現場の感覚を交えて解説します。食べる力に合った食事選びの、参考にしてくださいね🥄

  • 3つの食形態の違いがわかる
    きざみ食・ソフト食・ミキサー食を整理
  • 作り方のコツも
    それぞれの調理のポイントと注意点
  • 選び方の早見表
    噛む力・飲み込む力・UDF区分で選ぶ
  • 安全のポイント
    誤嚥を防ぎやすくする・専門家に相談

ぜひ最後までご覧くださいね🍵

介護食の食形態とは

介護食の3つの食形態 比較図解

介護食の食形態とは、噛む力・飲み込む力が弱くなった方が、安全に食べられるように、食事の形をととのえたものです。

  • 食べる力に合わせる
    大切なのは、その方の「噛む力」と「飲み込む力」に合った形を選ぶこと。合わない形は、食べにくいだけでなく、誤嚥の危険にもつながります
  • 主な食形態は3つ
    家庭でよく使われるのが、きざみ食・ソフト食・ミキサー食。このほか、やわらかく煮た軟食や、ゼリー状のムース食などもあります
  • 無理に下げすぎない
    食べる力があるのに、必要以上に形を細かくすると、食べる楽しみや意欲が下がることも。その方に合った形を見極めるのが大切です

食形態は「細かくすれば安全」というものではありません。その方の力に合わせるのが、いちばんのポイントです🍵

きざみ食とは

きざみ食 料理写真

きざみ食は、食べ物を細かく刻んで、噛みやすくした食事です。

  • どんな方に向くか
    噛む力は弱くなったけれど、飲み込む力はある方向け。歯が悪い方や、口を大きく開けにくい方にも食べやすい形です
  • 刻む大きさの目安
    食べる力に合わせて、1〜2cm程度や、5mm以下などに刻みます。元の食材の食感が残るので、食事の楽しみを感じやすいのが利点です
  • バラけに注意
    刻んだ食材は、口の中でバラバラになりやすく、まとまらずに誤嚥の原因になることも。あんやとろみでまとめると、ぐっと飲み込みやすくなります
★介護士のコツ
🥄 現役の介護現場で、きざみ食でいちばん気をつけているのが「バラけ」です。細かく刻むほど、口の中でまとまりにくくなり、かえってむせやすくなることがあります。だから私は、刻んだあとに、あんやとろみでまとめることを大切にしています。刻む細かさだけでなく、まとまりやすさまで考えるのが、現場のコツ。その方が、むせずに食べられているかを、よく見て調整してくださいね。

ソフト食とは

ソフト食 料理写真

ソフト食は、やわらかく調理して、舌でつぶせるようにした食事です。

  • どんな方に向くか
    噛む力は弱いけれど、飲み込む力はある方向け。舌でつぶせるやわらかさなので、歯が弱い方でも食べやすい形です
  • 見た目を大切にできる
    ミキサーにかけた食材をゼラチンなどで固め、元の料理の形に近づけることもできます。見た目がよいと、食欲もわきやすくなります
  • 作り方のポイント
    やわらかく煮る、蒸す、ゲル化剤で固めるなど。食材ごとにやわらかさを調整し、舌でつぶせる固さに仕上げます
★料理人のコツ
🍵 ソフト食でこだわりたいのが「見た目」です。料理人として思うのは、食事は味だけでなく、目で見て楽しむもの。やわらかくしても、元の料理の形や彩りを残すと、食べる方の気持ちが、ぐっと明るくなります。食材を個別に調理して、彩りよく盛りつけるひと手間が大事。やわらかさと、見た目のよさを両立させると、ソフト食でも「ごちそう」になりますよ。

ミキサー食とは

ミキサー食 料理写真

ミキサー食は、食材をミキサーにかけて、なめらかなペースト状にした食事です。

  • どんな方に向くか
    噛む力・飲み込む力がともに弱くなった方や、歯がない方向け。噛まずに飲み込めるので、消化吸収にもやさしい形です
  • 水分量がポイント
    ミキサーにかけるとき、だしや水分を加えます。ただし水分が多すぎると、口の中でまとまらず、かえってむせやすくなるので注意が必要です
  • とろみで調整する
    むせを防ぐため、適度なとろみをつけて、まとまりやすくします。ペースト食は、ミキサー食より水分を控えて、粘り気を持たせたものです

