Amazonで商品を探す Yahoo!ショッピングで商品を探す

正しい解凍方法!ドリップを防ぐ冷蔵庫・氷水・レンジを料理人が完全解説

解凍の方法
この記事は約11分で読めます。

料理研究家、料理大好きフッくんです。

お肉やお魚の冷凍ストック、便利ですよね。でも、いざ使うとなると「解凍したら赤い汁(ドリップ)がたくさん出た」「急いでいて解凍が間に合わない」「レンジで解凍したら、はしっこが煮えてしまった」と、解凍で困ること、ありませんか?

正直に言うと、冷凍した食材のおいしさは、解凍で決まります。同じお肉でも、解凍の仕方ひとつで、ジューシーにもパサパサにもなる。せっかく上手に冷凍しても、解凍で失敗したら、もったいないんです。

そこで今回は、現役料理人20年・栄養士のフッくんが、正しい解凍方法をまるごと解説します。ドリップが出る理屈、冷蔵庫・氷水・レンジの使い分け、凍ったまま調理できるものの見分け方、そして、やってはいけない解凍まで。保存方法シリーズで冷凍をおすすめしてきた、その「出口」を締めくくる保存版です🌸

まずは、みなさんが解凍で困りがちなポイントを整理してみましょう。

  • 解凍するとドリップが出る
    ドリップが出る理屈と、出さない解凍をお伝えします。
  • 急いでいるときの解凍を知りたい
    氷水解凍とレンジ解凍の使い分けがポイントです。
  • レンジ解凍でムラができる
    解凍モードと「半解凍で止める」がコツです。
  • 凍ったまま使えるものを知りたい
    薄い・小さいものは、凍ったまま調理できます。

解凍方法の全体像インフォグラフィック

解凍でドリップが出る理由

まず、敵を知りましょう。ドリップとは、解凍のときに食材から流れ出る、赤や透明の液体のこと。正体は、食材の中の水分と、そこに溶けたうまみや栄養です。つまり、ドリップが出るほど、おいしさが逃げているということなんです。

なぜ出るのかというと、冷凍のときに、食材の中の水分が氷の結晶になって、細胞をこわしてしまうから。解凍すると、こわれた細胞から、水分が抑えきれずに流れ出てきます。これがドリップです。

そして大事なのが、急いで解凍するほど、ドリップが出やすいこと。急激に温度が上がると、水分が細胞に戻る間もなく、一気に流れ出てしまうんです。逆に、低温でゆっくり解凍すると、溶けた水分がじわじわと細胞に戻りながら解凍が進むので、ドリップが少なく、ジューシーさが保たれます。「解凍は、ゆっくりが基本」。この理屈を覚えておくと、すべての解凍がうまくいきますよ。

★栄養士のワンポイント:ドリップの正体と衛生 🍳
ドリップと一緒に流れ出るのは、うまみと、水に溶けやすい水溶性成分(タンパク質・ビタミン等)です。
厚労省の食品衛生基準を目安に、ドリップが多く出た食材は傷みも進みやすくなるので、解凍後にドリップが出ていたら、キッチンペーパーでしっかり拭き取ってから調理すると、臭みも抑えられて、おいしく仕上がりますよ。

解凍方法の使い分け早見表

解凍方法の使い分け早見表

解凍方法は、かけられる時間で選びます。ひと目でわかるように、一覧にしました。

解凍方法 時間の目安 特徴・向いているもの
冷蔵庫解凍 半日〜1日 ドリップ最少・基本のやり方
氷水解凍 約30分〜1時間 急ぎで上質・肉や魚に
流水解凍 約10〜30分 もっと急ぎ・袋ごと水にあてる
レンジ解凍 数分 今すぐ使う・半解凍で止める
凍ったまま調理 0分 野菜・えび・餃子など薄い小さいもの

覚え方は簡単で、「下にいくほど速いけれど、ドリップは増えやすい」。時間があるなら上の方法、急ぐなら下の方法を選んでください。前の日に「明日はこれを使う」と決めて、冷蔵庫に移しておくのが、いちばん失敗のない解凍です。夕食の献立を1日先に考える習慣が、そのまま解凍上手につながりますよ。

基本の解凍方法3つ(冷蔵庫・氷水・レンジ)

基本の解凍方法3つ(冷蔵庫・氷水・レンジ)

