料理研究家、料理大好きフッくんです。
つやつやの甘辛いタレがからんだ、脂ののったぶり。冬の食卓にうれしい「ぶりの照り焼き」は、ごはんがよく進む人気の魚料理ですよね。でも、「ぶりの照り焼きに、あと何を添えたら献立が決まる?」と迷うこと、ありませんか🐟
ぶりの照り焼きはこってりした主菜なので、合わせる副菜や汁物しだいで、栄養バランスのよい和定食になります。料理人として20年、魚も数えきれないほど焼いてきた経験から、ぶりの照り焼きに合う献立を、味の組み立てごと解説しますね。
こんなお悩み、ありませんか?
- ぶりの照り焼きに合う副菜を知りたい
もう一品で食卓を充実させたい方へ。 - 合わせるサラダや小鉢を知りたい
さっぱりした一品を添えたい方へ。 - 合う汁物・味噌汁を知りたい
汁物で満足感を出したい方へ。 - 子どもと食べる工夫を知りたい
家族みんなで楽しみたい方へ。
この記事では、料理人として、ぶりの照り焼きに合うおかずを15選、お店の献立例と栄養価つきで解説します。副菜・サラダ・汁物の組み合わせから、お店の照りよく仕上げるコツ、子ども向けの工夫まで、まるごとお伝えしますね。合う一品を知れば、いつものぶりの照り焼きが、ほっとする冬の和の食卓になりますよ。
ぶりの照り焼きってどんな料理?ぶりと照り焼きの特徴

献立の前に、ぶりの照り焼きのことを少しだけ。
ぶりは、成長とともに名前が変わる出世魚として知られています。関西ではツバス→ハマチ→メジロ→ブリ、関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと呼び名が変わり、縁起のよい魚として、お正月やお祝いの席にも使われてきました🐟
とくに冬の「寒ぶり」は、身に脂がしっかりのって、こってりと濃厚な味わい。この脂ののったぶりを、醤油・砂糖・みりん・酒の甘辛いタレで煮絡めて、照りよく焼き上げたのが「ぶりの照り焼き」です。
照り焼きは、タレを絡めながら焼いて、つやのある照りを出す日本ならではの調理法。甘辛いタレとぶりの脂のうま味が合わさって、ごはんによく合う一品になります。冬の食卓の定番ですね。
ぶりの照り焼きに合う献立の考え方

ぶりの照り焼きは、甘辛いタレと脂ののった身がこってりした主菜です。だから合わせるおかずは、その満足感を生かしつつ、口直しや栄養を補うものを選ぶのがコツですよ🐟
①さっぱりした副菜・酸味で口直し
こってりした照り焼きには、さっぱりした酢の物やみずみずしいサラダがよく合います。かぶとわかめの酢の物や大根サラダを添えると、口の中がすっきりして、最後までおいしく食べられますよ。
②野菜・汁物でさっぱり補う
ぶりの照り焼きは魚が中心なので、野菜が不足しがち。青菜の和え物や根菜の煮物、けんちん汁を添えると、彩りも栄養もぐっとよくなります。
③ごはん・主食との相性を考える
甘辛い照り焼きは、白いごはんと相性抜群。タレを少しごはんにのせても絶品です。青菜や根菜の小鉢を添えれば、見栄えのする和定食になりますよ。
ぶりの照り焼きはこってりしているので、さっぱりした酸味や青菜を合わせると、味も栄養もバランスよくまとまります。和の食卓は、こってり主菜・さっぱり小鉢・やさしい汁物で緩急をつけるのが基本ですよ🐟
私のお店のぶりの照り焼き献立例
まずは、私のお店「マジックキッチン」で組んでいたぶりの照り焼きの献立例を2つ紹介しますね🐟

