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野菜の下ごしらえ!アク抜き・板ずり・切り方を料理人20年が完全解説

野菜の下ごしらえ|アイキャッチ
この記事は約9分で読めます。

料理研究家、料理大好きフッくんです。

同じ材料でも、下ごしらえひとつで料理の味は大きく変わります🥕 でも「アク抜きって必要?」「板ずりって何?」と、下処理を省いていませんか?

この記事では、こんなお悩みにお答えします。

  • 野菜のアク抜きの方法を知りたい
    水にさらす・下ゆで・酢水など、野菜別のアク抜きを料理人の目線で解説します。
  • 板ずりや塩もみのやり方を知りたい
    色鮮やかに、味なじみよくするコツをお伝えします。
  • 煮崩れを防ぐ下ごしらえを知りたい
    面取りや下ゆでのコツを紹介します。
  • 栄養を逃さない下ごしらえを知りたい
    水にさらしすぎない、栄養を守るポイントをお伝えします。
  • 高齢の家族や子供に食べやすくしたい
    やわらかくする工夫や、離乳食での下ごしらえまでお伝えします。

結論から言うと、下ごしらえは「アク抜き・板ずり・面取り・切り方」の4つが基本。ひと手間で、いつもの料理がぐっとおいしくなりますよ🥕

野菜の下ごしらえ

野菜の下ごしらえの基本

野菜の下ごしらえ早見表

野菜によって、必要な下ごしらえは違います。まずは代表的な野菜の下ごしらえを、早見表で押さえておきましょう🥕

野菜 下ごしらえ ポイント
ごぼう・れんこん アク抜き(酢水・水) 変色を防ぐ
ほうれん草・小松菜 下ゆで アク(えぐみ)を減らす
なす 水にさらす アク・変色を防ぐ
きゅうり・オクラ 板ずり 色よく・産毛を取る
大根・かぼちゃ 面取り・下ゆで 煮崩れ防止・味しみ
いんげん・セロリ 筋取り 口当たりをよく

※下ごしらえは、味しみ・色・食感・見た目をよくするためのひと手間です。省いても作れますが、するとぐっと本格的になります。

★栄養士のワンポイント:水にさらしすぎない・ゆですぎない
下ごしらえで気をつけたいのが、水溶性成分の流出です。野菜に多いビタミンCやビタミンB群は水にとけやすいので、水に長くさらしたり、ゆですぎたりすると流れ出やすい性質があります(文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」で確認できます)。アク抜きの水さらしは短時間にし、青菜の下ゆではたっぷりの湯で手早くゆでて、すぐ冷水にとりましょう。皮の近くに食物繊維が多い野菜も多いので、皮ごと使える野菜(トマト・にんじん・じゃがいも等)は、よく洗って皮ごと調理すると成分を無駄なくいただけます。ほうれん草・小松菜のシュウ酸は下ゆで(1〜2分)+冷水にさらすと約半分に減らせますので、青菜は必ず下ゆでを。

アク抜きのコツ

野菜のアク抜きのコツ

アク抜きは、えぐみや変色を防いで、料理をおいしく仕上げる下ごしらえです🥕

  • 水にさらす
    なす・ごぼう・れんこん・じゃがいもは、切ったら水にさらすと、アクや変色を防げます。さらしすぎは栄養が流れるので短時間に。
  • 酢水にさらす
    れんこんやごぼうは、酢を加えた水にさらすと、白くきれいに仕上がり、変色を防げます。
  • 下ゆでする
    ほうれん草・小松菜などの青菜は、たっぷりの湯でゆでてアク(えぐみ)を減らし、冷水にとって色止めします。
★現役料理人のコツ:アク抜きは「目的」で使い分ける
現役料理人として、アク抜きは目的に合わせて方法を変えるのがコツです。れんこん・ごぼうの変色を防ぎたいなら酢水、なすのアクや変色には水さらし、ほうれん草のえぐみ(シュウ酸)を減らすなら下ゆで、と使い分けます。青菜を下ゆでするときは、たっぷりの湯で短時間、ゆですぎないのがポイント。ゆでたらすぐ冷水にとると、色鮮やかに仕上がり、余熱で火が入りすぎるのも防げます。ごぼうの皮にはうま味があるので、むきすぎず、包丁の背やたわしで軽くこそげる程度にすると、風味を残せますよ。
アク取り・あく取りお玉
created by Rinker