①冷蔵庫解凍(基本・ドリップ最少)

いちばんおすすめの、基本の解凍です。使う前日に、冷凍庫から冷蔵庫に移しておくだけ。低温のままゆっくり解凍されるので、ドリップが最も少なく、味も食感も保たれます。薄切り肉なら半日、厚みのあるお肉やかたまりなら1日が目安。ドリップが出ることがあるので、お皿や保存容器を受け皿にして、ラップや袋のまま置いてくださいね。

②氷水解凍(急ぎで上質・プロも使う)

「今日使いたいのに、冷蔵庫に移し忘れた!」というときの、頼れる方法です。凍った食材を、水が入らないよう保存袋ごと、氷水を張ったボウルにつけます。浮いてくるので、上からお皿をのせて沈めるのがコツ。氷水は冷蔵庫と同じくらいの低温ですが、水は空気より熱を伝えるのが速いので、30分〜1時間ほどで、ドリップを抑えたまま解凍できます。低温とスピードのいいとこ取りで、お店の厨房でもよく使う方法ですよ。もっと急ぐときは、袋ごと流水にあてる流水解凍でも大丈夫です。

③レンジ解凍(今すぐ・半解凍で止める)

数分で解凍できる、最速の方法です。コツは2つ。1つ目は、必ず「解凍モード」か、150〜200Wの弱い出力を使うこと。ふつうの加熱モードでは、はしっこが煮えてしまいます。2つ目は、完全に解凍しきらず、「半解凍」で止めること。中心が少し凍っているくらいで止めて、あとは室温に数分置けば、ムラなく仕上がります。途中で一度裏返すと、さらにムラが減りますよ。ラップや袋から出して、キッチンペーパーを敷いたお皿にのせると、出たドリップが再び食材にふれるのを防げます。

★現役料理人20年のコツ 🍳
解凍を速くする最大のコツは、実は「冷凍するとき」にあります。
保存袋に入れて、平らに、薄くのばして冷凍する。
これだけで、解凍時間が大きく変わるんです。
厚み3cmのかたまりと、厚み1cmの平らな板では、解凍の速さがまるで違います。
ひき肉は袋の上から菜箸で十字の溝をつけて冷凍すると、使う分だけパキッと折れて、解凍もあっという間。
お店の仕込みでも「冷凍は薄く平らに」が鉄則です。
冷凍の形が、未来の自分を助けてくれますよ。
冷凍用保存袋(ジップロック)
created by Rinker

ドリップの少ない解凍は、平らな冷凍から始まります。冷凍用の保存袋で薄く平らに冷凍しておけば、氷水解凍も流水解凍もスピーディー。空気を抜いて密閉できるので、冷凍焼けも防げます。冷凍生活の相棒として、常備しておくと重宝しますよ。

凍ったまま調理できるもの・解凍してから使うもの

凍ったまま調理できるもの・解凍してから使うもの

実は、解凍しなくてよい食材も、たくさんあります。見分け方はシンプルで、「薄い・小さいものは凍ったまま、厚いものは解凍してから」です。

凍ったまま調理できるのは、冷凍野菜やきのこ、むきえび、餃子、そぼろ、薄切り肉のバラ凍結など。薄くて小さいものは、加熱すればすぐ中まで火が通るので、凍ったまま鍋やフライパンに入れて大丈夫。むしろ、野菜やきのこは解凍すると水っぽくなるので、凍ったまま調理するのが正解です。

一方、解凍してから使いたいのは、厚みのあるお肉、かたまり肉、ハンバーグの生のタネ、魚の切り身をきれいに焼きたいときなど。厚いものを凍ったまま加熱すると、表面ばかり焼けて中が生焼け、という失敗になります。ちなみに、お肉は「半解凍」の状態がいちばん切りやすいので、薄切りやそぎ切りにしたいときは、完全に解凍せず、半解凍で包丁を入れるのがプロの知恵ですよ。

★寿司職人20年のコツ 🐟
お魚の解凍は、氷水か冷蔵庫でゆっくりが基本です。
えびやあさりなどの魚介は、3%ほどの塩水(水500mlに塩大さじ1弱)につけて解凍すると、うまみが逃げにくく、ぷりっと仕上がります。
海水に近い塩分が、浸透圧の関係で水っぽくなるのを防いでくれるんです。
刺身用のサクも、半解凍で切ると、身がくずれずきれいに引けます。
そして、解凍したお魚から出たドリップは、臭みのもと。
キッチンペーパーでしっかり拭き取ってから調理するのが、寿司屋の基本です。

