料理研究家、料理大好きフッくんです。
とんかつやハンバーグの横に、そっと添えられたマカロニサラダ。
なつかしくて、子どもから大人までみんなが好きな付け合わせですよね。
でも、家で作ると、時間がたつとパサパサになったり、水っぽくなったりしませんか?
こんなお悩み、よく聞きます。
- 翌日にはパサパサになる
作りたてはおいしいのに、冷蔵庫に入れるとぼそぼそになる。 - 水っぽくなる
きゅうりから水が出て、マヨネーズがゆるんでしまう。 - 味がぼんやりする
マヨネーズを足しても、なんだか物足りない。
この記事では、現役料理人20年の私が、お店で作ってきたマカロニサラダの作り方をお伝えします。
パサつかない茹で方と黄金比から、翌日もしっとりさせるコツ、保存まで、順番に見ていきましょう。

マカロニサラダとは——マヨの和え物
マカロニサラダは、茹でたマカロニに、きゅうりやハムなどの具を合わせ、マヨネーズで和えたサラダです。
ポテトサラダと同じ「マヨネーズの和え物」の仲間で、作り方の考え方もよく似ています。
ポテトサラダの作り方の記事でお伝えしている「温度で決まる」は、マカロニサラダでもそのまま大切です。
違うのは、マカロニが冷めるとかたく締まり、マヨネーズの水分を吸ってしまうところです。
これが、時間がたつとパサつく原因です。
この記事では、その「パサつき」を防ぐ茹で方と和え方に集中してお伝えしますね。
マカロニサラダの黄金比——マヨ大さじ4

マカロニサラダの黄金比は、マカロニ(乾)100gに、マヨネーズ大さじ4です。
そこに、熱いうちの下味として酢小さじ2と塩小さじ1/4を合わせます。
これで、4人分の付け合わせにちょうどいい量になります。
| 材料 | 4人分 | 入れるタイミング |
|---|---|---|
| マカロニ(乾) | 100g | 塩1%の湯で茹でる |
| 酢 | 小さじ2 | 茹でたての熱いうちに |
| 塩 | 小さじ1/4 | 茹でたての熱いうちに |
| きゅうり・玉ねぎ・にんじん | 1本・1/4個・1/3本 | マカロニが人肌に冷めたら |
| ハム・固ゆで卵 | 4枚・2個 | マカロニが人肌に冷めたら |
| マヨネーズ | 大さじ4 | 完全に冷めてから |
マヨネーズ大さじ1の重さや、計り方のコツは、マヨネーズ大さじ1の記事でくわしく紹介しています。
マヨネーズの量は、好みで大さじ1ほど増減してかまいません。
パサつかない茹で方——1分長く

マカロニサラダのパサつきは、茹で方でほとんど決まります。
ポイントは、少し長めに茹でることと、熱いうちに下味をつけることの2つです。
パスタを茹でるときとは、少し考え方が違うので気をつけてください。
塩1%の湯で茹でる
パスタのゆで方の記事と同じく、たっぷりの湯に、湯の1%の塩を入れて茹でます。
湯1リットルに塩小さじ2が目安で、マカロニの芯に下味が入ります。
表示時間より1分長く
温かいパスタは表示時間の1分前に引き上げるアルデンテが基本ですが、マカロニサラダは逆です。
冷めるとかたく締まるので、表示時間より1分ほど長く茹でて、やわらかめに仕上げます。
冷めたときに、ちょうどいいやわらかさになります。
水で洗わず、熱いうちに下味
茹で上がったら、水で洗わずにざるにあげ、よく水気をきります。
熱いうちにボウルに移し、酢と塩をからめてください。
熱いマカロニは味をよく吸うので、ここで下味をつけると、あとでマヨネーズを足さなくても味が決まります。
お店では、熱いうちの下味に、酢と塩と一緒にオリーブ油を小さじ1からめます。
油がマカロニの表面を薄くおおって、冷めてもくっつきにくく、マヨネーズの水分を吸いすぎなくなります。
翌日のパサつきが、これだけでぐっと減りますよ。
具の下ごしらえ——水気を絞る

マカロニサラダが水っぽくなる原因は、具から出る水分です。
ポテトサラダの記事でもお伝えしているとおり、野菜は「絞るところまでが下ごしらえ」です。
具ごとのポイントを押さえておきましょう。
きゅうりは塩もみして絞る
きゅうりは薄い輪切りにして、塩少々でもみ、10分ほどおいてから、ふきんでぎゅっと絞ります。
ここを飛ばすと、冷蔵庫に入れたあとに水が出てきます。
玉ねぎは水にさらして絞る
玉ねぎは薄切りにして水にさらし、辛みを抜いてから、しっかり水気を絞ります。
にんじんは下茹でする
にんじんは細切りにして、マカロニと一緒に最後の2分ほど茹でると、手間が省けます。
ゆで卵は必ず固ゆでに
ゆで卵は、ポテトサラダの記事と同じく、必ず固ゆでにしてください。
半熟はおいしいのですが、作り置きする和え物には向きません。
マカロニサラダの作り方——6工程