※アク取り用のお玉や網じゃくしがあると、煮物やゆで汁のアクをきれいにすくえます。細かい網目のものなら、アクだけをすっきり取り除けて、料理が澄んだ上品な仕上がりになりますよ。

板ずり・塩もみ・面取り

板ずり・塩もみ・面取り

板ずり・塩もみ・面取りは、色や食感、仕上がりをよくする下ごしらえです🥕

  • 板ずり
    きゅうりやオクラに塩をふり、まな板の上で転がします。色鮮やかになり、産毛やトゲが取れて、味なじみもよくなります。
  • 塩もみ
    きゅうり・白菜・キャベツは、塩をふってしんなりさせ、水気を絞ります。余分な水分が抜けて、味がよくなじみます。
  • 面取り
    大根・かぼちゃ・里芋は、切った角を薄くそぎ落とします。角が崩れにくくなり、煮物がきれいに仕上がります。
★現役料理人のコツ:面取りと隠し包丁で味しみアップ
現役料理人として、煮物をきれいにおいしく仕上げるコツは面取りと隠し包丁です。面取りは、角を落とすことで煮崩れを防ぎ、見た目も上品に。さらに、大根やかぼちゃの裏側に浅く十字の切り込み(隠し包丁)を入れると、火の通りと味の染み込みが早くなります。大根は下ゆで(米のとぎ汁や米ひとつまみを加えると、より効果的)をしておくと、アクが抜けて味がよく染みます。ひと手間ですが、仕上がりが料亭のように変わりますよ。板ずりしたきゅうりは、酢の物や和え物の色がぐっと映えます。

皮むき・筋取り・切り方の基本

皮むき・筋取り・切り方の基本

皮むき・筋取りや、切り方の向きも、料理をおいしくする大事な下ごしらえです🥕

  • 筋取り
    いんげん・スナップえんどうはヘタから筋を取り、セロリはピーラーで筋を引くと、口当たりがよくなります。
  • 繊維に沿って切る
    玉ねぎやピーマンを繊維に沿って切ると、シャキシャキした食感が残り、煮崩れしにくくなります。
  • 繊維を断って切る
    繊維を断つように切ると、やわらかく火が通りやすくなります。玉ねぎは辛みが抜けやすくなります。

※ピーラーがあると、皮むきや筋取り、薄切りが手早くできます。セロリの筋取りやごぼうのささがき風の薄切りにも使えて、下ごしらえの時短に役立つ便利な道具ですよ。

切り方で変わる味と食感

切り方で変わる味と食感

同じ野菜でも、切り方で味わいや火の通りが変わります。料理に合わせて選びましょう🥕

  • 大きさをそろえる
    火の通りを均一にするため、大きさをそろえて切ります。煮物も炒め物も、仕上がりがぐっときれいになります。
  • 料理に合わせた切り方
    煮物は乱切り、炒め物は薄切り、サラダは繊維を断つなど、料理に合わせると食感よく仕上がります。
  • 飾り切りで見栄えよく
    にんじんのねじり梅や、しいたけの飾り切りは、おもてなしやお祝いの席で映えます。
★栄養士のワンポイント:皮ごと・切り口を空気に触れさせない
野菜は皮の近くに食物繊維を多く含むものが多いので、皮ごと使える野菜は、よく洗って皮ごと調理すると成分を無駄なくいただけます。また、切った野菜を長く置くと、切り口が酸化して褐変(茶色く変色)したり、水溶性成分が失われたりします。使う直前に切るのが、成分も彩りも保つコツです。アク抜きで水にさらす場合も、必要な時間だけにとどめると、水溶性成分の流出を抑えられますよ。ごぼう・れんこん・じゃがいもなどのアク・変色対策として0.5〜1%の酢水(水500mlに酢小さじ1)に3〜5分さらすのが目安。長時間は禁物です。

※スライサーがあると、玉ねぎやきゅうりの薄切り、大根のつまなどが均一に手早くできます。厚さをそろえられるので火の通りも均一になり、下ごしらえがぐっとラクになりますよ。手を切らないよう、安全ホルダーもあると安心です。