ミキサー食は、ハンドブレンダーがあると手軽に作れます。むせ防止には、とろみ調整食品で適度なとろみをつけると安心です。

ハンドブレンダー(ミキサー食・離乳食・介護食に)
created by Rinker

★栄養士のコツ
🍵 ミキサー食で気をつけたいのが「栄養が薄まらないように」すること。水分を加えてのばすぶん、同じ量でもエネルギーや栄養が少なくなりがちです。だしや牛乳でのばす、油を少し加えるなど、水で薄めすぎない工夫をすると、少量でも栄養がとれます。また、食材を個別にミキサーにかけると、色や味が混ざらず、見た目も食欲もよくなりますよ。

食形態の選び方(早見表)

食形態の選び方 早見表

どの食形態が合うかは、その方の「噛む力」と「飲み込む力」で決まります。目安を早見表にまとめました。

食形態 噛む力 飲み込む力 UDF区分の目安
きざみ食 弱い ある 容易にかめる〜歯ぐきでつぶせる
ソフト食 弱い ある 歯ぐきでつぶせる〜舌でつぶせる
ミキサー食 とても弱い 弱い かまなくてよい

なお、噛む力・飲み込む力の程度は、ユニバーサルデザインフード(UDF)の区分や、学会分類2013とも対応しています。市販品を選ぶときは、UDFマークの区分が目安になります。ただし、その方に合った食形態は一人ひとり違うので、自己判断せず、医師・言語聴覚士・管理栄養士などの専門家に相談して決めるのが安心です。

食形態で気をつけたいこと

食形態で気をつけたいこと 注意図解

安全に関わる、大切なポイントをまとめました。

  • きざみ食はバラけに注意
    細かく刻むほど、口の中でまとまりにくく、誤嚥の原因になることがあります。あんやとろみでまとめて、飲み込みやすくしましょう。「刻めば安全」ではない点に気をつけてください。
  • ミキサー食は水分量に注意
    水分が多すぎると、口の中でまとまらず、むせや誤嚥につながります。とろみ調整食品で適度なとろみをつけ、まとまりやすくしましょう。逆に水分が少なすぎると、のどに詰まりやすくなります。
  • 合う食形態は専門家に相談
    どの食形態が合うかは、噛む力・飲み込む力によって一人ひとり違います。自己判断せず、医師・言語聴覚士・管理栄養士などの専門家に相談を。むせや誤嚥が続くときは、早めに医療機関へ相談してください。

食べる力に合った形を、安全に選ぶことが、何より大切です🍵

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介護食の食形態に関するよくある質問

食形態について、よくいただく質問4つにお答えします。

Q1. きざみ食とソフト食、どっちがいい?

A. 飲み込む力が同じなら、まとまりやすさで
どちらも「噛む力が弱いが飲み込む力はある方」向け。きざみ食はバラけやすいので、むせが気になるなら、まとまりやすいソフト食が向いています。あんやとろみでまとめる工夫も有効です🥄

Q2. ミキサー食は栄養が足りますか?

A. 薄めすぎなければ大丈夫
水分でのばすぶん、薄まりやすいので、だしや牛乳でのばす、油を少し足すなどで、少量でも栄養がとれる工夫を。心配なときは管理栄養士に相談しましょう🍵

Q3. 食形態はどうやって決めれば?

A. 噛む力・飲み込む力で
早見表が目安になりますが、合う形は一人ひとり違います。医師・言語聴覚士・管理栄養士などの専門家に相談して決めるのが安心です。むせが続くなら医療機関へ🌿

Q4. 市販品はどう選べばいい?

A. UDFマークが目安です。
市販の介護食には、ユニバーサルデザインフード(UDF)の区分マークがついています。「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」などの表示を、食べる力の目安にして選んでください🥄

まとめ。。。

食べる力に合った食事 まとめ

今回は、介護食の食形態を、3つの違いから選び方、安全のポイントまでご紹介しました。

  • 食べる力に合わせる
    噛む力・飲み込む力に合った形を選ぶ
  • 3つの食形態
    きざみ食・ソフト食・ミキサー食を使い分け
  • 誤嚥を防ぎやすく
    きざみ食はとろみでまとめ、ミキサー食は水分調整
  • 専門家に相談
    合う食形態は個人差・自己判断しない

食形態を、その方の食べる力に合わせると、食事が安全に、そして楽しくなります。大切なのは「細かくすれば安全」ではなく、「その方に合った形」を選ぶこと。とろみのつけ方とあわせて知っておくと、誤嚥を防ぎやすくなります。迷ったら、専門家に相談しながら、ご家族に合った食事を見つけてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。フッくんでした!