魚介の塩水解凍や、解凍後の下味には、まろやかな塩があると便利です。3%の塩水を作るのにも、解凍したお肉やお魚のシンプルな味つけにも活躍します。ミネラルを含んだ塩は素材のうまみを引き立ててくれるので、ひとつあると重宝しますよ。

やってはいけない解凍

やってはいけない解凍のNG例

ここは、おいしさだけでなく、安全にも関わる大事な話です。次の解凍は避けてくださいね。

  • 常温に置きっぱなしで解凍
    表面が菌の増えやすい温度帯に長くさらされて危険です。ドリップも多く出ます。冷蔵庫か氷水で解凍しましょう。
  • お湯やぬるま湯で解凍
    表面だけ温まって菌が増えやすく、ドリップも大量に。急ぐときは氷水か流水、またはレンジの解凍モードで。
  • 一度解凍したものを再冷凍
    品質が大きく落ち、傷みも進みます。解凍は使う分だけ。小分け冷凍しておけば防げます。
  • レンジの通常モードで一気に加熱
    はしが煮えて中は凍ったまま、のムラになります。解凍モードで半解凍まで、が正解です。

食材別の解凍のコツ

食材別の解凍のコツ

最後に、よく使う食材別に、ベストな解凍をまとめますね。

お肉は、冷蔵庫か氷水で。薄切りやそぎ切りにするなら半解凍で切る。ひき肉は特に傷みやすいので、冷蔵庫解凍で、解凍したその日に使い切りましょう。お魚は、氷水か冷蔵庫、えびなどの魚介は3%塩水で。ごはんは、凍ったままレンジで一気に加熱が正解です(自然解凍はでんぷんがパサつきます)。ラップのまま温めて、蒸気で戻すイメージで。パンも、凍ったままトースターで焼くのがいちばん。冷凍野菜・きのこは、解凍せず凍ったまま調理へ。汁物やカレーの冷凍は、冷蔵庫で半解凍にしてから鍋で温めると、焦げつきにくいですよ。

共通のルールは2つだけ。「解凍したら、早めに使い切る」と「加熱する料理は、中心までしっかり火を通す」。解凍後の食材は、冷凍前より傷みが進みやすい状態です。解凍は、調理の直前に、使う分だけ。これを守れば、冷凍ストックが、安全でおいしい戦力になりますよ🌸

★栄養士のワンポイント:冷凍ストックと解凍の組み立て 🍳
冷凍と上手につきあうと、食卓の組み立てがラクになります。
冷凍野菜は、旬の時期に加工されているものが多く、彩りの一品にすぐ使えます。
お肉やお魚の冷凍ストックがあれば、買い物に行けない日も、たんぱく質のおかずが作れます。
「冷凍庫に主菜のもと、冷蔵庫に副菜の作り置き」の組み合わせは、忙しい日の献立の土台になります。
正しい解凍を覚えて、冷凍庫をフル活用してくださいね。

冷蔵庫解凍には、受け皿になる保存容器があると便利です。解凍中に出たドリップを受け止めて、冷蔵庫を汚さず衛生的。ふたつきなら、におい移りも防げます。解凍から下味つけまで一つでこなせるので、常備しておくと重宝しますよ。

解凍の活用と栄養バランス

高齢者や子供にやさしい解凍の心がけ

高齢者や子供にやさしい解凍の心がけ

★現役介護士のコツ
ご高齢の方やお子さんの食事は、解凍のあとの扱いに気を配ってください。
ご高齢の方や小さなお子さんは、食中毒の影響が大きく出やすいからです。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食学会分類2013」を目安に、医師・管理栄養士・言語聴覚士と連携して形態を選んでくださいね。
解凍した食材は、その日のうちに調理して、加熱する料理は中心温度75℃で1分以上しっかり火を通してください(厚労省の食品衛生基準)。
半解凍のまま加熱を始めると、中まで火が通りにくくなるので、厚みのあるものはきちんと解凍してから調理してください。
介護食用に小分け冷凍したおかずは、食べる分だけ解凍して、中心まで熱々に温め直してから、食べやすい温度に冷ましてお出しします。
解凍して余ったからといって、再び冷凍するのは、品質も安全も落ちるので絶対にやめましょう
離乳食の冷凍ストックも同じで、一度解凍したものの再冷凍は絶対にしないでください
使う分だけ小分けにして冷凍しておくのが基本です。
お子さんのお弁当は、市販の「自然解凍可」の表示があるもの以外は、朝しっかり(中心温度75℃以上に)再加熱して、よく冷ましてから詰めてくださいね。
正しい解凍は、おいしさだけでなく、家族の安全を守る知恵です。

解凍方法でよくある質問

Q1. いちばんおいしく解凍できる方法は、どれですか?

