料理研究家、料理大好きフッくんです。
ココナッツミルクのまろやかな香りに、ハーブの爽やかさ。辛くないタイ料理「トムカーガイ」は、エスニック初心者にも食べやすい人気のスープですよね。でも、「トムカーガイに、どんな具材を入れたらいい?」と迷うこと、ありませんか🥥
トムカーガイは、ハーブとココナッツミルクが決め手ですが、手に入りにくい食材は代用もできます。料理人として20年、エスニック料理も数えきれないほど作ってきた経験から、トムカーガイの具材を、代用品ごと解説しますね。
こんなお悩み、ありませんか?
- トムカーガイの定番の具材を知りたい
本格的な味を作りたい方へ。 - ハーブの代用品を知りたい
手に入る食材で作りたい方へ。 - 子どもが食べやすい工夫を知りたい
家族みんなで楽しみたい方へ。 - 具材の組み合わせ方を知りたい
失敗なく作りたい方へ。
この記事では、料理人として、トムカーガイの具材を15選、おすすめの組み合わせと栄養価つきで解説します。定番・変わり種・子ども向けの具材から、本格ハーブの代用法、お店のココナッツスープのコツまで、まるごとお伝えしますね。具材を知れば、まろやかなタイ料理が、おうちで楽しめますよ。
トムカーガイってどんな料理?発祥と特徴

具材選びの前に、トムカーガイのことを少しだけ。
トムカーガイは、タイ北部からラオスにかけて広く食されるココナッツチキンスープとして知られています。タイ語で「Tom Kha Gai」と書き、「トム」は煮る、「カー」はガランガル(タイのしょうが科ハーブ・別名タイしょうが)、「ガイ」は鶏肉という意味で、その名のとおり、鶏肉とハーブをココナッツミルクで煮たスープです🥥
同じタイの有名なスープ「トムヤムクン」が、辛くて酸っぱいエビのスープなのに対し、トムカーガイは、トムヤムクンに比べて辛さが控えめで、ココナッツミルクのまろやかでやさしい味わいが特徴。辛いものが苦手な方や、子どもにも食べやすいタイ料理です。
ガランガルやレモングラス、こぶみかんの葉といったタイのハーブが香る、本格的なスープですが、これらは日本で手に入る食材でも代用できます。エスニック料理に挑戦したい方にぴったりですね。
トムカーガイの具材の選び方

トムカーガイは、ハーブとココナッツミルクのスープが具材をまとめてくれるので、具材の組み合わせを楽しめるのが魅力です。具材を選ぶときは、次の3つの視点で考えると、バランスよくまとまりますよ🥥
①定番の具材で本格的に
鶏肉・ココナッツミルク・マッシュルームに、ガランガル・レモングラス・こぶみかんの葉のハーブを合わせると、本格的なトムカーガイになります。まずは定番から始めましょう。
②変わり種で目先を変えて
えびやパプリカ、ミニトマトを加えると、彩りや食感が変わります。きのこを足すと、うま味が増します。いつもと違う一皿にしたいときに、変わり種を試してみましょう。
③子どもが食べやすい工夫で
コーンやかぼちゃ、春雨を入れると、子どもが食べやすくなります。トムカーガイ自体は辛くないので、ハーブを控えめにすれば、子どもにもやさしい味になりますよ。
トムカーガイは、定番のハーブで香りを出し、変わり種で彩りを、子ども向けに食べやすさを加えるのがコツ。ハーブが手に入らないときは、後で紹介する代用品を使えば、手軽に作れますよ🥥
私のお店のトムカーガイおすすめ具材の組み合わせ
まずは、私のお店「マジックキッチン」でも作っていたトムカーガイの具材の組み合わせを2つ紹介しますね🥥

①鶏肉
②ココナッツミルク
③ガランガル
④レモングラス
⑤こぶみかんの葉

①鶏肉
②ココナッツミルク
③しょうが(ガランガルの代用)
④マッシュルーム
⑤ミニトマト
それぞれの栄養価をまとめました。栄養士として、1人前あたりの目安をお出しします。
| 栄養価 | 組み合わせA(本格) | 組み合わせB(手軽・代用) |
|---|---|---|
| 具材 | 鶏肉+ココナッツミルク+ガランガル+レモングラス+こぶみかんの葉 | 鶏肉+ココナッツミルク+しょうが+マッシュルーム+ミニトマト |
| エネルギー | 約290kcal | 約280kcal |
| たんぱく質 | 約16g | 約16g |
| 脂質 | 約22g | 約20g |
| 炭水化物 | 約8g | 約10g |
| 食物繊維 | 約2g | 約2g |
| カルシウム | 約30mg | 約30mg |
| ビタミンC | 約5mg | 約10mg |
| 食塩相当量 | 約2.2g | 約2.2g |
※日本食品標準成分表(八訂)を参考にした概算値です。トムカーガイは、鶏肉でたんぱく質がとれ、ココナッツミルクでコクのある一品です。ただ、ココナッツミルクは脂質が多めなので、気になる方は牛乳と豆乳を合わせて代用したり、量を調整したりするとよいですよ。ナンプラー(カタクチイワシなどの魚を発酵させた魚醤・魚アレルギーの方は注意)は塩分があるので、入れすぎに注意してください。日本人の食事摂取基準(2025年版)の食塩目標量(成人男性7.5g・女性6.5g未満/日)を意識して、味つけを調整してくださいね。
トムカーガイの定番の具材6選


