料理研究家、料理大好きフッくんです。
秋の楽しいイベント、ハロウィン 🎃 ご家族や入居者さんにも、季節の雰囲気を食卓で楽しんでもらいたいですよね。でも——
「ハロウィンの料理を食べさせてあげたいけど、かぼちゃは固くて食べにくそう…」
「行事食を食べて頂きたいけど、飲み込みが心配で何を出せばいいか分からない…」
そんな、ご家族や施設職員の方のお悩みに、栄養士として、そして現役介護士としてお答えしますね。
この記事を読めば、こんなことが分かりますよ。
- ハロウィンにぴったりの嚥下に配慮した献立が分かる
- かぼちゃをやわらかく仕上げるコツが分かる
- 嚥下の段階に合わせた調整方法が分かる
- 介護食で避けたいNG例が分かる
- 栄養バランスのとれた献立例が分かる
ぜひ最後まで読んでみてくださいね 🎃
ハロウィンの介護食の基本|柔らかカボチャで彩りを
ハロウィンといえば、やっぱりかぼちゃ。ジャック・オ・ランタンのオレンジ色を中心に、紫(紫芋)・白(おばけ)・黒(きのこ)など、ハロウィンらしい色を取り入れると、目で見ても楽しい献立になりますよ 🎃
高齢の方にかぼちゃを出す時は、次の3点を意識します。
- 皮を除いてやわらかく加熱する
かぼちゃの皮は固いので、皮を除くかやわらかく煮ます。 - なめらかにつぶす・とろみでまとめる
ポタージュやペーストにすると飲み込みやすくなります。 - ハロウィンカラーで彩りを出す
オレンジ・紫・白・黒で季節感を演出します。
かぼちゃはβ-カロテンが豊富で、自然な甘みがあり食物繊維も含みます。やわらかく調理しやすいので、噛む力や飲み込む力が弱くなった方にも取り入れやすい食材です。β-カロテンは脂溶性なので、ポタージュにバターや牛乳を少し加えると、なめらかさと一緒に吸収されやすいと言われていますよ。甘みがあるので、薄味でも満足感が出るのも嬉しいですね。
現役介護士として、ハロウィンのような行事食では彩りで季節を感じていただくことを大切にしています。仮装やかぼちゃの飾りが難しくても、オレンジや紫の食材を盛り付けるだけで「ハロウィンね」と笑顔になってくださいます。食べやすさは刻みやとろみで確保しつつ、見た目で季節の楽しさを届ける——この両立が、行事食の腕の見せどころですよ。
汁物やお茶を飲み込みやすくするとろみ調整剤は、行事食でも毎日の食事でも活躍しますよ 🎃
トロメイクSPは少量でしっかりとろみがつき、だまになりにくいとろみ調整剤。飲み物から料理まで使え、むせが心配な方の食事のサポートに役立ちます。介護食づくりに一つあると安心ですよ。
ハロウィンの介護食献立7選

それでは、ハロウィンにおすすめの嚥下に配慮した献立を7つご紹介しますね。かたさの目安として日本摂食嚥下リハビリテーション学会の「嚥下調整食分類2013」のコードも添えます(あくまで目安なので、召し上がる方の状態に合わせて調整してくださいね) 🎃
- ①かぼちゃのなめらかポタージュ(コード2-1〜3の目安)
かぼちゃを牛乳でなめらかに。オレンジ色がハロウィンらしい一品です。 - ②かぼちゃの茶巾しぼり(コード2-2〜3の目安)
裏ごししたかぼちゃをジャック・オ・ランタン風に。海苔で目や口を飾れます。 - ③やわらかかぼちゃの含め煮(コード3〜4の目安)
皮を除き、くずれる手前までやわらかく煮含めます。 - ④紫芋のなめらかきんとん(コード2-2〜3の目安)
紫色がハロウィンにぴったり。裏ごしして口当たりよく仕上げます。★パサつき・付着性で誤嚥しやすいため、だしや牛乳でのばしてしっとり仕上げる★。 - ⑤かぼちゃプリン(コード1j〜2-1の目安・均質でなめらか)
なめらかなプリンはデザートに最適。やさしい甘さで人気です。 - ⑥おばけ豆腐のあんかけ(コード2-2〜3の目安)
白い豆腐をおばけに見立て、だしあんでまとめて飲み込みやすく。★あんは片栗粉ではなくキサンタンガム系のとろみ調整剤を推奨(片栗粉は唾液で分解されサラサラ化するため介護食には不向き)★。 - ⑦きのこの旨味とろとろスープ(コード2-1〜3の目安)
黒い色合いのきのこは★刻むだけでなくミキサーにかけるかとろみで包んで★。繊維が口腔内でバラけて誤嚥リスクがあるため、嚥下機能に応じて加工度合いを調整。
現役料理人として、かぼちゃを介護食にする時は皮を除いてから加熱するのがおすすめです。皮は栄養もありますが固く繊維質で、高齢の方には食べにくいもの。やわらかく蒸してから裏ごしすると、口当たりがぐっとなめらかになります。茶巾しぼりは、ラップで包んでぎゅっと絞るだけで形が作れるので、ジャック・オ・ランタンの顔を海苔で飾れば、見た目も楽しい一品になりますよ。
フッくんの店のハロウィン献立例(A・B)
実際に組み合わせると、どんな献立になるか。栄養バランスを考えた献立例を2つご紹介しますね。上の7選とはかぶらないメニューで、たんぱく質源も変えています 🎃
献立Aと献立Bの栄養価比較

