料理研究家、料理大好きフッくんです。
赤いトマトスープに、角切りの野菜がごろごろ。具だくさんで体が温まる「ミネストローネ」は、野菜をたっぷりとれる人気のスープですよね。でも、「ミネストローネに、どんな野菜を入れたらいい?」と迷うこと、ありませんか🍅
ミネストローネは決まったレシピがなく、入れる野菜しだいで、定番にも、具だくさんのごちそうにも、子ども向けにもなります。料理人として20年、スープも数えきれないほど作ってきた経験から、ミネストローネの具材を、選び方ごと解説しますね。
こんなお悩み、ありませんか?
- ミネストローネの定番の具材を知りたい
間違いのない組み合わせを知りたい方へ。 - 変わり種の具材を知りたい
いつもと違うスープを作りたい方へ。 - 子どもが好きな具材を知りたい
家族みんなで楽しみたい方へ。 - 具材の組み合わせ方を知りたい
失敗なく作りたい方へ。
この記事では、料理人として、ミネストローネの具材を15選、おすすめの組み合わせと栄養価つきで解説します。定番・変わり種・子ども向けの具材から、お店の野菜のうま味を引き出すコツ、子ども向けの工夫まで、まるごとお伝えしますね。具材を知れば、冷蔵庫の野菜で、おうちスープが自由に作れますよ。
ミネストローネってどんな料理?発祥と特徴

具材選びの前に、ミネストローネのルーツを少しだけ。
ミネストローネは、イタリアの家庭的な野菜スープとして知られています🍅。イタリア語の「minestra(スープ)」に、大きい・たっぷりを意味する接尾辞「-one」がついた言葉で、「具だくさんのスープ」を意味します。決まったレシピがあるわけではなく、家庭や地域、季節によって入れる野菜が変わるのが特徴です。
イタリアの地域によって個性があり、ミラノ風は米入り、ジェノヴァ風はバジルのペスト(ペースト)入り、トスカーナ風は豆が主役と、土地ごとの特徴があります。
トマトを使った赤いスープが日本ではおなじみですが、トマトはアメリカ大陸から伝わり、イタリアで広く使われるようになったのは18〜19世紀以降。それ以前のミネストローネは白系のスープでした。本場イタリアでは今でもトマトを使わないものもあり、豆やパスタ、お米を入れることもあります。冷蔵庫の野菜を使い切れる、家庭料理の定番ですね。
ミネストローネの魅力は、野菜をたっぷりとれること。いろいろな野菜のうま味が溶け合って、やさしい味わいになります。具材の組み合わせは自由なので、好きな野菜で作れますよ。
ミネストローネの具材の選び方

ミネストローネは、トマトとコンソメのスープが野菜をまとめてくれるので、どんな野菜でも合わせやすいのが魅力です。具材を選ぶときは、次の3つの視点で考えると、バランスよくまとまりますよ🍅
①定番の野菜で間違いなく
玉ねぎ・にんじん・セロリ・じゃがいもは、ミネストローネの定番。これらにトマトを合わせれば、間違いのないおいしさになります。まずは定番から始めると、失敗がありません。
②変わり種で目先を変えて
ズッキーニや豆、きのこを加えると、いつもと違う具だくさんスープに。旬の野菜を使えば、季節感も楽しめます。マンネリを感じたら、変わり種で目先を変えてみましょう。
③子どもが好きな具材で
ウインナーやコーン、ショートパスタは、子どもが大好きな具材。これらを入れると、子どもがよろこんで食べてくれます。野菜が苦手な子も、スープごと食べやすくなりますよ。
ミネストローネは、定番・変わり種・子ども向けを組み合わせて、バランスをとるのがコツ。いろいろな野菜を入れると、彩りもうま味も豊かになります。冷蔵庫の余り野菜を使い切るのにも、ぴったりの料理ですよ🍅
私のお店のミネストローネおすすめ具材の組み合わせ
まずは、私のお店「マジックキッチン」でも作っていたミネストローネの具材の組み合わせを2つ紹介しますね🍅