まずは、本格的なトムカーガイの定番具材から紹介しますね🥥
- 鶏肉
トムカーガイの主役。もも肉ならジューシー、むね肉ならあっさり。やわらかく煮るのがコツです。 - ココナッツミルク
まろやかなコクの土台。これがトムカーガイのやさしい味わいを生む、欠かせない材料です。 - マッシュルーム
うま味たっぷりのきのこ。本場ではふくろたけ(タイ語ヘッド・ファーン・缶詰で入手可)が定番ですが、マッシュルームでも代用できます。 - ガランガル
タイのしょうが科ハーブ(Alpinia galanga・別名タイしょうが)。爽やかで樟脳のような独特の香りが、スープの土台に。しょうがでも代用できますが、本場のガランガルは風味が大きく違うため、本格を目指すなら本物を。 - レモングラス
シトラール香のするレモンのような爽やかなハーブ(Cymbopogon citratus)。スープに清涼感を加えます。レモンの皮(白い部分は苦味が出るので黄色部分のみ薄くそぐ)で代用可能です。 - こぶみかんの葉
独特の柑橘の香りのハーブ(Citrus hystrix・別名バイマックルー/カフィアライムリーフ・エスニック食材店ではこの名で流通)。本格的な風味の決め手。ライムやレモンの皮で代用できます。
この中でも、トムカーガイらしさを決めるのが、鶏肉とココナッツミルク、そして3つのハーブ(ガランガル・レモングラス・こぶみかんの葉)です。ハーブが香りの決め手ですが、手に入らないときは代用品でも十分おいしく作れます。鶏肉は中心までしっかり火を通し、ココナッツミルクは最後に加えると、分離せずなめらかに仕上がりますよ。定番をそろえれば、本格的なタイの味になります。
※本格タイ料理の決め手。乾燥パックは保存が効き、トムカーガイ・トムヤムクン・グリーンカレーに使えます。
トムカーガイの変わり種の具材5選

次は、彩りや食感が変わる、変わり種の具材です🥥
- えび
プリッとした食感とうま味。鶏肉と一緒に入れると、ごちそう感のある一皿になります。 - しめじ
うま味のあるきのこ。マッシュルームと違う食感が楽しめ、かさも増えて満足感が出ます。 - パプリカ
赤や黄の彩りが映える野菜。ほんのり甘く、白いスープが華やかな見た目になります。 - ミニトマト
ほどよい酸味が、ココナッツのコクをさっぱりさせます。彩りもよくなる変わり種です。 - パクチー
エスニックらしい香りのハーブ。仕上げに散らすと、本場の雰囲気がぐっと増します。
変わり種は、彩りやごちそう感を出したいときにおすすめです。とくにえびを加えると、鶏肉とのうま味の相乗効果で、本格的な味わいに。ミニトマトの酸味は、ココナッツのコクをさっぱりとまとめてくれます。パクチーが好きな方は、仕上げにたっぷり散らすと、エスニックの香りが楽しめます。お好みの具材で、自分だけのトムカーガイを作ってみてくださいね。
子どもが食べやすいトムカーガイの具材4選

