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コーンスープの作り方!缶・クリームコーンでなめらかに仕上げる黄金比を料理人が解説

コーンスープの作り方(缶・クリームコーンでなめらかに仕上げる黄金比)のアイキャッチ
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料理研究家、料理大好きフッくんです。

とろりと甘いコーンスープは、子どもから大人まで、みんなが笑顔になる一杯ですよね。
朝ごはんに、寒い日の夕飯に、あるとうれしいスープです。

でも、家で作ると、つぶつぶが残ったり、牛乳がもろもろに分離したりしませんか?
こんなお悩み、よく聞きます。

  • お店のようになめらかにならない
    皮やつぶが口に残って、ざらっとした舌ざわりになる。
  • 牛乳が分離してしまう
    温め直したら、白いつぶつぶが浮いてしまった。
  • 味がぼやける
    甘いだけで、なんだか物足りない味になる。

この記事では、現役料理人20年の私が、缶のクリームコーンで作るコーンスープの作り方をお伝えします。
黄金比から、なめらかに仕上げるコツ、牛乳を分離させない温め方、保存まで、順番に見ていきましょう。

スープカップのコーンスープ

コーンスープとは——ポタージュの定番

コーンスープは、とうもろこしを牛乳やブイヨンでのばしたポタージュです。
とうもろこしの甘みと、牛乳のまろやかさが合わさった、やさしい味わいが魅力ですよね。
家庭では、缶のクリームコーンを使うと、手軽にお店のような味に近づけます。

クリームコーンとホールコーンの違い

クリームコーンは、とうもろこしの粒をすりつぶして、とろみのある状態にした缶詰です。
ホールコーンは、粒のままの缶詰です。
なめらかなコーンスープを作るなら、クリームコーンが向いています。
粒の食感を楽しみたいときは、仕上げにホールコーンを少し加えるのもオススメです。

コーンスープの黄金比——コーン1:牛乳1

コーンスープの黄金比

コーンスープの黄金比は、クリームコーン1に牛乳1です。
2人分なら、クリームコーン缶1缶(190g)に、牛乳200mlがちょうどいい濃さになります。
とろりと濃厚で、スプーンですくったときに少しだけ筋が残るくらいのなめらかさです。

材料 2人分 4人分
クリームコーン缶 1缶(190g) 2缶(380g)
牛乳 200ml 400ml
玉ねぎ 1/4個(50g) 1/2個(100g)
バター 10g 20g
固形ブイヨン 1/3個 2/3個
水 50ml 100ml
塩・こしょう 少々 少々

大きな缶を使うときは

クリームコーン缶には、190gの小さな缶のほかに、400g前後の大きな缶もあります。
大きな缶を使うときも、缶の重さと同じくらいの牛乳を合わせれば、同じ1:1の濃さになります。
ブイヨンとバターも、缶の大きさに合わせて増やしてください。

濃さは牛乳で調整する

さらっとしたスープが好きなら牛乳を少し増やし、濃厚にしたいなら牛乳を少し減らしてください。
クリームコーンそのものに甘みと塩気があるので、塩は最後に味を見てから加えるのがコツです。

なめらかに仕上げる3つのコツ

コーンスープをなめらかに仕上げる3つのコツ

コーンスープがざらっとする原因は、とうもろこしの薄い皮と、玉ねぎの繊維です。
お店のなめらかさに近づけるには、次の3つを守ってください。
ひと手間ずつですが、口あたりがまるで変わります。

①玉ねぎはバターで弱火じっくり

玉ねぎは薄切りにして、バターで透きとおるまで弱火でじっくり炒めます。
焦がさずに甘みを引き出すと、コーンの甘みに深みが加わります。

②ミキサーでなめらかに

炒めた玉ねぎとクリームコーンを合わせ、ミキサーやハンドブレンダーでなめらかにします。
熱いまま回すとふたが飛ぶことがあるので、少し冷ましてから、ふたを押さえて回してください。