ここからは、4人分の作り方を順番に見ていきます。
ポテトサラダと同じく、「熱いうち・人肌・完全に冷めてから」の3段階で入れるものを分けるのがコツです。
材料は、上の黄金比の表の4人分です。
工程1 具の下ごしらえ
きゅうりは塩もみ、玉ねぎは水にさらして、それぞれ水気をしっかり絞ります。
ハムは短冊に、固ゆで卵は粗く刻みます。
工程2 マカロニを1分長く茹でる
塩1%の湯で、マカロニを表示時間より1分長く茹でます。
最後の2分で、細切りのにんじんも一緒に茹でます。
工程3 熱いうちに下味
ざるにあげて水気をきり、熱いうちに酢・塩・オリーブ油をからめます。
工程4 人肌まで冷まして具を混ぜる
バットに広げて人肌まで冷まし、きゅうり・玉ねぎ・ハムを混ぜます。
工程5 完全に冷めてからマヨネーズ
手で触ってひんやりするまで冷めたら、マヨネーズ大さじ4を加えます。
温かいうちにマヨネーズを入れると、油が分離して、べたっとした仕上がりになります。
工程6 切るように混ぜる
ゆで卵を加え、切るように混ぜたら完成です。
味を見て、足りなければ塩とこしょうでととのえます。
翌日もしっとり——牛乳を少し

作り置きしたマカロニサラダは、冷蔵庫の中で少しずつマヨネーズの水分を吸っていきます。
翌日に食べるときは、ひと手間でしっとりした食感が戻ります。
食べる前に、牛乳かマヨネーズを小さじ1ほど加えて、さっと混ぜてください。
冷蔵庫から出したてはかたく締まっているので、少しおいてから出すと、やわらかさが戻ります。
ただし、マヨネーズの和え物は、常温に長く置かないのが基本です。
アレンジ——コーンやツナで

基本のマカロニサラダができたら、具を少し替えるだけで、いろいろな味が楽しめます。
冷蔵庫にあるもので、気軽にアレンジしてみてください。
- コーンで甘く
水気をきったホールコーンを加えると、甘みと彩りが加わって子どもに人気です。 - ツナでこく
油をきったツナ缶を加えると、うま味とこくが出て、おかずになるサラダになります。 - カレー粉で大人味
マヨネーズにカレー粉を少し混ぜると、スパイスの香りで大人の味になります。 - かぼちゃで黄色
やわらかく煮てつぶしたかぼちゃを混ぜると、甘くて色のきれいなサラダになります。
どのアレンジも、具の水気をしっかりきってから加えるのがコツです。
よくある失敗——パサパサになる

マカロニサラダの失敗は、だいたい4つのパターンに分かれます。
どれも原因がはっきりしているので、ひとつずつ直していけば、次からはお店の仕上がりに近づきます。
- パサパサになる
茹で時間が短いか、下味をつけていません。表示より1分長く茹で、熱いうちに酢・塩・油をからめます。 - 水っぽくなる
野菜の水分が出ています。きゅうりは塩もみ、玉ねぎは水にさらして、しっかり絞ります。 - マヨネーズが分離する
温かいうちに和えています。マカロニが完全に冷めてから、マヨネーズを加えます。 - 味がぼんやりする
下味が入っていません。マヨネーズを足すより、熱いうちの酢と塩で味の芯を作ります。
4つに共通するのは、ポテトサラダと同じく「入れるものを温度で分ける」ことです。
熱いうち・人肌・完全に冷めてからの3段階を守るだけで、ぐっと失敗しにくくなります。
日持ちと保存——冷蔵で2日

マヨネーズで和えたサラダは、思っているより日持ちしません。
ポテトサラダと同じ線で、はっきりお伝えしますね。
マカロニサラダは、清潔な容器に入れて、冷蔵で2日までに食べきってください。
冷凍は向きません。
マカロニは解凍するとぼそぼそになり、マヨネーズは分離してしまいます。
お弁当や持ち寄りに入れるときは、常温に2時間以上置かないようにし、保冷剤を必ず添えてください。
取り分けるときは、清潔なスプーンを使い、食べ残しを容器に戻さないようにしましょう。
お店では、下味をつけたマカロニと、絞った具を別々の容器で冷蔵しておき、出す日にマヨネーズで和えていました。
和えるのを食べる日にすれば、いつでも作りたてのしっとりしたマカロニサラダが出せます。
どちらも冷蔵で2日までに使い切ってください。
マカロニサラダの栄養——1人分約240kcal