最後は、子どもがよろこぶ、食べやすい具材です🥥
- コーン
甘くてプチプチ食感。ココナッツの甘みと相性がよく、子どもが大好きな具材です。 - かぼちゃ
自然な甘さでやさしい味わい。ココナッツミルクとよく合い、子どもがよろこぶ甘みです。 - 春雨
つるっと食べやすい春雨。スープがよく絡み、子どもも食べやすい具材になります。 - ブロッコリー
彩りのよい野菜。やわらかくゆでて加えると、子どもも食べやすく、栄養も補えます。
子ども向けには、コーンやかぼちゃなど、甘みのある具材がおすすめです。ココナッツミルクの甘みと合わさって、子どもが食べやすいやさしい味になります。春雨を入れると、つるっと食べやすく、ブロッコリーで彩りと栄養を補えます。トムカーガイ自体は辛くないので、ハーブを控えめにして、唐辛子を入れなければ、子どもにもぴったり。辛みを足したい大人は、取り分けてから加えるとよいですよ。
料理人が教えるトムカーガイのコツ
トムカーガイのおいしさは、ハーブの香りとココナッツのまろやかさで決まります🥥。まず、水にガランガル・レモングラス・こぶみかんの葉を入れて煮立て、ハーブの香りをスープに移します。レモングラスは包丁の背で軽くたたくと、香りが出やすくなります。そこに鶏肉を加えて、中心75℃で1分以上を目安に(カンピロバクター対策)しっかり火を通します。ここで大事なのが、ココナッツミルクを加えるタイミング。最初から入れて煮立てると分離しやすいので、鶏肉に火が通ってから加えて、軽く温める程度にするのが、なめらかに仕上げる最大のコツです。味付けはナンプラーで塩気を、仕上げにライム果汁で爽やかな酸味を加えると、本格的なタイの味に。マッシュルームやお好みの野菜も一緒に煮ます。ハーブが手に入らないときは、しょうが・レモンの皮・ライムの皮で代用しても、十分おいしく作れますよ。
※良質なものを選ぶと味が格段に変わります。缶のまま使え、カレーやデザートにも活躍する万能食材です。

お店のトムカーガイのレシピ

まろやかなお店のトムカーガイのレシピを公開しますね。ハーブが香る、ココナッツミルクのやさしい味わいのスープです🥥
~材料(2人分)~
・鶏もも肉…150g
・ココナッツミルク…200ml
・水…200ml
・マッシュルーム…4個
・ガランガル(orしょうが)…2〜3枚
・レモングラス…1本
・こぶみかんの葉…2〜3枚
・ナンプラー…大さじ1
・ライム果汁…大さじ1
・砂糖…小さじ1
~作り方~
①鶏肉は一口大、マッシュルームは半分に切る。レモングラスは包丁の背でたたく
②鍋に水・ガランガル・レモングラス・こぶみかんの葉を入れて煮立て、香りを出す
③鶏肉とマッシュルームを加え、鶏肉の中心まで完全に火を通す(目安は中心温度75℃で1分以上・カンピロバクター対策)
④ココナッツミルクを加え、分離しないよう軽く温める
⑤ナンプラー・砂糖・ライム果汁で味をととのえて完成
ポイントは③と④です。鶏肉は中心までしっかり火を通してください。そしてココナッツミルクは④で最後に加え、煮立てすぎないのが、分離を防いでなめらかに仕上げるコツ。ハーブがないときは、しょうが・レモンの皮・ライムの皮で代用できます。
※タイ料理に欠かせない魚醤。これ一本で本格的な味に。炒め物やドレッシングにも使えて便利です。
具材は、お好みでアレンジできます。えびやパプリカ、子ども向けにコーンやかぼちゃを加えても、おいしく作れますよ。辛いのが好きな方は、唐辛子を加えると、ピリ辛のトムカーガイになります。ココナッツミルクの缶は、使い切れない分を冷凍しておくと便利です。タイのハーブは、まとめて買って冷凍しておくと、次に作るときも香りが楽しめますよ。
トムカーガイの栄養バランス
トムカーガイは、鶏肉でたんぱく質がとれる、コクのあるスープです🥥。1人前(約300ml)で約200〜280kcal・塩分2〜3gが目安。野菜やきのこを加えれば、ビタミンや食物繊維も補えます。ただ、ココナッツミルクは脂質が多めなので、気になる方は牛乳と豆乳を合わせる方法もありますが、コクの主体である中鎖脂肪酸が欠けて風味は大きく変わるので、代用というよりカロリーオフのアレンジとして使ってください。ナンプラーは塩分があるので、入れすぎないようにし、ライムの酸味で味を引き締めると、薄味でもおいしく仕上がります。なお、トムカーガイは、特定原材料8品目(2025年4月くるみ追加・現在えび/かに/小麦/そば/卵/乳/落花生/くるみ)のうちえび(変わり種に使う場合)を、また特定原材料に準ずる鶏肉・大豆(ナンプラーの原材料による)・魚介(ナンプラー)を使います。ココナッツミルクは名前に「ミルク」とつきますが、牛乳とは別の植物性の食材なので、牛乳アレルギーの方でも使えます(ただしごくまれにココナッツ自体のアレルギーがある方は注意)。ご家族やお客様に出すときは、必ず使う食材を確かめておくと安心ですよ。
子どもと食べるときの工夫と1歳未満の注意