①ぶりの照り焼き
②ごはん
③ほうれん草の胡麻和え
④なめこ汁

①ぶりの照り焼き
②ごはん
③切干し大根煮
④味噌汁
それぞれの栄養価をまとめました。栄養士として、1人前あたりの目安をお出しします。
| 栄養価 | 献立A(さっぱり) | 献立B(がっつり) |
|---|---|---|
| メニュー | ぶりの照り焼き+ごはん+ほうれん草の胡麻和え+なめこ汁 | ぶりの照り焼き+ごはん+切干し大根煮+味噌汁 |
| エネルギー | 約590kcal | 約620kcal |
| たんぱく質 | 約28g | 約29g |
| 脂質 | 約21g | 約22g |
| 炭水化物 | 約71g | 約73g |
| 食物繊維 | 約4g | 約5g |
| カルシウム | 約90mg | 約100mg |
| ビタミンC | 約15mg | 約10mg |
| 食塩相当量 | 約2.8g | 約3.2g |
※日本食品標準成分表(八訂)を参考にした概算値です。ぶりの照り焼きは、脂ののったぶりで食べ応えがあります。ただ寒ぶりは脂質が多めで、甘辛いタレで糖分・塩分も高めになりがちなので、ほうれん草の胡麻和えや酢の物、青菜の副菜など、さっぱりした一品を合わせると、口の中も献立も軽やかにまとまります。塩分は照り焼きのタレで1食3g前後になるので、厚生労働省の食塩目標量(2025年版・成人男性7.5g・女性6.5g未満/日)を意識して、タレをかけすぎないようにするとよいですよ。
ぶりの照り焼きに合う副菜・おかず6選


まずは、ぶりの照り焼きを支える副菜から紹介しますね🐟
- 切干し大根煮
お店でも定番だった、滋味深い煮物。食物繊維が補え、和定食らしさがぐっと増します。 - 里芋のそぼろ和え
ねっとりした里芋にそぼろあんをからめた一品。やさしい味で、ほっとする小鉢です。 - ほうれん草の胡麻和え
ごまの香ばしさがうれしい和え物。不足しがちな緑の野菜を、手軽に補えます。 - なすのずんだ和え
枝豆をすりつぶしたずんだで和える、彩りのよい一品。あっさりして口直しになります。 - 黒豆
ほんのり甘い煮豆。お正月にも合う一品で、こってりした照り焼きの箸休めになります。 - きんぴらごぼう
シャキシャキの根菜の炒め物。食物繊維が補え、甘辛い味が箸休めになります。
この中でも、まず合わせたいのが切干し大根煮とほうれん草の胡麻和えです。お店でもよく組んでいた、和定食の名脇役。煮物・和え物・煮豆・炒めと調理法をばらけさせると、副菜だけで食卓に変化が出ます。なすのずんだ和えのような少し珍しい一品を入れると、いつもの和定食がぐっと華やぎますよ。和の副菜は作り置きできるものが多いので、ぶりを焼いている間に用意できます。
ぶりの照り焼きに合うサラダ・小鉢5選

次は、さっぱりした口直しになるサラダ・小鉢です🐟
- 大根サラダ
みずみずしいシャキシャキ感。さっぱりして、こってりした照り焼きを軽やかにします。 - かぶとわかめの酢の物
お店でも出していた、やさしい酸味の小鉢。照り焼きの脂をすっきりさせてくれます。 - れんこんの酢の物
シャキッとした歯ざわりとさっぱりした酸味。箸休めにぴったりの一品です。 - 白菜の塩昆布和え
白菜と塩昆布をさっと和えるだけ。手早く作れて、あと一品ほしいときに便利です。 - 春菊の白和え
ほろ苦い春菊をなめらかな白和えに。冬の和定食にうれしい、滋味深い小鉢です。
サラダ・小鉢は、こってりした照り焼きの箸休めにぴったりです。とくにかぶとわかめの酢の物やれんこんの酢の物は、酸味のさっぱり感が、ぶりの脂をすっきりさせてくれます。白菜の塩昆布和えは火を使わず手早く作れて、春菊の白和えは冬の和定食に深みを添えます。お店でもこうした酢の物や和え物を、こってりした魚料理の口直しに添えていました。
ぶりの照り焼きに合う汁物・味噌汁4選