| 栄養価 | 献立A(ハロウィンの彩り膳) | 献立B(やわらかおばけプレート) |
|---|---|---|
| メニュー | やわらかごはん 白身魚の野菜あんかけ にんじんとさつまいものやわらか煮 オニオンスープ りんごのコンポート | やわらか卵雑炊 高野豆腐の含め煮 かぶのすり流し汁 豆乳ココアムース |
| エネルギー | 約510kcal | 約430kcal |
| たんぱく質 | 約21g | 約21g |
| 脂質 | 約9g | 約13g |
| 炭水化物 | 約88g | 約56g |
| 食物繊維 | 約6g | 約5g |
| カルシウム | 約100mg | 約120mg |
| ビタミンC | 約25mg | 約15mg |
| 食塩相当量 | 約2.6g | 約2.3g |
※文部科学省「日本食品標準成分表」を参考に算出した概算値です。
献立A(ハロウィンの彩り膳)
①やわらかごはん
②白身魚の野菜あんかけ
③にんじんとさつまいものやわらか煮
④オニオンスープ
⑤りんごのコンポート

魚を主役にした、オレンジの彩りが楽しい献立です。白身魚のあんかけでたんぱく質をとりつつ、にんじん・さつまいものオレンジでハロウィンらしさを。りんごのコンポートはやわらかく煮て、デザートにも水分補給にもなります。
にんじん・さつまいも・かぼちゃなどのオレンジ色の野菜は、β-カロテンが豊富で、ハロウィンの彩りにもぴったりです。白身魚の良質なたんぱく質と組み合わせれば、栄養バランスのよい一膳に。あんかけにすることで食材がまとまり、飲み込みやすくなります。塩分は控えめにして、だしのうま味で満足感を出すのがコツですよ。
献立B(やわらかおばけプレート)
①やわらか卵雑炊
②高野豆腐の含め煮
③かぶのすり流し汁
④豆乳ココアムース

大豆製品の高野豆腐と卵でたんぱく質をとる、やさしい味わいの献立です。白いかぶのすり流しを「おばけ」に、ココアの茶色をハロウィンらしい色合いに見立てました。すべてなめらかで、嚥下に配慮が必要な方にも食べやすい構成です。
かぶをすりおろしてだしで加熱する「すり流し」は、とろりとなめらかで飲み込みやすい汁物です。白い色がおばけのようで、ハロウィンの遊び心も出せます。火を入れすぎると分離しやすいので、温める程度にやさしく仕上げるのがコツ。仕上げに少しとろみをつければ、より飲み込みやすくなりますよ。
薄味でも満足感を出すには、だしのうま味が決め手。だしパックがあると手軽ですよ 🎃
北海道産昆布のだしセットは、上品なうま味で介護食の薄味調理にぴったり。塩分を控えながら満足感を出せるので、毎日の献立づくりに重宝しますよ。
嚥下の段階に合わせたアレンジ|学会分類2013で調整

