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ひき肉の保存方法!小分け冷凍と下味冷凍のコツを料理人が完全解説

ひき肉の保存方法
この記事は約12分で読めます。

料理研究家、料理大好きフッくんです。

ハンバーグやそぼろ、肉団子、麻婆豆腐にと、使い道の広いひき肉。安いときにまとめ買いする方も多いですよね。でも「ひき肉ってすぐ傷む気がする」「冷凍はどうすればいい?」「下味冷凍って便利って聞くけど、やり方は?」と、保存で迷うこと、ありませんか?

正直に言うと、ひき肉は、お肉の中でいちばん傷みやすい食材です。細かくひいてある分、空気にふれる面が多いからです。でも、正しく保存すれば、まとめ買いしても無駄なく使い切れますし、下味冷凍を覚えると、忙しい日の料理がぐっとラクになりますよ。

そこで今回は、現役料理人20年・栄養士のフッくんが、ひき肉の保存方法をまるごと解説します。冷蔵のコツ、小分け・下味冷凍・そぼろ冷凍のやり方、そして傷んだサインや、中心までの加熱、ご高齢の方・お子さんへの配慮まで、家庭で役立つ知識を全部お伝えしますね🌸

まずは、みなさんがひき肉の保存で困りがちなポイントを整理してみましょう。

  • ひき肉はすぐ傷む気がする
    実は、お肉の中でいちばん傷みやすいのがひき肉です。
  • 冷凍のやり方を知りたい
    小分けにして平らにするのが、おいしく冷凍するコツです。
  • 下味冷凍のやり方を知りたい
    調味料と一緒に冷凍すると、時短でやわらかく仕上がります。
  • 冷凍期間の目安を知りたい
    ひき肉は、ほかのお肉より冷凍期間が短めです。

ひき肉の保存方法の全体像インフォグラフィック

ひき肉の保存の基本は「傷みやすいのですぐ冷凍・加熱をしっかり」

まず、ひき肉の保存でいちばん大切なことをお伝えします。ポイントは、「傷みやすいので早めに使うか冷凍すること」と「食べるときは中心までしっかり加熱すること」の2つです。

ひき肉は、お肉を細かくひいて作られています。そのため、かたまり肉や薄切り肉にくらべて、空気にふれる面積がとても大きく、雑菌も繁殖しやすいんです。お肉の中でいちばん傷みやすいので、買ったその日に使うか、すぐに冷凍するのが基本です。とくに鶏ひき肉は水分が多く、いちばん傷みやすいので気をつけましょう。

そして、ひき肉は中心までしっかり火を通すことが大切です。表面積が大きいぶん、菌が全体についている可能性があるので、生焼けは避けてください。ハンバーグやつくねは、中心まで火が通り、肉汁が透明になるまで加熱しましょう。また、ひき肉を切ったまな板や包丁、さわった手はこまめに洗い、ほかの食材へ菌がうつる二次汚染を防ぎましょう。一度解凍したひき肉を、生のまま再冷凍するのは避けてください。品質も安全性も落ちてしまいます。

★栄養士のワンポイント:ひき肉の成分とアレルギー注意 🍳
ひき肉は文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」可食部100gあたり、牛ひき肉(生)約251kcal・タンパク質約17.1g・脂質約21.1g、豚ひき肉(生)約209kcal・タンパク質約17.7g・脂質約17.2g、鶏ひき肉(生)約171kcal・タンパク質約17.5g・脂質約12.0gと種類で違います。消費者庁の特定原材料に準ずる20品目には牛肉・豚肉・鶏肉が含まれます(まれにアレルギー症状が出る方がいます)。赤身の多いものを選ぶと、脂質を抑えられます。ひき肉は火の通りが早く、味もなじみやすいので、野菜と組み合わせて使うのがおすすめですよ。

ひき肉の冷蔵保存

ひき肉の冷蔵保存の正しい方法

その日か翌日に使うなら、冷蔵保存です。ひき肉は傷みやすいので、買ったらできるだけ早く、当日から翌日までには使い切りましょう。パックにドリップ(赤い汁)が出ていたら、キッチンペーパーで軽く拭き取ると、臭みや傷みを防げます。