献立をまとめるなら、汁物を一品。こってりした照り焼きに、やさしい汁物がよく合いますよ🐟
- なめこ汁
つるっとしたなめこの味噌汁。のどごしがよく、照り焼きの箸休めにぴったりです。 - 味噌汁
和定食に欠かせない定番。豆腐やうす揚げ、野菜を入れると栄養も補えます。 - すまし汁
だしの香るあっさりした汁物。麩や若布を浮かべると、上品な和の一杯になります。 - けんちん汁
根菜たっぷりのやさしい汁物。野菜不足を補えて、体も温まります。
こってりした照り焼きには、あっさりしたすまし汁やなめこ汁がよく合います。野菜をしっかりとりたいときは、根菜たっぷりのけんちん汁がおすすめ。ぶり自体が魚なので、汁物はあら汁などの魚の汁物は避けて、豆腐や野菜の汁物にすると、たんぱく源が重ならず、献立全体のバランスがよくなりますよ。汁物の塩分が気になるときは、だしをきかせて味噌を控えめにすると、おいしく減塩できます。
料理人が教えるぶりの照り焼きを照りよく仕上げるコツ
ぶりの照り焼きのおいしさは、下ごしらえとタレの絡め方で決まります🐟。
まず大事なのが、焼く前にぶりの両面に塩を軽くふって、10分ほどおくこと。これで余分な水分と臭みが抜けて、すっきりした味になります。出てきた水分はキッチンペーパーでしっかり拭き取ってください。
焼くときは、フライパンに油を熱し、皮目から焼いて両面に焼き色をつけ、中心までしっかり火を通します。
火が通ったら、醤油・砂糖・みりん・酒を合わせたタレを加えて、煮立たせながら絡めるのがコツ。タレは最後に加えて、フライパンをゆすりながら煮詰めると、つやのある照りが出ます。タレを最初から入れると焦げやすいので注意してください。
お店では、ぶりに薄く小麦粉をまぶしてから焼くことで、タレがよく絡んで照りが増し、身もふっくら仕上げていました。焼きすぎると身がパサつくので、火を通しすぎないこともおいしさのポイントですよ。
※フライパンに敷けば、皮や身がくっつかずきれいに焼けて後片付けもラク。焦げ付きやすい照り焼きにも便利です。
お店のぶりの照り焼きのレシピ

献立の主役、お店のぶりの照り焼きのレシピを公開しますね。甘辛いタレと脂ののったぶりがおいしい、ごはんに合う一品です🐟
~材料(2人分)~
・ぶりの切り身…2切れ
・塩…少々
・小麦粉…少々
・サラダ油…小さじ1
【照り焼きのタレ】
・醤油…大さじ2
・みりん…大さじ2
・酒…大さじ1
・砂糖…大さじ1
~作り方~
①ぶりの両面に塩を軽くふり、10分ほどおいて、出てきた水分を拭き取る
②ぶりに薄く小麦粉をまぶす
③フライパンに油を熱し、ぶりを皮目から焼いて両面に焼き色をつけ、中心までしっかり火を通す(中心温度75℃で1分以上目安・アニサキス対策・加熱で安心)
④余分な脂を拭き取り、合わせたタレを加える
⑤フライパンをゆすりながらタレを煮詰め、つやよく絡めて完成
ポイントは①の塩と③④の火入れです。塩をふって水分と臭みを抜くと、すっきりした味に。タレは火が通ってから加えて、煮詰めながら絡めると、つやのある照りが出ます。④で余分な脂を拭き取ると、タレがよく絡んで味がぼやけません。焼きすぎると身がかたくパサつくので、火を通しすぎないようにしてください。
小麦粉をまぶすと、タレがよく絡んで照りが増し、身もふっくら仕上がります。骨が気になるときは、骨抜きで小骨を取ってから焼くと、子どもや高齢の方も安心して食べられます。ぶりのほか、さわらやさけでも同じタレでおいしく作れますよ。残ったタレは、焼き野菜やゆで卵にかけても楽しめます。
※照りとコクは本みりんから。最後に煮絡めると、つやのある照り焼きに仕上がります。煮物全般にも使えて便利です。
※忙しい日は市販の照り焼きのたれが手軽。からめるだけで味が決まり、ぶり以外の魚や肉にも使えます。
ぶりの照り焼き献立の栄養バランス
ぶりの照り焼きは、脂ののったぶりで食べ応えのある一品です🐟。
ただ寒ぶりは脂質が多めで、甘辛いタレで糖分・塩分も高めになりがちなので、かぶとわかめの酢の物やほうれん草の胡麻和え、青菜の副菜など、さっぱりした一品を合わせると、口の中も献立も軽やかにまとまります。
タレをかけすぎない、副菜を薄味にする、といった工夫でも、塩分と糖分をおさえられますよ。
なお、ぶりの照り焼きの献立は、魚(ぶり)・大豆(醤油・みりん・味噌)など、アレルギーの原因になる食材を使います。ご家族やお客様に出すときは、アレルギーがないか、使う食材を確かめておくと安心ですよ。
子どもと食べるときの工夫と1歳未満の注意