①トマト
②玉ねぎ
③にんじん
④セロリ
⑤じゃがいも・ベーコン

①トマト
②玉ねぎ
③にんじん
④豆
⑤キャベツ・ズッキーニ
それぞれの栄養価をまとめました。栄養士として、1人前あたりの目安をお出しします。
| 栄養価 | 組み合わせA(定番) | 組み合わせB(豆と野菜) |
|---|---|---|
| 具材 | トマト+玉ねぎ+にんじん+セロリ+じゃがいも+ベーコン | トマト+玉ねぎ+にんじん+豆+キャベツ+ズッキーニ |
| エネルギー | 約180kcal | 約200kcal |
| たんぱく質 | 約6g | 約9g |
| 脂質 | 約8g | 約6g |
| 炭水化物 | 約22g | 約28g |
| 食物繊維 | 約4g | 約7g |
| カルシウム | 約40mg | 約60mg |
| ビタミンC | 約30mg | 約35mg |
| 食塩相当量 | 約2.0g | 約2.0g |
※日本食品標準成分表(八訂)を参考にした概算値です。ミネストローネは野菜をたっぷり使うので、ビタミンCや食物繊維がとれて、低カロリーなのが特徴です。豆を加えると、植物性のたんぱく質と食物繊維がさらに補えます。ただ、コンソメやベーコンに塩分があるので、塩は控えめにし、野菜のうま味を生かすとよいですよ。厚生労働省の食塩目標量(2025年版・成人男性7.5g・女性6.5g未満/日)を意識して、味つけを調整してくださいね。
ミネストローネの定番の具材6選


まずは、間違いのないミネストローネの定番具材から紹介しますね🍅
- トマト
ミネストローネの土台。トマト缶でもOK。うま味と酸味で、スープ全体の味が決まります。 - 玉ねぎ
炒めると甘みが出る名脇役。スープのうま味とコクの土台になる、欠かせない野菜です。 - にんじん
彩りと甘みを添える定番野菜。角切りにすると、見た目も食感もよくなります。 - セロリ
爽やかな香りの名脇役。少し加えると、スープの風味がぐっと本格的になります。 - じゃがいも
ほくほく食感で食べ応えアップ。スープにとろみとボリュームを加えてくれます。 - ベーコン
うま味とコクを加える定番。少し入れるだけで、スープに深みが出ます。
この中でも、まず使いたいのが玉ねぎ・にんじん・セロリです。この3つは香味野菜と呼ばれ、炒めてから煮ると、スープのうま味の土台になります。トマトを加えれば、おなじみの赤いミネストローネに。じゃがいもでボリュームを、ベーコンでコクを足すと、満足感のある一皿になります。定番の野菜は手に入りやすく、味も安定するので、まずはここから始めると失敗がありませんよ。
ミネストローネの変わり種の具材5選

次は、いつもと違う具だくさんスープになる、変わり種の具材です🍅
- ズッキーニ
イタリア料理でおなじみの夏野菜。やわらかい食感で、スープによく合います。 - 豆
ひよこ豆や白いんげん豆など。植物性のたんぱく質と食物繊維が補える、本格派の具材です。 - キャベツ
煮るとやさしい甘みが出る野菜。くたっと煮込むと、たっぷり食べられます。 - きのこ
しめじやマッシュルーム。うま味が増して、スープに深みとボリュームが加わります。 - パプリカ
赤や黄の彩りが映える野菜。ほんのり甘く、スープが華やかな見た目になります。
変わり種は、季節感や彩りを出したいときにおすすめです。とくに豆を加えると、食べ応えと栄養がぐっとアップして、これだけで一品になる具だくさんスープに。ズッキーニやパプリカは、イタリアらしい彩りを添えてくれます。きのこを足すと、うま味に深みが出ます。旬の野菜を取り入れると、いつものミネストローネが、季節を感じる一皿に変わりますよ。
子どもが好きなミネストローネの具材4選