③ざるでこして皮を取る

ミキサーにかけたら、目の細かいざるでこします。
とうもろこしの薄い皮が取れて、舌ざわりが一気になめらかになります。
ざるに残ったものをスプーンの背で押しつけると、うま味を残さずこせます。

★現役料理人20年のコツ:こしたあとに、バターをひとかけ🍳
お店では、こし終わったスープを温め直すとき、最後にバターをほんのひとかけ落とします。
スープの表面につやが出て、香りがふわっと立ち、コーンの甘みが引き締まります。
入れすぎると重たくなるので、ほんの少しがちょうどいいですよ。

コーンスープの作り方——6工程

コーンスープの作り方6工程

ここからは、2人分の作り方を順番に見ていきます。
缶のクリームコーンを使えば、20分ほどで仕上がります。
材料は、上の黄金比の表の2人分です。

工程1 玉ねぎをバターで炒める

鍋にバターを溶かし、薄切りの玉ねぎを弱火で透きとおるまで炒めます。

工程2 クリームコーンを加えて煮る

クリームコーンと、砕いた固形ブイヨン、水50mlを加えて、弱火で5分ほど煮ます。
焦げつきやすいので、ときどき底から混ぜてください。

工程3 ミキサーにかける

少し冷ましてから、ミキサーやハンドブレンダーでなめらかにします。

工程4 ざるでこす

目の細かいざるでこして、鍋に戻します。

工程5 牛乳を加えて弱火で温める

牛乳を加えて弱火にかけ、混ぜながら温めます。
牛乳は沸騰させないのが、分離させないいちばんのコツです。

工程6 塩・こしょうで味をととのえる

味を見て、塩とこしょうでととのえたら完成です。
器に盛って、パセリやクルトンを散らすと、見た目も華やかになります。

生のとうもろこしで作るなら——芯も煮る

生のとうもろこしで作るコーンスープ

夏にとうもろこしが旬を迎えたら、生のとうもろこしで作るコーンスープもぜひ試してみてください。
缶で作るより手間はかかりますが、みずみずしい甘さは格別です。

粒をそいで、芯も煮る

とうもろこし1本の粒を、包丁でそぎ取ります。
残った芯は捨てずに、水で10分ほど煮てください。
芯からとうもろこしのうま味と甘みが出て、ブイヨンがわりのだしになります。

あとは缶と同じ手順で

粒と玉ねぎをバターで炒め、芯の煮汁で煮てから、ミキサーにかけてこします。
牛乳を加えてからは、缶のクリームコーンで作るときと同じです。
生のとうもろこしは皮がしっかりしているので、こす工程はていねいにしてください。

★現役料理人20年のコツ:とうもろこしは、買った日に火を通す🍳
とうもろこしは、収穫してから時間がたつほど甘みが落ちていく野菜です。
お店では、とうもろこしを仕入れたら、その日のうちにゆでるか、スープにしていました。
すぐに使えないときは、皮をつけたまま冷蔵庫に立てて入れ、早めに使い切ってください。

冷たいコーンスープ——夏は冷製で

冷たいコーンスープの作り方

暑い日には、冷たいコーンスープもおいしいですよね。
作り方は同じで、仕上げたスープを冷やすだけです。
いくつかのポイントを押さえると、冷たくてもなめらかでおいしく仕上がります。

仕上げたスープは、鍋ごと氷水に当てて、粗熱をすばやく取ってから冷蔵庫へ入れます。
冷たいスープは、温かいときより味を薄く感じるので、冷えてから味を見て、塩を少し足してください。
牛乳を少し多めにして、さらっと仕上げると飲みやすくなります。

コーンスープのアレンジ——3つ

コーンスープのアレンジ3つ

基本のコーンスープができたら、少しの工夫でいろいろな一杯が楽しめます。
冷蔵庫の残り野菜や、朝ごはんのパンと合わせて、アレンジしてみてください。
私がよく作る3つを紹介しますね。

