料理研究家、料理大好きフッくんです。
暑い夏、ご高齢の家族が「食が細くなった」「そうめんばかり食べている」と心配になっていませんか? 🍉 正直に言うと、夏は高齢者にとって、とても気をつかう季節です。食欲が落ち、水分も不足しがちで、知らないうちに体力を落としてしまうことがあります。
私は現役の介護士として、栄養士として、そして料理人として、夏の食事に向き合ってきました。大切なのは、「食べやすく」「飲み込みやすく」「水分もとれる」こと。この3つを意識すれば、食が細くなる夏でも、無理なく栄養と水分を届けられます。
今回は、食欲が落ちる夏に食べやすい工夫、たんぱく質と水分の摂り方、飲み込みやすい夏の料理、水分補給と誤嚥への配慮まで、介護のプロの視点で解説します。ご家庭の介護にも、ご自身の夏の食事にも役立ててくださいね🍧
- 夏の食事で大事な3つがわかる
水分・たんぱく質・食べやすさのバランス - 食べやすい工夫が学べる
冷たい・さっぱり・一口サイズ・とろみで飲み込みやすく - 飲み込みやすい夏の料理
冷しゃぶ・冷奴・冷やし茶碗蒸しをやわらかく - 水分補給と誤嚥の配慮も
とろみをつけて、むせずに水分をとる工夫
ぜひ最後までご覧くださいね🍉
夏の高齢者の食事で大事な3つ

夏の高齢者の食事では、次の3つを意識すると、ぐっと過ごしやすくなります。
- 水分をこまめにとる
高齢になると、のどの渇きを感じにくくなり、体の水分も不足しがちです。食事からも水分をとり、こまめな水分補給を心がけます - たんぱく質を切らさない
そうめんやところてんだけでは、エネルギーもたんぱく質も足りません。肉・魚・卵・大豆製品を、少しでも添えるのが大切です - 食べやすく、飲み込みやすく
食欲が落ちる夏は、さっぱりした味・一口サイズ・やわらかさ・とろみで、無理なく食べられる工夫をします
夏バテで食事を抜くと、体力が落ち、回復にも時間がかかります。少量でも、栄養のあるものを口にできる工夫が、夏を元気に過ごす鍵です🍉
食欲が落ちる夏に食べやすくする工夫

「暑くて食べたくない」というとき、ちょっとした工夫で、ぐっと箸が進みます。
- 冷たく、さっぱりと
冷たい料理や、酢・レモン・梅を使ったさっぱりした味は、夏でも食べやすくなります。クエン酸が豊富な梅やレモンは、暑い時期にうれしい食材です - 一口サイズで、彩りよく
一度にたくさんあると、見ただけで食べる気がなくなることも。小さめ・一口サイズにして、彩りよく盛ると、食が進みます - やわらかく、とろみをつけて
かむ力・飲み込む力が落ちている方には、やわらかく調理し、あんやとろみをつけると、むせずに食べやすくなります - 香りで食欲をそっと誘う
しょうが・大葉・みょうがなどの薬味は、香りで食事をさわやかにしてくれます。少量を添えるだけで、味の変化も楽しめます
🍵 夏に不足しがちなのが、たんぱく質とビタミンB1です。たんぱく質は肉・魚・卵・大豆製品に、ビタミンB1は豚肉や枝豆などに豊富。冷しゃぶや冷奴、卵料理なら、暑くても食べやすいですね。梅やレモンに含まれるクエン酸が豊富な食材を合わせると、さっぱりして食が進みます。「そうめんだけ」にならないよう、たんぱく質を一品添えることを意識すると、夏の栄養不足を防ぎやすくなります。
夏におすすめの食べやすい料理

食欲が落ちる夏でも箸が進む、飲み込みやすい料理をご紹介します。料理人として、高齢の方にも食べやすいようアレンジしています。
- 冷しゃぶ(やわらかく)
薄切り肉をゆでて冷やし、ポン酢でさっぱりと。肉はかたくならないよう、ゆですぎず、薄切りを選びます。食べにくい方には、肉を細かく刻んだり、あんをかけたりすると飲み込みやすくなります - 冷奴・くずし豆腐
豆腐はやわらかく、のどごしもよい優秀な夏の一品。大豆の良質なたんぱく質が豊富です。しらすやかつお節、とろろを添えると、栄養も旨味も加わります - 一口サイズの手まり寿司
冷たい酢飯を一口サイズに丸め、やわらかいネタをのせた手まり寿司は、見た目も涼やか。小さく作れば、食欲がないときでも食べやすいです - そうめんはたんぱく質をプラス
そうめんだけにせず、ほぐした蒸し鶏・錦糸卵・ツナなどを添えて。つゆにとろみをつけると、むせにくくなります

特におすすめなのが、冷やし茶碗蒸し。やわらかくてのどごしがよく、卵と具の栄養もとれて、夏にぴったりの一品です。温かいものが負担に感じる夏でも、冷たい茶碗蒸しなら、つるりと食べられます。
🥢 夏の食べやすい料理のコツは、「冷たさ」と「のどごし」です。冷やし茶碗蒸しは、だしをきかせて、卵液をなめらかに。具は、やわらかい鶏ひき肉やはんぺん、しいたけなど、かみやすいものを選びます。冷しゃぶの肉は、沸騰させず、80℃くらいの湯でゆっくり火を通すと、かたくならずにやわらかく仕上がります。料理人としての裏ワザですが、ほんの少しのとろみやあんが、夏のさっぱり料理を「飲み込みやすい一皿」に変えてくれますよ。
水分補給と誤嚥への配慮