同じ献立でも、召し上がる方の飲み込む力(嚥下機能)に合わせて調整することが大切です。市販の介護食でよく見る「ユニバーサルデザインフード(UDF)」と、医療・介護現場で使われる「嚥下調整食分類2013」の対応の目安をまとめますね 🎃
| かたさの区分(UDF) | 学会分類2013 | かたさの目安 |
|---|---|---|
| 区分1 容易にかめる | コード4 | やわらかいごはん・煮込み |
| 区分2 歯ぐきでつぶせる | コード3 | バナナくらいのやわらかさ |
| 区分3 舌でつぶせる | コード2-2 | ピューレ・ペースト・ミキサー食(不均質も含む) |
| 区分4 かまなくてよい | コード2-1 | なめらかなペースト状 |
※コード1j・0j・0t(ゼリー食・ミキサー食の初期段階)に対応するUDFの規格はありません。これらは医療・介護の専門職と相談して進めてくださいね。
主食も、状態に合わせて全粥(米1:水5)や五分粥(米1:水10)などにやわらかく調整します。かぼちゃのポタージュやプリンは、もともとなめらかで嚥下に配慮しやすいメニューですよ。
ポタージュやプリンはなめらかで食べやすい反面、一度に多く口に入れるとむせることがあります。一口量は少なめに、ゆっくり召し上がっていただくことが大切です。飲み込みを確認しながら次の一口を。とろみの強さや一口量は、その方の状態に合わせて調整し、判断に迷う時は看護師や言語聴覚士など専門職に相談すると安心ですよ。
かぼちゃのポタージュやプリン作りには、なめらかに仕上がるハンドブレンダーが便利ですよ 🎃
ハンドブレンダーは、かぼちゃのポタージュやペースト、なめらかなプリン生地づくりに大活躍。鍋やボウルの中で直接なめらかにできるので、裏ごしの手間が省けます。介護食づくりの強い味方になりますよ。
ハロウィンの介護食で気をつけたいNG3選

ハロウィンの介護食で、つい やってしまいがちな注意点を3つお伝えしますね 🎃
- 飴・キャラメル・グミをそのまま出す
ハロウィンのお菓子の定番ですが、飴やキャラメル、グミはのどに詰まったり歯にくっついたりして危険です。代わりに、なめらかなかぼちゃプリンやゼリーで甘いものを楽しんでいただいてください。 - かぼちゃの皮を固いまま使う
かぼちゃの皮は固く繊維質で、噛み切りにくくむせの原因に。皮は除くか、やわらかくなるまでしっかり加熱してください。 - ナッツや固いトッピングを飾る
ハロウィンの飾りでナッツやチョコスプレーを使いたくなりますが、固い粒は誤嚥の原因になります。飾りは海苔やなめらかなソースなど、やわらかいもので工夫してください。
ハロウィンはお菓子のイメージが強いですが、市販の飴やグミ、ナッツ入りチョコは高齢の方には窒息・誤嚥のリスクが高いものが多いです。現役介護士としておすすめなのは、かぼちゃプリンや紫芋のなめらかきんとんなど、手作りのやさしいスイーツ。甘くて季節感もあり、安全に「ハロウィンのお楽しみ」を味わっていただけますよ。
ハロウィンの介護食に関するよくある質問
ハロウィンの介護食についてよく聞かれる疑問にお答えしますね 🎃
Q1.ハロウィンの介護食で特に気をつけることは?
いちばんは飴・グミ・ナッツなど固いお菓子による窒息・誤嚥に注意することです。甘いものは、なめらかなプリンやゼリーで代用しましょう。★ういろう・葛餅も弾力があり窒息リスクがあるため、嚥下機能が低下した方への代用としては避けるのが安全★。かぼちゃは皮を除いてやわらかく加熱し、飲み込みやすさに配慮してくださいね。
Q2.かぼちゃは介護食に向いている?
はい、かぼちゃは介護食に向いた食材です。やわらかく加熱しやすく、自然な甘みでβ-カロテンも豊富。ポタージュ・茶巾・プリンなど、なめらかに仕上げやすいメニューが多いです。ただし皮は固いので、除くかしっかり加熱してくださいね。
Q3.ハロウィンのお菓子は高齢者に出してもいい?
市販の飴・グミ・キャラメル・ナッツ入りチョコは、窒息や誤嚥のリスクが高いため避けるのが安全です。代わりに、かぼちゃプリンや紫芋のきんとんなど、なめらかな手作りスイーツで季節感を楽しんでいただくのがおすすめですよ。
Q4.嚥下が心配な方にはどう調整すればいい?
召し上がる方の状態に合わせて、やわらかさやとろみを調整します。学会分類2013を目安に、ペースト状にしたり、とろみ調整剤を使ったり。かぼちゃのポタージュやプリンはもともと飲み込みやすいので、嚥下に配慮が必要な方にも向いていますよ。
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まとめ。。。
今回の記事のポイントをまとめますね。
- ハロウィンの介護食は柔らかカボチャが主役
- オレンジ・紫・白・黒のハロウィンカラーで彩りを
- かぼちゃは皮を除きやわらかく・なめらかに
- 献立はたんぱく質源を魚・大豆・卵で分散
- 嚥下の状態に合わせ学会分類2013を目安に調整
- 飴・グミ・ナッツはそのまま出さない(窒息に注意)
- 甘いものはなめらかな手作りスイーツで
皆さん、ハロウィンの介護食、イメージがわきましたか?彩りで季節感・なめらかさで安全を両立すれば、ご家族や入居者さんにハロウィンを楽しんでいただけますよ🎃 一人ひとりの状態に合わせて、無理なく工夫してあげてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
フッくんでした!