  • コーンチャウダー
    角切りのじゃがいもとベーコンを炒めてから加えると、食べごたえのあるスープになります。
  • パンをひたしてパンがゆ風に
    ちぎった食パンを温かいスープにひたすと、朝ごはんにぴったりのやさしい一皿になります。
  • かぼちゃを足して黄色いポタージュ
    やわらかく煮たかぼちゃを一緒にミキサーにかけると、甘みの濃いポタージュになります。

じゃがいもを入れたスープは、冷凍するとじゃがいもがスカスカになりやすいので、冷蔵で早めに食べきってください。
ミネストローネの作り方の記事でも、冷凍するならじゃがいもは外す、と紹介しています。

よくある失敗——牛乳が分離する

コーンスープのよくある失敗と対策

コーンスープの失敗は、だいたい4つのパターンに分かれます。
どれも原因がはっきりしているので、ひとつずつ直していけば、次からはなめらかに仕上がります。

  • 牛乳が分離する
    牛乳を沸騰させると、たんぱく質が固まってもろもろになります。牛乳を入れたら弱火で、沸騰させずに温めます。
  • ざらっとする
    とうもろこしの皮が残っています。ミキサーにかけたあと、目の細かいざるでこします。
  • 底が焦げる
    クリームコーンはとろみがあるので焦げやすいです。弱火で、ときどき底から混ぜます。
  • 甘いだけでぼやける
    塩気が足りません。最後に塩をひとつまみ足し、バターをひとかけ落とすと味が締まります。

4つに共通するのは、「弱火でていねいに」ということです。
コーンスープは、火を強くしないだけで、ぐっと失敗しにくくなります。

保存と温め直し——牛乳を入れる前に冷凍

コーンスープの保存と温め直し

コーンスープは、作り置きにも向いているスープです。
ただ、牛乳が入っているので、保存のしかたにひと工夫いります。
冷蔵と冷凍で、保存するタイミングを分けるのがポイントです。

冷蔵は2日ほど

牛乳を入れたスープは、粗熱を取ってから清潔な容器に入れ、冷蔵で2日ほどを目安に食べきってください。
トマトの酸があるミネストローネより、牛乳が入るぶん早めに食べきるのが安心です。

冷凍は牛乳を入れる前に

冷凍するなら、牛乳を入れる前の、こしたコーンのベースで冷凍します。
牛乳を入れてから冷凍すると、解凍したときに分離しやすくなるからです。
保存袋に平らに入れて冷凍し、1か月を目安に使い切ってください。

温め直しは弱火で

冷凍したベースは、鍋に入れて弱火で溶かし、牛乳を加えて沸騰させずに温めます。
冷蔵したスープも、弱火でゆっくり温め直してください。
一度解凍したものの再冷凍は避けてください。

コーンスープの栄養——1人分約190kcal

コーンスープ1人分の栄養の目安

栄養士として、この作り方のコーンスープ1人分の栄養を計算してみました。
クリームコーン95g・牛乳100mlの、スープカップ1杯分です。

エネルギーは約190kcal、たんぱく質は約5gです。
塩分は約1.3gで、そのうち半分ほどは、クリームコーンとブイヨンに含まれる塩です。
塩は最後に味を見てから加えると、入れすぎを防げます。

この作り方に使う特定原材料は、牛乳とバターの乳です。
固形ブイヨンやクリームコーン缶は、商品によって小麦や乳、鶏肉などが入るので、食物アレルギーのあるご家族がいるときは表示を確かめてください。
乳のアレルギーがある方には、牛乳の代わりに豆乳で作る方法もありますが、豆乳は大豆が入ります。
アレンジのベーコンには豚肉、食パンには小麦が入ります。

★栄養士のコツ:コーンスープは、たんぱく質の一品と一緒に🥢
コーンスープは、とうもろこしの甘みで食べやすい一方、たんぱく質は多くありません。
朝ごはんなら卵料理やハムを、夕飯なら肉や魚のおかずを合わせると、献立のバランスが整います。
塩分の指示を受けている方は、かかりつけの先生の指示を優先してください。