夏は脱水が心配。でも、ただ水を飲ませればいい、というわけではありません。むせない工夫が大切です。
- こまめに、少量ずつ
一度にたくさん飲むより、こまめに少量ずつが基本。食事のとき、起床時、入浴前後など、タイミングを決めて声をかけると、忘れずにとれます - 水・麦茶を中心に
緑茶やコーヒーは、利尿作用があるため、水分補給は水や麦茶、白湯が向いています。汗をかいたときは、経口補水液も役立ちます - 水分の多い食材も活用
すいか・きゅうり・トマト・ゼリーなど、水分の多い食材も、食べながら水分をとれる助けになります - むせる方はとろみを
飲み込む力が落ちて水でむせる方には、とろみ調整食品で適度なとろみをつけると、誤嚥を防ぎやすくなります
水でむせてしまう方には、とろみ調整食品が心強い味方です。飲み物や汁物に少量加えるだけで、ほどよいとろみがついて、むせにくくなります。
🥄 現役の介護現場でも、夏の水分補給は最重要のひとつです。大事なのは、「飲んでくれる工夫」。むりに飲ませようとすると、かえって嫌がられます。好きな味の麦茶やゼリー飲料を用意したり、「一緒に飲みましょう」と声をかけたり。そしてむせる方には、必ずとろみを。冷たい水は、のどを刺激してむせやすいので、少しずつ、ゆっくりと。水分の記録をつけると、とれているか把握できて安心です。ご家庭でも、ぜひ取り入れてみてくださいね。
汗をかいた時や水分が足りない時には、経口補水液が手軽に補給できます。
カフェインの少ない麦茶は、夏の水分補給の定番。常備しておくと安心です。
夏の食事で気をつけたいこと

高齢の方の夏の食事で、気をつけたいポイントをまとめました。
- 「そうめんだけ」で済ませない
夏に多いのが、そうめんやところてんだけで食事を済ませてしまうこと。これだけではエネルギーもたんぱく質も足りず、かえって体力を落としてしまいます。必ず、肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質を一品添えましょう。 - 冷たいものの摂りすぎに注意
冷たいものばかりだと、胃腸が冷えて、かえって食欲が落ちることがあります。冷たい料理と、温かい汁物などを組み合わせて、バランスをとりましょう。冷たい飲み物の一気飲みも、むせや胃腸への負担になります。 - 食中毒と脱水に気をつける
夏は食中毒のリスクが高い季節です。作り置きは早めに食べ、しっかり加熱・冷蔵を。特に肉や卵は、中心までしっかり火を通しましょう。また、高齢者は脱水に気づきにくいので、ぐったりする・尿が少ないなどの様子に気を配り、心配なときは早めに医療機関に相談しましょう。
気くばりとひと工夫で、ご高齢の方も、夏を元気に過ごせます🍉
夏の食べやすい一品レシピ

夏にぴったりの、やわらかくてのどごしのよい一品をご紹介します。
冷やし茶碗蒸し(2人分)
卵1個/だし汁200cc/薄口しょうゆ小さじ1/2/塩少々/鶏ひき肉やはんぺんなどやわらかい具適量
①卵を溶き、冷ましただし汁・薄口しょうゆ・塩を混ぜ、ざるで濾します。
②器にやわらかい具を入れ、卵液を静かに注ぎます。
③蒸し器または鍋で、弱火で10〜12分ほど、すが入らないように蒸します。
④粗熱を取り、冷蔵庫でよく冷やせば完成。のどごしよく、夏でもつるりと食べられます。
⑤食べる力に合わせて、具は細かくやわらかいものを選び、必要ならあんをかけて飲み込みやすくします。

夏の介護食に関するよくある質問
夏の高齢者の食事について、よくいただく質問4つにお答えします。
Q1. 夏にそうめんばかり食べたがります。どうすれば?
A. たんぱく質を一品添えて。
そうめんだけでは栄養が偏ります。ほぐした蒸し鶏・錦糸卵・ツナなどを添えると、無理なくたんぱく質がとれます。つゆにとろみをつけると、むせにくくなります🍵
Q2. 水分をなかなかとってくれません。
A. 好きな味とタイミングで。
むりに飲ませるより、好きな味の麦茶やゼリー飲料を用意し、こまめに声をかけるのが効果的です。すいかやきゅうりなど、水分の多い食材も助けになります。むせる方にはとろみをつけて🥄
Q3. 食欲がないとき、何から食べさせれば?
A. 冷たくのどごしのよいものから。
冷やし茶碗蒸し、冷奴、ゼリーなど、つるりと食べられるものが入り口に向いています。少量でも栄養のあるものを選び、食べられたら自信につながります🍧
Q4. 夏に避けたほうがよい食べ物は?
A. のどに詰まりやすいものに注意。
白玉団子など、もちもちして丸いものは、のどに詰まる危険があります。夏でも、ゼリーや水ようかん、やわらかい代替を選ぶと安心です。冷たいものの摂りすぎにも気をつけて🌿
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まとめ。。。

今回は、高齢者の夏バテ対策として、食べやすい夏の介護食をご紹介しました。
- 大事なのは3つ
水分・たんぱく質・食べやすさを意識する - 食べやすい工夫を
冷たく・さっぱり・一口・とろみで飲み込みやすく - たんぱく質を切らさない
そうめんだけにせず、肉・魚・卵・大豆を添える - 水分はむせない工夫で
こまめに少量ずつ・むせる方はとろみを
夏は、ご高齢の方にとって、体力を落としやすい季節です。でも、食べやすく、飲み込みやすく、水分もとれる工夫があれば、無理なく夏を乗り切れます。少量でも、好きなものを、おいしく。それが、夏を元気に過ごすいちばんの近道です。ご家庭の介護に、どうか役立ててくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。フッくんでした!