最後は、子どもがよろこぶ、人気の具材です🍅
- ウインナー
子どもに人気の定番。うま味が出て、食べやすく切ると、よろこんで食べてくれます。 - コーン
甘くてプチプチ食感。彩りもよく、子どもが大好きな人気の具材です。 - ショートパスタ
マカロニなどを入れると、食べ応えのある一皿に。子どもも食べやすくなります。 - かぼちゃ
自然な甘さでやさしい味わい。オレンジ色が映え、子どもがよろこぶ甘みです。
子ども向けには、ウインナーやコーン、かぼちゃなど、甘みやうま味のある具材がおすすめです。ショートパスタを入れると、食べ応えが出て、これ一皿で満足できる食事になります。野菜が苦手な子も、トマトスープにうま味が溶け込んでいると食べやすくなるので、苦手な野菜は小さく切って加えるのもおすすめです。子どもの好きな具材を入れると、ミネストローネが家族の人気メニューになりますよ。
料理人が教えるミネストローネのコツ
ミネストローネのおいしさは、野菜のうま味の引き出し方で決まります🍅。
まず、玉ねぎ→にんじん→セロリの順に、オリーブオイルでじっくり炒めて作る「ソフリット」がイタリア料理の基本。火の通りにくい順に入れると、それぞれの甘みが均一に引き出され、スープのうま味の土台になります。
野菜がしんなりしたら、トマト(またはトマト缶)とコンソメ、水を加えて、弱火でコトコト煮込みます。じゃがいもやかぼちゃなどの火の通りにくい野菜は早めに、葉物やズッキーニなどやわらかい野菜は後から入れると、煮崩れせずきれいに仕上がります。
ベーコンは一緒に煮込むと、うま味が出ます(本場イタリアでは塩漬け豚肉のパンチェッタを使いますが、日本のベーコンでも十分)。ベーコンや野菜の中心まで75℃で1分以上しっかり加熱すると食中毒予防になり安心ですよ。仕上げに塩こしょうで味をととのえ、お好みでショートパスタを加えたり、粉チーズやオリーブオイルをかけたりすると、本格的な味わいに。
トマトの酸味が強いときは、砂糖をひとつまみ加えると、まろやかになりますよ。
※ミネストローネの土台はカットトマト缶が手軽。生トマトがなくても、いつでも本格的な赤いスープが作れます。

お店のミネストローネのレシピ

定番のお店のミネストローネのレシピを公開しますね。野菜のうま味が溶け合った、やさしい味わいの具だくさんスープです🍅
~材料(4人分)~
・玉ねぎ…1個
・にんじん…1/2本
・セロリ…1/2本
・じゃがいも…1個
・ベーコン…2枚
・カットトマト缶…1缶(400g)
・水…400ml
・コンソメ…1〜2個
・オリーブオイル…大さじ1
・塩・こしょう…少々
・粉チーズ…お好みで
~作り方~
①野菜とベーコンを1cm角に切る
②鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎ・にんじん・セロリ・ベーコンを炒める
③野菜がしんなりしたら、じゃがいも・トマト缶・水・コンソメを加える
④弱火で野菜がやわらかくなるまで、20分ほどコトコト煮込む(ベーコンと野菜の中心は75℃で1分以上を目安に)
⑤塩こしょうで味をととのえ、お好みで粉チーズをかけて完成
ポイントは②と④です。香味野菜をオリーブオイルで炒めて、うま味を引き出すこと。そして弱火でコトコト煮込むと、野菜の甘みが溶け出して、やさしい味わいになります。具材は、冷蔵庫にある野菜で自由にアレンジできますよ。
ズッキーニやキャベツ、豆を加えても、おいしく作れます。ショートパスタを入れると食べ応えが出て、一品で満足できる食事に。多めに作って冷凍しておけば、忙しい日にも便利です。トマト缶とコンソメがあれば手軽に作れるので、冷蔵庫の野菜整理にもぴったりですよ。
※野菜のうま味を引き立てるコンソメ。これひとつで味が決まり、スープや煮込み全般に使えて便利です。
※ショートパスタを加えると食べ応えのある一皿に。早ゆでマカロニなら、煮込みに直接入れても手早く仕上がります。
ミネストローネの栄養バランス
ミネストローネは、いろいろな野菜を使うので、ビタミンCや食物繊維がたっぷりとれるのが特徴です🍅。
1人前(約250ml)で約150〜200kcal・塩分1.5〜2g前後と低カロリーで、豆を加えれば植物性のたんぱく質も補えます(豆は本場で「カネリーニ豆(白いんげん豆)」がよく使われます)。野菜の量が多いので、かさがあって食べ応えがあり、献立の一品として栄養を補うのにぴったりです。
ただ、コンソメやベーコンに塩分があるので、塩を控えめにし、野菜のうま味を生かすとよいですよ。トマトの酸味と野菜の甘みで、薄味でもおいしく仕上がります。
なお、ミネストローネは、特定原材料8品目(2025年4月くるみ追加・現在えび/かに/小麦/そば/卵/乳/落花生/くるみ)のうち小麦(パスタ・マカロニ)・乳(粉チーズ)を、また特定原材料に準ずる豚肉(ベーコン)を使うことがあります。ご家族やお客様に出すときは、必ずアレルギーがないか確かめておくと安心ですよ。
子どもと食べるときの工夫と1歳未満の注意