高齢者や子供にやさしいコーンスープ

高齢者や子供にやさしいコーンスープ

コーンスープは、なめらかで甘く、家族みんなが飲みやすいスープです。
それでも、とうもろこしの皮と、スープの熱さには、食べる人に合わせた気づかいが必要です。

高齢の家族に出すとき

とうもろこしの薄い皮は、のどに残りやすいので、しっかりこして取り除いてください。
嚥下しやすい汁物の記事でも、コーンの粒は事前に裏ごしで除去すると紹介しています。
さらさらのスープは、飲み込む力が弱い方にはむせやすいことがあるので、市販のとろみ剤(とろみ調整食品)でとろみをつけ、日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食学会分類2013を目安に調整してくださいね。

小さなお子さんに出すとき

熱いスープは、ぬるめに冷ましてから出してください。
2歳以下のお子さんには、ホールコーンの粒は入れずに、こしたなめらかなスープにしましょう。
味つけも大人と同じなので、1歳未満のお子さんにはコーンスープそのものは出さないようにしましょう。

とうもろこしや牛乳を離乳食に使うときの始める時期や量は、月齢で変わるので、かかりつけの先生や自治体の相談窓口で確かめてくださいね。

★現役介護士のコツ:コーンスープを、とろみのポタージュに
私は現役介護士でもあります。
コーンスープは、甘くてなじみのある味なので、口にしてもらいやすいスープです。
その日は、しっかりこしてなめらかにし、とろみ剤で飲み込みやすいかたさに整えてからお出ししています。
さらさらのコーンスープを、とろみのポタージュに置き換える日があっていい。

コーンスープでよくある質問

最後に、コーンスープを作るときによくいただく質問にお答えします。

Q1. ミキサーがないときは?

クリームコーンは粒がつぶれているので、ミキサーなしでも作れます。
その場合も、目の細かいざるでこすと、なめらかに仕上がります。

Q2. 豆乳で作れる?

作れます。
豆乳も沸騰させると分離しやすいので、牛乳と同じく弱火で温めてください。

Q3. コンソメがないときは?

鶏がらスープの素でも作れます。
クリームコーンに塩気があるので、少なめから入れて味を見てください。

Q4. ホールコーン缶だけで作れる?

作れます。
ホールコーンは粒がしっかりしているので、ミキサーでよく回して、ていねいにこしてください。

Q5. 粒入りにしたいときは?

こしたスープを温めるときに、ホールコーンを少し加えます。
小さなお子さんや高齢の方の分は、粒を入れる前に取り分けてください。

まとめ。。。

なめらかなコーンスープ

コーンスープの作り方を、黄金比から、なめらかに仕上げるコツ、牛乳を分離させない温め方、保存までまとめました。

  • 黄金比はクリームコーン1:牛乳1
    2人分なら缶1缶に牛乳200ml。
  • 玉ねぎはバターで弱火じっくり
    甘みを引き出して、味に深みを。
  • ミキサーにかけて、ざるでこす
    皮が取れて、なめらかな舌ざわりに。
  • 牛乳は沸騰させない
    弱火で温めれば分離しません。
  • 生のとうもろこしは芯も煮る
    芯の煮汁がだしがわりになります。
  • 冷凍は牛乳を入れる前に
    1か月を目安に、弱火で温め直します。
  • 家族に合わせてこして冷ます
    高齢の方にはとろみ剤で、小さなお子さんにはぬるめに。

コーンスープは、ひと手間でお店のなめらかさに近づく、作りがいのあるスープです。
ていねいにこした一杯は、それだけで食卓をやさしくしてくれます。
今度の朝ごはんは、ぜひクリームコーン缶で作ってみてくださいね。
なめらかなひと口に、家族の顔がほころぶはずだよ。

フッくんでした!

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