トムカーガイは辛くないので、子どもにも食べやすいタイ料理です。ただ、鶏肉の加熱と味の濃さには、ひと工夫があると安心ですよ🥥
- 辛みは取り分けてから
トムカーガイ自体は辛くありませんが、唐辛子を足すときは、子どもの分を取り分けてから加えます。 - 鶏肉は中心までしっかり加熱
鶏肉は生焼けだとおなかをこわすので、中心までしっかり火を通してからお出しします。 - 子ども用はナンプラー控えめに
ナンプラーは塩分が高いので、子ども用は控えめにして作ると安心です。
私は栄養士で、現役の介護士でもあります。トムカーガイはやわらかい鶏肉とまろやかなスープで、高齢の方にも食べやすいタイ料理ですが、いちばん気をつけたいのが、鶏肉の加熱です。鶏肉は生焼けだと食中毒のおそれがあるので、中心までしっかり火を通してください。鶏肉はやわらかく煮て、小さく切ると、かみやすく飲み込みやすくなります。トムカーガイ自体は辛くありませんが、唐辛子を加える場合は、辛みが刺激になることがあるので、子ども・高齢の方の分は取り分けてからにしましょう。ナンプラーは塩分が高めなので、薄味にしてあげてください。ハーブの香りは好みが分かれるので、苦手な方には控えめにするとよいです。1歳未満の赤ちゃんには与えないでください。理由は、①ナンプラーの塩分が腎臓に負担、②ハーブの強い香りが刺激に、③ココナッツミルクの脂質が消化負担、の3要因が重なるためですよ。離乳期のお子さんには、うす味のだしでやわらかく煮た鶏肉と野菜を取り分け、ハーブと辛みを抜いて仕上げてあげてくださいね。
トムカーガイの具材に関するよくある質問
トムカーガイの具材についてよく聞かれる疑問にお答えしますね。
Q1.トムカーガイの定番の具材は?
鶏肉・ココナッツミルク・マッシュルームに、ガランガル・レモングラス・こぶみかんの葉のハーブが定番です。鶏肉とココナッツミルク、3つのハーブがそろえば、本格的なトムカーガイになりますよ。
Q2.トムカーガイのハーブが手に入らないときの代用品は?
ガランガルはしょうが、レモングラスはレモンの皮(黄色部分のみ薄くそぐ)、こぶみかんの葉はライムやレモンの皮で代用できます。ただし代用は妥協レベルで、本場の風味とは大きく違います。手に入る食材でも、十分おいしいトムカーガイが作れますが、本格を目指すなら本物のハーブをぜひ。エスニック食材店や通販で入手できますよ。
Q3.子どもが食べやすいトムカーガイにするには?
コーンやかぼちゃ、春雨を入れて、ハーブを控えめにし、唐辛子を入れないことです。トムカーガイ自体は辛くないので、ココナッツの甘みで、子どもも食べやすいやさしい味になりますよ。
Q4.ココナッツミルクが分離しないコツは?
ココナッツミルクを最後に加え、煮立てすぎないことです。最初から入れて強火で煮ると分離しやすいので、鶏肉に火が通ってから加えて、軽く温める程度にすると、なめらかに仕上がりますよ。
Q5.トムヤムクンとトムカーガイの違いは?
トムヤムクンは辛くて酸っぱいエビのスープ、トムカーガイはココナッツミルクのまろやかな鶏のスープです。同じタイのスープですが、トムカーガイのほうが辛くなく、エスニックが苦手な方にも食べやすいですよ。
同じタイ料理の具材や献立、嚥下しやすい汁物の記事も合わせてご覧くださいね。
まとめ。。。
今回の記事のポイントをまとめますね。
- トムカーガイの具材は定番・変わり種・子ども向けで選ぶ
- 定番は鶏肉・ココナッツミルクと3つのタイのハーブ
- ハーブはしょうが・レモンの皮・ライムで代用できる
- 子ども向けはコーン・かぼちゃ・春雨で食べやすく
- ココナッツミルクは最後に加えて分離を防ぐ
- 鶏肉は中心までしっかり加熱する
- ナンプラーの塩分・1歳未満には与えない点に注意
皆さん、トムカーガイの具材、イメージがふくらみましたか?定番の鶏肉とココナッツミルク、3つのタイのハーブをそろえれば、本格的なまろやかスープが作れます。ハーブが手に入らないときは、しょうがやレモンの皮で代用できるので、気軽に挑戦してくださいね。ココナッツミルクは最後に加えて、煮立てすぎないのが、なめらかに仕上げるコツ。えびやパプリカで彩りを、コーンやかぼちゃで子ども向けにと、具材のアレンジも自由自在です。鶏肉の加熱とナンプラーの塩分にだけ気をつければ、辛くないので、お子さんからご高齢の方まで、家族みんなで楽しめますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
フッくんでした!