保存するときは、ラップでぴったり包むか、密閉容器に入れて、冷蔵庫のチルド室など温度の低い場所に置きます。ドリップは雑菌が繁殖しやすいので、拭き取ってから保存するのがポイントです。消費期限が短いので、期限内でも、においや色を確認してから使ってくださいね。

★現役料理人20年のコツ 🍳
ひき肉を買ってすぐ使わないなら、迷わず冷凍がおすすめです。冷蔵で置いておくより、買ったその日に冷凍したほうが、鮮度もおいしさも保てます。私は、スーパーで安いときにまとめ買いして、その日のうちに小分け冷凍しておくことが多いです。使う分だけ調味料をもみ込んで下味冷凍にしておくと、あとがラク。冷蔵で中途半端に置いておくのがいちばん傷むので、「使わないならすぐ冷凍」が鉄則ですよ。

ひき肉の保存には、密閉できる保存容器が便利です。ドリップを拭いたひき肉を入れておけば、冷蔵庫内でのにおいうつりや乾燥を防げます。そぼろなどの作り置きの保存にも使えて、ふたつきなら重ねられて場所も取りません。いろいろな食材の保存に使えて、ひとつあると重宝しますよ。

ひき肉の冷凍保存(小分け・下味・そぼろ)

ひき肉の冷凍保存のやり方(小分け・下味・そぼろ)

ひき肉は、すぐ使わないなら冷凍がおすすめです。ひき肉の冷凍には、「生のまま小分け」「下味冷凍」「加熱してそぼろ」の3つの方法があります。保存の目安は約2〜3週間と、ほかのお肉より少し短めです。

生のまま冷凍・下味冷凍

生のまま冷凍するときは、保存袋に入れて、薄く平らにのばし、空気を抜いて冷凍します。菜箸で袋の上から筋をつけておくと、使うときに必要な分だけパキッと折れて便利です。薄く平らにすると、早く凍って、鮮度を保てます。下味冷凍にするなら、しょうゆやみそ、しょうがなどの調味料をもみ込んでから冷凍を。味がしみて、解凍して加熱するだけで一品になり、肉もやわらかく仕上がりますよ。

加熱してから冷凍(そぼろ)

そぼろにしてから冷凍する方法もおすすめです。しょうゆ・砂糖・みりんなどで炒り煮にしたそぼろを、冷ましてから小分けにして冷凍します。加熱してあるので日持ちがよく、凍ったまま、ごはんにのせたり、いり卵と合わせたりと、すぐに使えて便利。忙しい日のお弁当やあと一品に活躍しますよ。

★現役料理人20年のコツ 🍳
下味冷凍のとき、ひき肉に調味料をもみ込んだら、一緒にみじん切りの玉ねぎやしょうがを加えておくと、解凍して炒めるだけで、ハンバーグだねやそぼろがすぐ作れます。私は、下味冷凍を「そのまま炒める用」と「成形してハンバーグ用」に分けておくことが多いです。ハンバーグだねにするなら、パン粉と卵も一緒にもみ込んでおくと、解凍して焼くだけ。忙しい日に、下ごしらえずみのひき肉があると、本当に助かりますよ。
冷凍用保存袋(ジップロック)
created by Rinker

冷凍用の保存袋は、ひき肉の冷凍に欠かせません。空気をしっかり抜いて密閉できるので、冷凍焼けやにおいうつりを防げます。薄く平らにのばして冷凍すれば、早く凍って場所も取らず、使う分だけパキッと折って使えて便利ですよ。下味冷凍にも、そぼろの保存にも使えます。

ひき肉の保存期間の早見表

ひき肉の保存期間の早見表

ここまでの保存期間を、ひと目でわかるようにまとめました。あくまで目安なので、ひき肉の状態を見ながら、早めに使い切るのが安心ですよ。

保存方法 目安期間 ポイント
冷蔵 当日〜翌日 ドリップを拭く・傷みやすい
冷凍(生・下味) 約2〜3週間 小分け・平らに・空気を抜く
冷凍(そぼろ) 約3〜4週間 加熱ずみで日持ちしやすい

この期間はあくまで目安です。酸っぱいにおいやアンモニア臭、ぬめり、黒っぽい変色など、いつもと違うと感じたら、期間内でも食べるのはやめてくださいね。

ひき肉の使い切り・活用術

ひき肉の使い切り活用アイデア

ひき肉は、和洋中どんな料理にも使える万能食材です。定番のハンバーグやそぼろ、肉団子、麻婆豆腐のほか、ミートソース、キーマカレー、つくね、餃子、そぼろあんかけなど、アレンジは無限大。下味冷凍やそぼろを常備しておけば、忙しい日でもサッと一品作れますよ🌸