ミネストローネは、野菜のうま味でやさしい味なので、子どもにも食べやすいスープです。ただ、熱々の温度と味の濃さには、ひと工夫があると安心ですよ🍅
- 熱々は少し冷ましてから
スープは見た目より熱いことがあるので、子どもにはやけどに注意して、少し冷ましてからお出しします。 - 野菜は食べやすく小さく
野菜を小さめの角切りにすると、子どもも食べやすくなります。やわらかく煮ると、さらに安心です。 - 子ども用は塩分控えめに
コンソメやベーコンは塩分が高いので、子ども用は薄味にして作ると安心です。
私は栄養士で、現役の介護士でもあります。ミネストローネはやわらかく煮た野菜が多く、栄養もとれるので高齢の方にもよいスープですが、いちばん気をつけたいのが、熱々のスープによるやけどです。スープは熱が逃げにくく、見た目より熱いことがあるので、少し冷ましてからお出ししてください。野菜は小さめの角切りにして、やわらかく煮ると、かみやすく飲み込みやすくなります。大きい野菜はかみにくいことがあるので、高齢の方には小さく切ってあげましょう。コンソメやベーコンは塩分が高めなので、薄味にしてあげてください。やわらかく煮込めば、高齢の方にも食べやすいスープです。1歳未満の赤ちゃんには与えないでください。理由は、①コンソメやベーコンの塩分が腎臓に負担、②加工肉(ベーコン)の添加物が負担、③トマトの酸味が胃腸の負担に、の3要因が重なるためですよ。離乳期のお子さんには、うす味のだしでやわらかく煮た野菜を取り分け、塩分を足さずに仕上げてあげてくださいね。
ミネストローネの具材に関するよくある質問
ミネストローネの具材についてよく聞かれる疑問にお答えしますね。
Q1.ミネストローネの定番の具材は?
玉ねぎ・にんじん・セロリ・じゃがいも・トマトが定番です。玉ねぎ・にんじん・セロリの香味野菜を炒めてから煮ると、スープのうま味の土台になります。ベーコンを加えるとコクが出ますよ。
Q2.ミネストローネに入れると変わり種でおいしい具材は?
ズッキーニ・豆・パプリカ・きのこがおすすめです。豆を加えると食べ応えと栄養がアップし、これだけで一品になります。ズッキーニやパプリカは、イタリアらしい彩りを添えてくれますよ。
Q3.子どもが好きなミネストローネの具材は?
ウインナー・コーン・ショートパスタ・かぼちゃが人気です。ショートパスタを入れると食べ応えが出て、一皿で満足できます。野菜が苦手な子も、トマトスープにうま味が溶けていると食べやすくなりますよ。
Q4.ミネストローネの野菜のうま味を引き出すコツは?
香味野菜(玉ねぎ・にんじん・セロリ)を、オリーブオイルでじっくり炒めることです。炒めてから煮ると、野菜の甘みとうま味が引き出されます。弱火でコトコト煮込むのも、おいしく仕上げるコツですよ。
Q5.ミネストローネのトマトの酸味が気になるときは?
トマトの酸味が強いときは、少し砂糖を加えると、まろやかになります。じっくり煮込むことでも酸味がやわらぎます。玉ねぎやにんじんの甘みも、酸味をやわらげてくれますよ。
同じ洋食の具材や、洋食スープの具材、嚥下しやすい汁物の記事も合わせてご覧くださいね。
まとめ。。。
今回の記事のポイントをまとめますね。
- ミネストローネの具材は定番・変わり種・子ども向けで選ぶ
- 定番は玉ねぎ・にんじん・セロリ・じゃがいも・トマト
- 変わり種はズッキーニ・豆・パプリカで彩りと栄養を
- 子ども向けはウインナー・コーン・パスタ・かぼちゃ
- 香味野菜を炒めてうま味を引き出し、コトコト煮込む
- 小麦・豚のアレルギーに配慮する
- 熱々はやけど注意・1歳未満は塩分に注意
皆さん、ミネストローネの具材、イメージがふくらみましたか?定番の玉ねぎ・にんじん・セロリに、季節の変わり種や子どもの好きな具材を組み合わせれば、おうちスープが自由に広がります。香味野菜をオリーブオイルで炒めて、うま味を引き出すのがおいしさのコツ。トマト缶とコンソメがあれば、手軽に作れますよ。冷蔵庫の余り野菜を使い切れるのも、ミネストローネのうれしいところ。具材を変えるだけで、定番にも具だくさんのごちそうにも、子ども向けにもなります。小麦と豚のアレルギーにだけ気をつけて、熱々のやけどに注意すれば、お子さんからご高齢の方まで、家族みんなで楽しめますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
フッくんでした!