冷蔵庫解凍です。低温のままゆっくり戻すので、ドリップがいちばん少なく、味も食感も保たれます。使う前日に、冷凍庫から冷蔵庫へ移しておくだけ。薄切り肉なら半日、厚みのあるものなら1日が目安です。移し忘れたときは、保存袋ごと氷水につける氷水解凍がおすすめ。30分〜1時間で、冷蔵庫解凍に近い品質で解凍できます。「前日に冷蔵庫へ」を習慣にするのが、いちばんの近道ですよ。

Q2. 常温での自然解凍は、なぜダメなのですか?

菌が増えやすい温度帯に、長くさらされるからです。食材の表面は、室温に近づくにつれて、菌がもっとも増えやすい温度になります。中心が凍っている間も、表面はどんどん危険な状態に。特に夏場や、ひき肉・魚介などの傷みやすい食材では、避けてください。同じ理由で、お湯やぬるま湯での解凍もおすすめしません。急ぐときは、氷水・流水・レンジの解凍モードと、安全な選択肢がありますよ。

Q3. レンジ解凍でムラなく仕上げるコツはありますか?

コツは3つです。1つ目は、必ず解凍モード(または150〜200Wの弱出力)を使うこと。2つ目は、完全に解凍しきらず、中心が少し凍った「半解凍」で止めて、あとは数分置いて余熱でなじませること。3つ目は、途中で一度裏返すことです。また、ラップや袋から出して、キッチンペーパーを敷いたお皿にのせて解凍すると、出たドリップが食材に戻らず、臭みを防げます。薄く平らに冷凍しておくと、さらにムラが減りますよ。

Q4. 解凍した肉や魚が余りました。もう一度冷凍できますか?

再冷凍はおすすめしません。一度解凍した食材は、細胞がこわれてドリップが出やすくなっているうえ、傷みも進みやすい状態です。再冷凍すると、品質がさらに落ち、安全面でも心配が増えます。余った分は、加熱調理してから冷蔵保存し、早めに食べ切るのが安心です(そぼろや下味をつけて焼く、など)。そもそも余らせないよう、使う分だけ小分けにして冷凍しておくのが、いちばんの対策ですよ。

まとめ。。。

正しい解凍方法のポイントを、最後にまとめておきますね。

  • 解凍はゆっくりが基本
    低温でゆっくり戻すほど、ドリップが減ります。
  • 基本は冷蔵庫解凍・前日に移す
    ドリップ最少で、味も食感も保たれます。
  • 急ぎは氷水解凍が優秀
    袋ごと氷水へ。30分〜1時間で上質に解凍できます。
  • レンジは解凍モードで半解凍まで
    途中で裏返すと、さらにムラが減ります。
  • 薄い・小さいものは凍ったまま調理
    野菜・えび・餃子は解凍いらず。厚いものは解凍してから。
  • 常温・お湯解凍と再冷凍はNG
    菌が増えやすく、品質も大きく落ちます。
  • 解凍したら早めに・中心まで加熱
    調理の直前に、使う分だけ解凍しましょう。

解凍方法の7つのポイントまとめ

解凍は、「ゆっくりが基本、急ぐなら氷水、今すぐならレンジで半解凍」。この使い分けさえ覚えれば、冷凍ストックがいつでもおいしい戦力になります。保存方法シリーズで冷凍した食材たちを、正しい解凍で、最後までおいしく食べ切ってくださいね。冷凍生活の仕上げの一本として、この記事がお役に立ちますように。困ったときは、またこの記事を見に来てください🌸

最後までお読みいただきありがとうございました。

フッくんでした!

作り方(極秘レシピ)
スポンサーリンク
 
シェアする
フォロー ヨロシクです!!