肉味噌を作っておくのもおすすめです。ひき肉をみそ・砂糖・しょうがで炒めておけば、ごはんや麺、豆腐、野菜にのせるだけで一品に。冷蔵でも数日もち、小分け冷凍もできるので、作り置きに重宝します。麻婆豆腐や麻婆なすのベースにもなり、幅広く使えますよ。

★栄養士のワンポイント:ひき肉と組み合わせのコツ 🍳
ひき肉は、豆腐や野菜と組み合わせると、かさ増しにもなり彩りが増します。豆腐ハンバーグや、野菜たっぷりのそぼろ、れんこんのはさみ焼きなど、組み合わせしだいでボリュームと彩りが増します。脂質が気になるときは、赤身の多いひき肉を選んだり、加熱後に出た脂を軽く拭き取ったりするとよいでしょう。厚労省の日本人の食事摂取基準(2025年版)を目安に、味付けは、だしやうまみを生かして、塩分をとりすぎないようにするのがおすすめです。

ひき肉の肉味噌や麻婆豆腐には、コクのある味噌があると便利です。ひき肉をみそで炒めた肉味噌は、ごはんや野菜、麺にのせるだけで立派な一品に。作り置きしておけば、忙しい日の食事がぐっとラクになります。ふだんのお味噌汁にも使えるので、常備しておくと重宝しますよ。

新鮮なひき肉・傷んだひき肉の見分け方

新鮮なひき肉と傷んだひき肉の見分け方

新鮮なひき肉の選び方

買うときに新鮮なものを選べば、保存ももちます。次のポイントをチェックしてみてくださいね。

  • 肉の色が鮮やか
    牛は鮮やかな赤、豚や鶏は淡いピンク色で、つやのあるものが新鮮です。
  • ドリップが少ない
    パックに赤い汁(ドリップ)が出ていないものが、鮮度がよい証拠です。
  • 製造日が新しい
    ひき肉は傷みやすいので、製造日や消費期限が新しいものを選びましょう。

傷んだひき肉のサイン

次のようなサインが出ていたら、食べるのはやめてくださいね。

  • 黒っぽく・灰色に変色
    表面だけでなく全体が黒っぽくなったり、灰色や緑がかったりしたものは、傷んでいます。
  • 酸っぱい・アンモニアのにおい
    ツンとした酸っぱいにおいや、アンモニアのようなにおいがしたら、食べないでください。
  • ぬめり・糸を引く
    表面にぬめりがあったり、糸を引いたりするものは、傷んでいるので処分しましょう。

ひき肉は、買ったときは鮮やかでも、表面が空気にふれると、酸化して茶色っぽくなることがあります。表面だけの変色で、においやぬめりがなければ、加熱して食べられることが多いです。ただ、全体が黒や灰色に変わっていたり、酸っぱいにおいやぬめりがあったりしたら、傷んでいるので、無理をせず処分してくださいね。

高齢者や子供にやさしいひき肉の食べ方

高齢者や子供にやさしいひき肉の食べ方

★現役介護士のコツ
ひき肉は、やわらかくて調理しやすいので、かむ力・飲み込む力が弱くなっている方にも向いた食材です。そぼろや肉団子、やわらかいハンバーグ、つくねなどにすると、食べやすくなります。日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食学会分類2013」を目安に、医師・管理栄養士・言語聴覚士と連携して形態を選んでくださいね。ひき肉は表面積が大きく食中毒リスクが高いので、中心温度75℃で1分以上(または63℃で30分以上)を目安に、中心までしっかり加熱してください(厚労省の食品衛生基準)。パサつきやすいので、あんかけにしたり、とろみをつけたり、豆腐やすりおろした野菜を混ぜたりすると、飲み込みやすく、しっとり仕上がります。肉団子は、汁物に入れてやわらかく煮ると、うまみも出て食べやすいですよ。作り置きは冷蔵24時間以内、再加熱時は中心温度75℃以上を目安にしてください。
小さなお子さんの離乳食では、ひき肉は中期(生後7〜8か月ごろ)から、脂の少ない鶏ささみや鶏ひき肉を、しっかり加熱して少量から始めます。後期以降に、豚や牛の赤身のひき肉も使えます。かたくなりやすいので、とろみをつけたり、おかゆやスープに混ぜたりするとよいでしょう。鶏ひき肉は、鶏卵と交差してアレルギーが出ることがあります。また、ハンバーグなどのつなぎに使う卵や、大豆にも注意が必要です(特定原材料「卵」・準ずる20品目「大豆」)。初めての食材は、ごく少量から、体調のよい平日の日中に試して、症状が出たら医療機関に相談してくださいね。