高齢者・子供に野菜を出すときの工夫

高齢者・子供に野菜を出すときの工夫

野菜は、下ごしらえと切り方を工夫すると、高齢の方や小さなお子さんにも食べやすくなります🥕

★現役介護士のコツ:繊維を断って・やわらかく
私は現役介護士でもあります。噛む力や飲み込む力が気になる方には、繊維を断つように切って、やわらかく調理するのが基本です。繊維が残ると噛み切りにくいので、繊維に対して直角に切り、しっかりやわらかく煮ます。ごぼうやれんこんなど硬い根菜は、薄切りや小さめに切り、下ゆでしてから調理すると食べやすくなります。皮は口に残りやすいので、むいてあげると安心です。とろみのあるあんかけにすると、さらに飲み込みやすくなります(日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食学会分類2013」目安・医師/管理栄養士/言語聴覚士へ相談してください)。
小さなお子さんにも、やわらかく煮た野菜が食べやすいです。離乳食初期(生後5〜6ヶ月)は皮と種を取り除き、やわらかくゆでて、なめらかにつぶして使います・作り置きは冷蔵24時間以内・再加熱時は中心温度75℃以上でしっかりあたためてください。初期はなめらかに、進むにつれて少しずつ形を残していくと、無理なく食べられます。1歳未満のはちみつは絶対NG(乳児ボツリヌス症のリスク)・生野菜も避けて必ず加熱してからにしてくださいね。

野菜の下ごしらえに関するよくある質問

野菜の下ごしらえについてよく聞かれる疑問にお答えしますね🥕

Q1.アク抜きは必ず必要?

野菜によります。ごぼう・れんこん・なすは変色を防ぐため、ほうれん草はえぐみ(シュウ酸)を減らすためにアク抜きすると、おいしく仕上がります。アクの少ない野菜は省いても大丈夫。水にさらす場合は、栄養が流れないよう短時間にしましょう。

Q2.板ずりって何のためにするの?

色鮮やかにし、産毛やトゲを取り、味なじみをよくするためです。きゅうりやオクラに塩をふって、まな板で転がします。ひと手間で、和え物や酢の物の彩りと口当たりがぐっとよくなりますよ。

Q3.煮崩れを防ぐには?

面取りが効果的です。大根やかぼちゃの切った角を薄くそぎ落とすと、角から崩れるのを防げます。さらに、大根は下ゆでしておくと、アクが抜けて味も染みやすくなり、きれいに仕上がりますよ。

Q4.栄養を逃さない下ごしらえは?

水にさらしすぎず、ゆですぎないことです。ビタミンCなどは水にとけやすいので、アク抜きは短時間に、青菜は手早くゆでて冷水にとります。皮ごと使える野菜は、皮ごと調理すると栄養を無駄なくいただけますよ。

下ごしらえした野菜を使った料理や、だしの取り方の記事も合わせてご覧くださいね 👇

まとめ。。。

今回の記事のポイントをまとめますね。

  • 下ごしらえはアク抜き・板ずり・面取り・切り方が基本
    ひと手間で料理が本格的になります。
  • アク抜きは目的で使い分ける
    変色は酢水・水、えぐみは下ゆでと使い分けます。
  • 板ずりで色よく・味なじみよく
    塩をふってまな板で転がします。
  • 面取りで煮崩れを防ぐ
    角を落とし、下ゆですると味も染みます。
  • 切り方の向きで食感が変わる
    繊維に沿うとシャキッ、断つとやわらか。
  • 水にさらしすぎず栄養を守る
    皮ごと使える野菜は皮ごと調理します。
  • 高齢者や子供は繊維を断ってやわらかく
    離乳食は皮と種を取ってなめらかに。

下ごしらえした野菜料理の完成イメージ

皆さん、野菜の下ごしらえ、イメージがわきましたか?アク抜き・板ずり・面取り・切り方——この4つを押さえれば、いつもの料理がぐっとおいしくなりますよ🥕 ひと手間を楽しんで、料理上手を目指してくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

フッくんでした!

作り方(極秘レシピ)
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