ぶりの照り焼きは甘辛い味で、子どもにも食べやすい魚料理です。ただ、骨と脂には、ひと工夫があると安心ですよ🐟
- 小骨は取り除いてから
ぶりの小骨や血合い骨はのどに刺さると危険なので、子どもや高齢の方には取り除き、ほぐしてからお出しします。 - 脂が多いので量は控えめに
寒ぶりは脂が多くもたれやすいので、子どもや高齢の方には量を控えめにすると安心です。 - 子ども用はタレを薄めに
甘辛いタレは塩分・糖分が高いので、子どもにはタレを控えめにして取り分けます。
私は栄養士で、現役の介護士でもあります。ぶりの照り焼きは、高齢の方にも人気の魚料理ですが、いちばん気をつけたいのが骨です。ぶりは小骨や血合い骨があり、のどに刺さると危険なので、骨抜きでていねいに取り除き、ほぐしてからお出しすると安心です。寒ぶりは脂が多くもたれやすいので、量は控えめにし、脂が苦手な方には脂の少ない部位を選ぶとよいです。甘辛いタレは塩分・糖分が高いので、タレを切るか薄味にしてあげましょう。1歳未満の赤ちゃんには、タレの塩分・糖分が強すぎる・青魚アレルギー注意(さば類ほど多くないが念のため少量から)ので与えないでください。離乳期のお子さんには、味付け前のぶりを骨と皮を除いてほぐし、しっかり加熱して薄味で仕上げてあげてくださいね。
ぶりの照り焼きの献立に関するよくある質問
ぶりの照り焼きの献立についてよく聞かれる疑問にお答えしますね。
Q1.ぶりの照り焼きに合う副菜は?
切干し大根煮・ほうれん草の胡麻和え・里芋のそぼろ和えなどが合います。和の副菜を添えると、一汁三菜の整った和定食になりますよ。煮物・和え物・炒めなど調理法をばらけさせると、副菜だけで食卓に変化が出ます。
Q2.ぶりの照り焼きに合う汁物は?
すまし汁・なめこ汁・けんちん汁がおすすめです。ぶり自体が魚なので、あら汁などの魚の汁物は避けて、豆腐や野菜の汁物を選ぶと、たんぱく源が重ならずバランスがよくなりますよ。野菜をとりたいときは、根菜たっぷりのけんちん汁がおすすめです。
Q3.ぶりの照り焼きだけだと栄養が偏る?
ぶりで食べ応えはありますが、脂質が多めで野菜が不足しがちです。かぶとわかめの酢の物や青菜の副菜、根菜の汁物を合わせると、ビタミンと食物繊維を補えてバランスがよくなりますよ。さっぱりした酢の物が、こってりした脂の口直しになります。
Q4.子どもでも食べられる?
甘辛い味で子どもにも人気ですが、小骨はのどに刺さると危険なので、取り除いてほぐしてからお出しください(1歳未満には与えないでください)。寒ぶりは脂が多いので量は控えめにし、タレを薄めにして取り分けると安心です。
Q5.ぶりの照り焼きをふっくら照りよく作るコツは?
コツは、塩で臭みを抜くことと、タレを最後に絡めることです。焼く前に塩をふって水分を拭き取り、薄く小麦粉をまぶして焼くと、タレがよく絡んで照りが増し、身もふっくら仕上がります。タレは火が通ってから加えて煮詰めると、つやよく仕上がりますよ。焼きすぎるとパサつくので、火を通しすぎないのもポイントです。
同じ魚を使った献立や、照り焼きの仲間、嚥下しやすい汁物の記事も合わせてご覧くださいね。
まとめ。。。
今回の記事のポイントをまとめますね。
- ぶりの照り焼きにはさっぱり副菜・酸味の小鉢・やさしい汁物を
- 副菜は切干し大根煮・里芋のそぼろ和え・胡麻和えが定番
- サラダはかぶとわかめの酢の物・大根サラダでさっぱり
- 汁物は魚を避けてすまし汁・なめこ汁・けんちん汁で
- 塩で臭みを抜き、タレは最後に煮絡めて照りを出す
- 小麦粉をまぶすとタレが絡み、ふっくら仕上がる
- 小骨はのどに刺さるので取り除く・1歳未満には与えない
皆さん、ぶりの照り焼きの献立、イメージがふくらみましたか?脂ののったぶりの照り焼きに、さっぱりした副菜とやさしい汁物を合わせるだけで、ほっとする冬の和の食卓が完成します。塩で臭みを抜き、タレを最後に煮絡めて照りを出す——このひと手間で、お店のようなつやのある仕上がりに近づきますよ。切干し大根煮や里芋のそぼろ和え、酢の物など、和の副菜を組み合わせれば、栄養バランスもばっちりです。副菜と汁物をひとつ添えるだけで、いつものぶりの照り焼きが、ぐっと豊かで満足感のある和の食卓に変わります。小骨にだけ気をつけて取り除けば、お子さんからご高齢の方まで、家族みんなで楽しめますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
フッくんでした!