ひき肉の保存でよくある質問

Q1. ひき肉は冷凍できますか?

はい、ひき肉は冷凍できます。生のまま小分けにして、保存袋で薄く平らにのばし、空気を抜いて冷凍します。調味料をもみ込む下味冷凍や、加熱してそぼろにしてから冷凍する方法も便利です。保存の目安は、生や下味冷凍で約2〜3週間、加熱したそぼろで約3〜4週間です。ひき肉は傷みやすいので、買ったその日のうちに冷凍するのがおすすめですよ。

Q2. ひき肉の冷凍期間が、ほかの肉より短いのはなぜですか?

ひき肉は、お肉を細かくひいてあるため、空気にふれる面積がとても大きいからです。そのぶん、冷凍中も酸化や乾燥が進みやすく、品質が落ちるのが早くなります。かたまり肉や薄切り肉が冷凍で3〜4週間ほどもつのに対し、ひき肉は2〜3週間が目安です。薄く平らにのばして、空気をしっかり抜いて冷凍すると、劣化を抑えられますよ。

Q3. ひき肉の加熱の目安を教えてください。

ひき肉は、中心温度75℃で1分以上(または63℃で30分以上)を目安に、中心までしっかり加熱してください。ひき肉は表面積が大きく、O157(腸管出血性大腸菌)・カンピロバクター・サルモネラなどの菌が肉全体に混ざり込んでいる可能性があるので、生焼けは絶対に避けましょう(厚労省の食品衛生基準)。ハンバーグやつくねは、竹串を刺して、出てくる肉汁が透明であれば火が通っています。赤い肉汁が出るようなら、加熱が足りないので、もう少し火を通してくださいね。

Q4. ひき肉が茶色く変色しました。食べられますか?

ひき肉の表面が、空気にふれて茶色っぽくなるのは、酸化による色の変化で、においやぬめりがなければ、加熱して食べられることが多いです。ただし、全体が黒っぽく、または灰色に変わっている、酸っぱいにおいやアンモニア臭がする、ぬめりや糸を引く場合は、傷んでいるので処分してください。ひき肉は傷みやすいので、少しでも違和感があれば、無理をしないことが大切ですよ。

まとめ。。。

ひき肉の保存のポイントを、最後にまとめておきますね。

  • ひき肉は傷みやすいのですぐ冷凍
    お肉の中でいちばん傷みやすいので、早めに使うか冷凍します。
  • 冷蔵は当日〜翌日・ドリップを拭く
    赤い汁を拭き取ってから、密閉して冷蔵します。
  • 冷凍は小分け・平らに約2〜3週間
    薄くのばして空気を抜くと、早く凍って長持ちします。
  • 下味冷凍やそぼろ冷凍が便利
    調味料をもみ込む、加熱するで、時短にもなります。
  • 中心75℃で1分以上しっかり加熱
    表面積が大きいので、生焼けを避けて中心まで火を通します。
  • 黒い変色や酸っぱいにおいは処分
    ぬめりや糸を引くものも、食べずに処分します。
  • 高齢者・子供はやわらかく加熱を
    パサつきはあんかけや豆腐で、しっとりさせます。

ひき肉保存の7つのポイントまとめ

ひき肉は、傷みやすいという性質を知って、すぐ冷凍することと、中心までしっかり加熱することさえおさえれば、まとめ買いしても無駄なく使い切れる便利な食材です。下味冷凍やそぼろを常備しておけば、忙しい日の料理がぐっとラクになりますよ。上手に保存して、ひき肉をおいしく味わってくださいね。困ったときは、またこの記事を見に来てください🌸

最後までお読みいただきありがとうございました。

フッくんでした!

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