栄養士として、この作り方のマカロニサラダ1人分の栄養を計算してみました。
4人分を4つに分けた、付け合わせの小鉢1人分です。
エネルギーは約240kcal、たんぱく質は約9gです。
塩分は約1.6gで、マカロニを茹でる湯の塩と、ハム、マヨネーズに含まれる塩を合わせた値です。
マカロニサラダは、付け合わせとはいえ、マカロニとマヨネーズでエネルギーがしっかりある一品です。
きゅうりやにんじんなどの野菜を多めにすると、同じ量でもエネルギーをおさえられます。
この作り方に使う特定原材料は、マカロニの小麦と、マヨネーズとゆで卵の卵です。
準ずる品目では、ハムの豚肉が入り、ハムやマヨネーズは商品によって乳や大豆なども入ります。
食物アレルギーのあるご家族がいるときは、表示を確かめてください。
マヨネーズを控えたいときは、熱いうちの酢と塩の下味をしっかりつけておくと、マヨネーズが少なくても味が決まります。
マヨネーズを大さじ1減らすだけでも、エネルギーと脂質をおさえられます。
脂質や塩分の指示を受けている方は、かかりつけの先生の指示を優先してください。
高齢者や子供にやさしいマカロニサラダ

マカロニサラダは、やわらかくて、家族みんなが食べやすい付け合わせです。
それでも、マカロニのつるっとした形や、きゅうりの皮には、食べる人に合わせた気づかいが必要です。
高齢の家族に出すとき
マカロニは、さらにやわらかめに茹でて、半分ほどの長さに切ってから和えます。
きゅうりは皮をむいて細かく刻むと、口の中に残りにくくなります。
冷蔵庫から出したてはかたいので、少しおいてやわらかさを戻してから出してください。
飲み込む力に不安がある方には、日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食学会分類2013を目安に、形ややわらかさを調整してくださいね。
小さなお子さんに出すとき
2歳以下のお子さんには、マカロニを小さく切り、具も細かく刻んで取り分けてください。生の玉ねぎやきゅうりは噛み切りにくいので、3歳ごろまでのお子さんの分は、さっと湯通ししてから和えてください。
ゆで卵は、必ず固ゆでにしましょう。
マヨネーズの和え物で、味つけも大人と同じなので、1歳未満のお子さんにはマカロニサラダは出さないようにしましょう。
マカロニや卵を離乳食に使うときの始める時期や量は、月齢で変わるので、かかりつけの先生や自治体の相談窓口で確かめてくださいね。
私は現役介護士でもあります。
つるっとしたマカロニは、噛む力が弱い方には口の中でばらけやすいことがあります。
その日は、マカロニを細かく刻み、やわらかく茹でたじゃがいもと一緒になめらかにつぶして、マヨネーズで和えてお出ししています。
マカロニサラダを、やわらかいマッシュサラダに置き換える日があっていい。
マカロニサラダでよくある質問
最後に、マカロニサラダを作るときによくいただく質問にお答えします。
Q1. マカロニは何を使う?
サラダ用の早ゆでマカロニや、小さめのマカロニが使いやすいです。
どの種類でも、表示時間より1分長く茹でてください。
Q2. 水で洗ってもいい?
洗うと表面がつるっとして、下味やマヨネーズがからみにくくなります。
洗わずにざるにあげ、熱いうちに下味をつけてください。
Q3. 前の日に作れる?
作れます。
下味をつけたマカロニと具を別にして冷蔵し、食べる日にマヨネーズで和えると、しっとり仕上がります。
Q4. 冷凍はできる?
冷凍は向きません。
マカロニがぼそぼそになり、マヨネーズが分離するので、冷蔵で2日までに食べきってください。
Q5. ハムの代わりは?
ツナ缶や、カニ風味かまぼこでもおいしく作れます。
どれも水気や油をしっかりきってから加えてください。
まとめ。。。

マカロニサラダの作り方を、黄金比から、パサつかない茹で方、具の下ごしらえ、翌日もしっとりさせるコツ、保存までまとめました。
- 黄金比はマカロニ100gにマヨ大さじ4
下味の酢小さじ2・塩小さじ1/4も一緒に。 - 表示時間より1分長く茹でる
冷めると締まるので、やわらかめに。 - 熱いうちに酢と塩で下味
オリーブ油を少し加えるとくっつきません。 - 野菜は絞るまでが下ごしらえ
きゅうりは塩もみ、玉ねぎは水にさらして。 - マヨネーズは完全に冷めてから
温かいうちに入れると分離します。 - 翌日は牛乳かマヨを少し
しっとりした食感が戻ります。 - 冷蔵で2日・冷凍は向かない
常温に2時間以上置かないでください。
マカロニサラダは、茹で方と温度のひと手間で、翌日までおいしさが続く付け合わせです。
なつかしい洋食屋さんの味を、ぜひ家の食卓でも楽しんでみてくださいね。
しっとりなめらかなひと口に、きっと「おかわり」の声がかかるはずだよ。
フッくんでした!
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